MYOG Camper, Mr K

今年から一緒にキャンプするようになったKさんという人がいまして。今回はそのKさんのキャンプスタイルについて感じたことを、つらつらと書いてみます。

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つくれるものは、自分でつくる

Kさんは、自分でつくれるものはつくってしまう人

僕などは、ネットを徘徊して何か良さげなものを見つけると「あー、こんなの買いたいなぁ」と考えてしまうタイプで、そこから脱却してMYOGの道に進むべくミシンを買ったりしましたが、なかなか自分の時間がとれず、いまだまともなものはつくれず終い。

一方、Kさんは、同じ情報を見ても「これなら自分でつくれるかも」と考えて、それを実行に移すタイプの人なのです。

そんなKさんの、独特の雰囲気漂うオリジナルキャンプ道具を、今回はいくつかご紹介します。

レンガの窯

まずはコレ、ちょっとMYOGという言葉のイメージからは外れるかもですが、レンガの窯。

CAMP HOUSE/手作りレンガ窯-Make Your Own Gearなキャンプ仲間

一見、そのあたりに落ちているレンガを拾って積んでいるだけのように見えますが(笑)、通気口となる穴も開いています。そして何とロゴ入り! 組み合わせ次第で窯の形や大きさは自由自在、使い勝手も良さそうです。

直火OKのキャンプ場でしか使えないのと、一度設置して薪を燃やしはじめたら簡単に移動できないのが難点と言えば難点でしょうか。

生木のポール

次はポール。流木ぽく見えますが、生の木でつくられています。

CAMP HOUSE/木の枝ポール-Make Your Own Gearなキャンプ仲間

野営好適地を探して山林を歩き回るのがKさんの趣味なのですが、そこに落ちている木の枝から、使えそうなかたちのものを拾い、皮を剥いでやすりをかけ、ワックスを塗布して仕上げています。手触りは驚くほどスベスベ。

こんな風に、寝床の前に立てて照明を吊るしたり、使った食器を乾燥させたりと実用的。

CAMP HOUSE/木の枝ポール-Make Your Own Gearなキャンプ仲間

独特の雰囲気、ありますよねぇ。

ネイチャーストーブ

先日購入したソロストーブに代表されるネイチャーストーブも、Kさんは自作しています。

CAMP HOUSE/手作りネイチャーストーブ-Make Your Own Gearなキャンプ仲間

建築関係の仕事をしているKさんの職場には、建築資材や廃材などが落ちて?いるそうで(聞いたところによると、フジカハイペットも!)。「その中から使えそうなものを選って組み立てたらできた」とのことですが、いくつかの異なる部品を集めてつくられているのにサイズが驚くほどぴったり。ちゃんとバラせて掃除もできます。

もちろん、ネイチャーストーブとしての性能もバッチリです(2つ上の写真、タープ前で燃えているのがこのストーブです)。

手斧

レンガ窯やネイチャーストーブで燃やす薪を割る手斧も自作。

CAMP HOUSE/手作り斧-Make Your Own Gearなキャンプ仲間

斧の部分はもっと大きかったそうですが、このサイズにカット。持ち手は何度か交換しているようですが、最近はこの野性味溢れるタイプに。持ってみたのですが、手に馴染んで持ちやすかったですよ。

普段は、自作の薪入れ箱の横に取り付けられています。

CAMP HOUSE/手作り斧と燃料箱-Make Your Own Gearなキャンプ仲間

調理道具整理箱

薪入れ箱が出てきたので、箱続きでもう一つ。料理道具や調味料を整理して入れておく箱も自作のもの。

CAMP HOUSE/手作り収納箱-Make Your Own Gearなキャンプ仲間

内側には細かいネットや仕切りがあって、綺麗に整理整頓されています。蓋の内側に耐熱タイルが貼ってあり、小さなテーブルにも。持ち手はポールにも使われているスベスベの生木が使われてます。

薪箱と同様、まだ真新しい感じですが、長年使い込まれていけば味のある木箱になっていくでしょうね。

以前、僕もキャンプ用の調味料を収納するケースを準備したことがあったんですが、忙しくなってキャンプにあまり行かれなくなり、調味料がダメになってしまったという残念な経験があります。が、Kさんはコンスタントに週に1度は野営しているそうなので(しかも、小学生の娘さんと一緒に!)、その心配はないですね。

カトラリー

調理道具整理箱の中に入っている木製のカトラリーも、拾った木を削ってつくられたもの。

CAMP HOUSE/手作りフォーク-Make Your Own Gearなキャンプ仲間

Kさんはキャンプ終盤(深夜)、いつもネイチャーストーブで〆のラーメンをつくって、このフォークで食べてます。それがとても美味そうに見えるんですよねぇ。

楽しんだものがち

とまあ、こんな感じです。

別のキャンプ友だちが、Kさんを見てこんな風に言っていました。

俺、あんなに楽しそうにキャンプしてる人、初めて見たわ

確かにKさんは、薪を割ったり、火を起こしたり、ネイチャーストーブでごはんを炊いたりお湯を沸かしてラーメンつくったり、タープを張ったり、とにかく何をしていても楽しそうです。

キャンプの楽しみ方は人それぞれですが、Kさんは、自分のキャンプの楽しみ方を完璧に理解している人ですね。

有名ブランドの道具が好きな人もいれば、Kさんのように自作した道具を「今度はここを改良しよう」なんて考えながら使うのが好きな人もいる。いろんな人が集まって、同じ時間を共有し、楽しんでいる。いろんなスタイルが共存している。

だからキャンプは面白いですよね。

最近Kさんは、タープ泊のため、いろんな張り方を実験、研究しているそうです。

CAMP HOUSE/Make Your Own Gearなキャンプ仲間

先日も娘さんを連れて、グリーンフィールドでタープ張りして仲良く遊んでいましたよ。

僕も将来、娘とこんな風に遊べるといいなぁ。

aw

Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

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2件のフィードバック

  1. kai より:

    おはようございます。
    キャンプでも何でも「楽しんだ者勝ち」ってほんとそう思います。

    たとえホームセンターで揃えられる道具でも、本当に心から楽しく数日過ごせれば
    幸せですよね。
    そんな人達と野営地で稀に遭遇しますが、発信媒体をやっていなかったりするので
    現地でしか知る事ができなかったりします。
    本当に楽しんでいる人々は周囲に左右されず、自己完結している人かもしれませんね。

    いつも良質な記事をありがとうございます。

    • aw より:

      kaiさん、コメントありがとうございます!
      本当にそう思います。僕なんかはブランドやスタイルにどうしても目がいってしまうんですが、例えば、全くの一人で、SNSやブログなどで誰とも共有しなくても、それでハッピーかと問われるとわからないところもあり。そんな中で、Kさんと出会い、彼のキャンプを心から楽しむ姿を見て、すごく感動した次第です。でも、肩肘張らず、のんびりと、自分のキャンプスタイルを見つけていきたいなーと思ってます。
      コメントの最後の一文も、本当にありがとうございます!

      kaiさんのブログも拝見しました。写真がとても素敵なブログですね。feedlyに登録いたしました!

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