建具を総入れ替えしてみた
ふだん暮らしている僕たち家族はもう見慣れてしまって何とも思わなくなっていたんですが、おそらく、我が家に初めて遊びに来た人たちが思うことの一つに、きっとこれがあるはずです。
「なんてボロい建具なんだろう」
恥を忍びまして、我が家の建具をご覧いただきます(且つ、生活感満載のお見苦しい写真連発となりますが、どうぞご容赦のほど)。
まずは1階。玄関を入ると4枚の建具が見えます。
玄関入ってすぐの廊下から。和室(左)と食堂(奥)への入り口
建具には型板ガラスが使われています。趣きがあって好きなんですけどね。
すりガラスに葉っぱのような意匠、いかにも昭和です
ここまではまあいいんです。
居間として使っている和室と縁側との境界にある6枚の建具のうち、特に4枚の雪見窓のある障子がそれはそれはひどい状態で。
奥に見えている、上部が障子で下部がガラス窓になっている引き戸ですね
ところどころ破れていて、マステを貼ってるのが見えますね(涙)
子どもがぶつかって割れてしまった雪見窓のガラス。応急処置としてガムテープを貼り付け、あろうことか1年以上そのままになっていました。
続いて2階。
寝室(写真左側)のガラス戸は、断熱+割れ隠しのためプチプチシート状の断熱シートを貼っています。
寝室の向かいにある、僕が仕事部屋として使っている部屋の襖は、この写真では分かりにくいですが(わざとわかりにくい写真選んだ?)信じられないくらいビリビリに破れています。
なぜ、こんな状態を長い間、放置してきたのか(DIYで綺麗にしてきたハズじゃなかったのか??)
もともと、この家に引っ越した時はそれほど長く住むつもりではなかったんですよね(その理由は「T町の土地と家、そしてその周りを建築家に見てもらった」を参照)。
不便や苦痛を排除するために手を加え続け、その甲斐もあって慣れもあって住み心地が良くなってきたし(まだまだ不便なところもたくさんありますが)、マシュー(犬)も一緒に暮らしているということもあって※、この春でなんだかんだと5年目を迎えました。
1歳半だった娘もこの春、小学校に進学。これからどんどん成長していくわけですが、彼女の物事に対する判断力が大人のそれに近づいてきた時に、「私の家、ボロい」ではなく「私の家は古いけど、綺麗に丁寧に使われている」という認識を持ってほしい、そんな風に考えるようになりました。
だったら、やっぱり、この建具は直さずにはいられないでしょうと(いや、そうじゃなくても直さなきゃいけないレベルだったんですが)。
これまで、風呂、台所と食堂はプロにお任せし、その他できる部分については僕がDIYで手を加えてきましたが、建具もさすがにDIYでは無理。
というわけで、高校時代からの友人が経営している建具屋にお願いして、1階と2階の建具を総入れ替えしてもらうことにしました。
建具入れ替え、done
計測から施工まで3週間、新しい建具がやってきました。
古い家なので歪みがひどく、搬入した建具の現地調整にかなり時間を要したみたいでしたが、なんとか無事に施工終了。我が家の引き戸、全12枚が全て新しくなりました。
食堂から玄関に通じる廊下へと続く部分の建具(2枚)。
ここを開けると数メートル先に玄関があるので、光を入れつつも丸見えにはならないように、それから少しでも断熱になるよう、空気の層が入った中空ボードにしています。
以前の引き戸は開閉するたびにすごい音が鳴っていて、例えば夜中にトイレに行くとか、朝早く起きてマシューの散歩に行くとか、誰かまだ寝ていて静かに行動したい時にストレスになる状態だったのですが、新しい引き戸は無音で開閉できるようになりました。
和室と廊下を隔てる引き戸も同じ建具に変更しています(2枚)。
つづいて、同じ食堂から見た、和室と縁側の間の引き戸(6枚)。
ここは庭からの光を最大限取り入れることができるように、完全に透明のアクリル板にしました。
そして2階の寝室、こちらも食堂-廊下部に使ったのと同じ中空ボードにしています(2枚)。
左側に少し見えますが、ボロボロだった襖もきれいなものに貼り替えてもらいました。
・・・
昭和感の強い建具から現代風のものに変わったことで、明るさと同時により強いカオス感を手に入れてしまった気がしないでもないですが(笑)、以前よりも自然光が入り、力を入れずとも戸が開いてくれるのは(しかも静かに)、生活を快適にしてくれたと思います。
- 鳥取市にはペット可の賃貸物件が非常に少なく、あっても「ここに住めって言うの…」な感じなので