「わが子を天才に育てる家」を読んでみた
aw家にはまだ子どもがいませんが、Amazonでふと気になる名前の書籍を見かけ、思わずポチってしまいました。その名も「わが子を天才に育てる家」。
著者の八納啓造さんは東京と広島を拠点として活躍している建築家。僕は、この本で初めて八納さんの存在を知りました。
なぜ僕たちは家を建てるんだろう?という疑問を突き詰めていくと、「幸せになりたいから」という答えが導き出されると思います。
八納さんは、自分が設計した住宅がそこに暮らす家族にどのような影響を与えたのか、結果としてその家族は幸せになったのか、それを丁寧に追跡し、記録し、整理していった結果、ある考えに到達します。
その考えが、業界用語を排した、分かりやすい言葉でまとめられているのが本書です。
わが子を「天才」に育てる?
この本の名前にある「天才」とは、IQ140以上だとか、何かの才能が突出しているだとか、そういう意味ではないようです。前書きには、
「その子本来の才能に気づき、ワクワクしながらそれに取り組んでいる状態」がまさにその天賦の才
とあります。それなら書名がちょっと大袈裟なんじゃないの?と思う人もいると思いますが(僕も含め)、確かにこれは理想的な状態だろうなと思います。
キャンプハウスは、自分たち(僕とトム)のためというよりも、将来家族に加わってくれるであろう子どもたちのために建てたいと考えています。
よく「子どもは巣立っていくのだから、最終的にそこに住まう自分たちのことを重点的に考えたほうがいいよ」というアドバイスをいただくこともあるのですが、家は単にそこで過ごす間だけのものではなく、そこでの体験が人間を形成していくはずで、成長して家を出たあとの人生にも大きく影響するのではないか、だから、子どもたちが住む時間は実際に短くても、大切に考える必要があるのではないか、というのが僕の考えです。
そういう意味では、本書で八納さんが主張している考え方には賛同できるものが多かったです。
なぜ、子ども部屋が必要なのか
この本の中でも、もっともページが多く割かれているのが、「子ども部屋っているの?」というテーマです。
たいてい、小学生になった子どもには勉強机、勉強に集中するための場所として子ども部屋が与えられます。しかし、勉強机や子ども部屋に対する日本の考え方が、世界的に見て非常に特殊なものであることをご存知だったでしょうか。
なぜ僕たちは、子どもにこれらを与えるのでしょうか?
この問いに対して、子どもが「天才」に育つための正しい答えを認識している親は、果たしてこの日本にどれだけいるでしょうか?
「静かな環境で勉強に集中するため」「子どもに自立を促すため」
こうした何となく刷り込まれてしまっている認識が、子どもはもちろん、家族みんなが不幸になってしまう原因だとしたら。子どもがいる人もいない人も、これから家を建てる人もそうでない人も、ぜひ読んでみてください。
さわりの部分を立ち読みしました。電子書籍って便利ですね。
私は既に家持ちなので、間取りとかどうしようもありませんが、家族が付かず離れず過ごすことは、良いことだという実感はありますね~。
大阪の狭い家で育った家内と結婚し、その生活習慣を引き継いだ我が家では、他に部屋があるにも関わらず、みんなでリビング、寝室を移動してて、家族としての一体感を感じてます。
うちが田舎で割と広い家で人口密度が低い環境で育ったから、その僅かな差を感じるのかなと思ったりもします(^^)
イッシーさん、コメントありがとうございます。
いま僕たちが暮らしている家も比較的広さ、間取りには余裕がありますが、子供が小さいこともあって、結局みんな同じ場所にいますね(笑)。古くて使い勝手がいいとは言えないのですが、和室(居間)- 食堂/台所 – 庭がどこにいてもどこからでも見えるので、存在感を感じられるところはイイですね。
イッシーさんの奥様と同じく、僕も小さな家で家族4人の高密度な暮らしだったので、小さな空間の共有の仕方がなんとなく身についていると言いますか、誰かと同じ部屋にいても自分の時間を過ごせるのですが、そうではない人もいますし、空間の使い方、捉え方、感じ方などは本当に人それぞれで、それも興味深いところですね。