台所と食堂のリフォームが終わった
およそ1か月に渡って行われた台所と食堂のリフォーム工事が終了しました(検討、計画、進捗等、一連の過去記事はこちら)。
工事が終わり、新しい台所や食堂が使えるのは当然嬉しいのですが、11月に入って朝晩の冷え込みが厳しくなりつつあったので、トイレや風呂、歯磨きや皿洗いなど水に関する作業を集約していた洗面所にわざわざサンダルを履いて庭を経由して通わなくてもよくなった嬉しさも爆発しています。
工事期間中、生活の拠点になっていた和室はありとあらゆる生活用品が集合しているので、正にワヤの一言。
生活空間や動線がムチャクチャなうえ、ちょっと手を洗うだけで雨の降る庭を通過して洗面所に行く必要があるという不便さ……目的と機能が適切に与えられた部屋があり、それらが廊下などで正しく繋がっている状態=一般的な家って素晴らしいんだな、とあらためて感じた1か月でした。
– – –
さて、完成した台所と食堂がどのようになったのかを、さらっとご紹介したいと思います。
今回のリフォームの主題となったのは以下のようなもの。
- 要改善点1: 使い勝手を良くする
- 新しいキッチン(流し、ガス台等)に入れ替える
- 食洗機を入れる
- 要改善点2: 厳しい暑さと寒さを解決する
- 庭に面した窓をペアガラスにする
- エアコンを設置する
- ドアの位置を変更する(廊下の一部を、台所/食堂に組み入れる。これによりエアコンの設置が可能になる)
- 関連する変更部分
- 天井を新しくする
- 床を新しくする
- 給湯器の位置を変える
キッチン
まずは主役のキッチンは、TOOLBOXのステンレスフレームキッチンにしました。
流しの下が剥き出し(笑)
幅(奥行き)は、奥の壁から手前の柱までの長さに合わせて2400ミリ。
食堂のテーブル側にあったガスが奥、流しをテーブル側にレイアウト。流しとガスの間に念願の(笑)作業スペースができました。
作業スペースの下は食洗機。TOOLBOXのこのキッチンにはリンナイのRKW-404しか選択肢がありませんでしたが、数日使ってみた感想としては、機能や使い勝手に特に不満はなし。
窓をペアガラスに
庭に面した14枚のガラスを全てペアガラスにしました。
中桟なしの1枚ガラスにしました。開放感がアップ!
サッシやレールは既存のものを使い、窓ガラスの部分だけ差し替えるアタッチメント式です。
夏や冬の空調効率を高め、結露が減ってくれることを期待しています。
ちなみに、このペアガラス化は、先述の食洗機と合わせて、国土交通省が実施している「次世代住宅ポイント」に適合するリフォームです。
次世代住宅ポイント
消費税率10%が適用される一定の省エネ性、耐震性、バリアフリー性能等を満たす住宅や家事負担の軽減に資する住宅の新築やリフォームをされた方に対し、さまざまな商品と交換できるポイントを発行する制度
引用:国土交通省 次世代住宅ポイント
申請が必要でちょっと面倒な気もしますが、付与されるポイントでいろいろな製品と交換できるようなので、やってみたいと思います。
エアコンを設置
今回のリフォームの大きな目的2つのうちの1つ、「厳しい暑さと寒さを解決する」にもっとも大きく寄与してくれると期待しているのがエアコン。
今まで、冬の寒さは石油ストーブでしのいでいましたが、夏の暑さは如何ともし難く、日によっては室温40度に達する台所で食事の準備をしたりしていました。
構造上の制約でエアコンが設置できなかったのですが、風呂やトイレへと続く廊下の途中にドアを移設したことで可能になりました。
ついでに、僕の仕事部屋にもエアコンがなかったので設置しました(これで台所・食堂と同様に極暑極寒だった仕事環境も改善!)。
床板を変更
床はナラのフローリングに変更。年季の入ったこれまでの床も好きでしたが、新しい床もこれはこれで好きです。
床用コンセントも設置してもらいました。僕が仕事をしたり、成長した娘が進学して勉強をしたりなど、これまで以上に食堂で過ごす時間が増え、また利用の仕方も変わってくることを想定して、テーブルの下から直接電源をとれるようにしました。
天井と壁にクロス
壁紙を選ぶ時の考えとしては、床、壁、天井という面による色分け。床はフローリングなので、茶色です。
もともと白かったけれどめちゃくちゃ汚れて灰色になってしまっていた天井は青く。
イメージの元になっていたのは、このブログの記事第3号にも掲載したこちらの天井。
画像出典:REMODELISTA
もともと天井が低かったので、圧迫感が強まりはしないか、暗い雰囲気の部屋になってしまわないかとやや心配していましたが、いい感じに仕上がって何より。
腰壁を覆った新しい壁は白く。
ドアは以前から使っていたものをそのまま活用し、エアコンが設置できるよう移設しました。
– – –
引き渡し後、食器や鍋など、台所と食堂で使う道具類や消耗品を納めていきました。
工事前、流しやガス台の下にあった物置がなくなったことで収納力が低下したので、まずは断捨離。
そして、脱衣所で使っていた無印良品のユニットシェルフを移動、食器棚を下部に一段増やし、給湯器前にパンチングボードを設置(パイプの目隠しにも)、ユニフレームのスチールラックを活用するなどして収納力を回復させつつ、新しいキッチンで使いやすい収納方法を模索しました。
ひとまず落ち着いたように見えますが、しばらくは使いながら調整していくことになりそうです。
– – –
この狭い台所、食堂ではありますが、リフォーム工事はほぼ1か月かかりました。繰り返しになりますが、その間の生活はとても不便でした。
「なぜ、祖父たちはこの家の台所や食堂をリフォームしなかったんだろう。こんなに使い勝手が悪く、暑くて寒いのに」と思っていましたが、工事期間中の生活は、この家の暮らしに慣れ切り、そして高齢だった彼らにはきっと難しかっただろうなと、体験してそう感じましたね。
一方で、台所と食堂という限られた場所の工事ながら、大工さんをはじめ、水道やガス、電気、ガラス、キッチン組立、クロス屋さんなどたくさんの業種、たくさんの職人さんが毎日入れ替わり立ち替わり来られて、いろんな仕事があるんだなあと小学生の社会見学のような気分で楽しく過ごせる時間も多かったですし、彼らの丁寧な仕事ぶりを間近で見られて、自分も仕事をしっかり頑張らねばと感じたことも僕にとっては収穫だったと思います。
忙しいなか頻繁に現場に足を運び、使い勝手のよい台所、食堂をつくってくれた友人の建築家夫婦にも大いに感謝しつつ、家族3人+1匹で、晩秋の日々を暖かく快適に楽しく過ごしています。
次は、食堂で使うテーブルと椅子の検討ですね。