ジムニー(JA11)にタープを接続してみた
春と秋の年2回が恒例となった「とある山中」キャンプ。今秋も行ってきました。
「とある山中」は相変わらずの美しさ
相変わらずの美しさ、豊富な薪、ふかふかの落ち葉、風の影響を受けにくく、雨も葉が遮ってくれる……キャンプの楽園と言っても過言じゃない環境ですココは、ホントに。大切にせねば。
諸事情によって来春あたりに手放す可能性が高くなってきた僕のジムニー(JA11)。コイツと出かけるキャンプも残りわずか、ということで今回は車中泊です。
荷物を置くこともでき、運転中は肘掛けにも。車中泊ベッド、便利です
ジムニーとタープを連結してみた
先日シミュレーション(妄想)したとおり、タープをジムニーに連結してみました。
リッジラインをとる点だけ持参したポールを使いましたが、あとは落ちている木の枝で代用。木に接続したガイラインは2本のみで、残りは地面に刺した木の枝に結えただけですが、かなりしっかりとした設営になりました。
そして、ジムニーとタープの連結の要であるクランプ。
ジムニーのルーフをぐるりと囲むように設えてあるレインモールにクランプを2つ取り付けて、タープのリングをひっかけるだけで連結完了。
もちろんガイラインを結索してもOK。
取り付け位置の調整も容易ですし、ゴム板を挟むことによってしっかりと固定することができますので、カーサイドタープの連結点として問題なく働いてくれる道具だと感じましたね。
ちなみに、先日のシミュレーションでは以下の2つのレイアウトを検討していました。
レイアウト1
レイアウト2
当初は雨天でも荷物の出し入れがしやすそうなレイアウト2で設営するつもりだったんですが、今回は、後述する事情によって予定していた車中泊ができなくなった友人がいたので、このタープの下で寝てもらうことになり、レイアウト1を採用。
クランプの取り付け位置がジムニーの背丈=地上高170cmぐらいの場所になるので、高さを抑えた設営になってしまうわけですが※1、寝る場所として使うぶんには逆にちょうどいい高さだったように思います。
季節や天候などの条件が整えば、この下で眠るのもいいなあと思いましたね(手放すのは、これを試してからにしようかしら)。
思わぬトラブルが連発
実は今回のキャンプ、いろいろとトラブルが続きました。
往路。ちょっとしたはずみで一緒に向かっていた4名の仲間とはぐれ(トラブル1)、僕一人が違う道で「とある山中」を目指していたところ、単独で向かっていた別の友人のランクルが細い山道に残置されているのを発見。
何かあったのかもしれないとその場でしばし待機していると、ランクルの友人から「車のトラブルで、歩いて目的地を目指しています。できれば迎えに来てほしい」とメッセージが。
急いでジムニーを走らせていると、山道に立ち尽くす友人が見えたので「おーい!」と手を振ったとたん、僕のジムニーが急に走らなくなりました(トラブル2)。具体的には、アクセルをいくら踏み込んでも時速2〜3km程度しか出なくなり、勾配のきついところだと全く進まない状態に。
坂道を下ることならできそうだったので、友人を乗せて一旦ランクルを残置している場所まで下り、途中まで一緒に向かっていた4名に連絡を試みるも不通。「とある山中」は圏外なので、どうやら4人は既に現場到着している模様。
友人たちが異常に気づいて探しに来てくれるのを期待して待つか、歩いて登ってキャンプ地を目指すか(予想所要時間2時間)、キャンプを諦めてカーレスキューを呼んで帰宅するか、さてどうしよう……そんなことを考えながらジムニーのボンネットを開いてみると、マップセンサーのホースが外れているではありませんか。
ジムニーの面倒を見てくれている自動車屋さんに電話して聞いてみると、JA11の吹け上がり異常の原因はコレが多いので何かで固定してみて、との返答。
ランクルの友人がたまたまマスキングテープを持っていたので借りて固定してみました。
で、走ってみると、おお! スイスイ(とは言えないが)走る!
というわけで、ランクルの友人と彼のキャンプ道具をジムニーに乗せ、ランクルはそのまま残置して「とある山中」を目指すことができたのでした(彼も車中泊の予定だったので、車を残置したことでそれが不可能になり、僕のタープ下で寝ることになったわけです)。
ちなみに、ランクルのトラブルはこんな感じ。
走っていたら急にボンネット付近から爆発音がして白い煙が上がったとのこと。
撮影: ランクル所有者の友人
車を止めてボンネットを開いてみると、ラジエーターのアッパータンクが吹き飛んでいました(トラブル3)……(ランクルは翌朝、ユニック車に乗せられて修理屋さんへと旅立ちました)。
トラブル続きではあったものの、僕が仲間とはぐれて違う道を走っていなければ、ランクルの友人とは出会わなかったわけですし、そうだとすれば彼は2時間前後、山道を歩いて登って「とある山中」にアプローチしなければいけなかったことを考えると(逆に彼のランクルが故障していなければ、僕が山道で動かなくなったジムニーと一人になっていた可能性もあり)、不幸中の幸いというか、巡り合わせだなあなんて思ったりするのですが。
夜、仲間たちと焚き火を囲みながら、今日起きたトラブルについて回顧しつつ、「どうにかこうにかキャンプできてよかったねぇ」としみじみしたのでした。
ともあれ、今回も記憶に残る良いキャンプでした。
(夕食に食べたスペアリブについてはまた後日笑)
つくづくあそこで合流できたことがベストでしたね。
・予定していた仕事がキャンセルになり、予定より早く向かっていたこと。
・awさんがみんなとはぐれて、僕の通ったルートに変更したこと。
・ランクルを見つけて待機していてくれたこと。
・1時間近く歩いてやっと携帯に電波がつながった時に、awさんと連絡が取れたこと。
・その直後に通りがかったバイカーに、ヒッチハイクを頼まなかったこと。
・ジムニーのエンジントラブルが僕と合流するまで持ちこたえたこと。
お互いに起きた出来事や判断が一つでも違っていたら、最悪それぞれが別々に歩いて目的地に向かうことになったかと思うと‥‥汗。
林道でawさんのジムニーが見えた時、思わず両手を振りましたが、無人島に漂流した人が船を見つけた時に手を振る気持ちが良く分かりました 笑
絶品スペアリブも快適なタープ下の寝床もありがとうございました。
おかげさまで思い出深いキャンプになりました。
またいつか笑い話で振り返りましょう。
PLUS CASA KOBAYASHI さん、
本当に一時はどうなることかと思いましたが、なんとかかんとか、みなが怪我もなく、無事に、安全にキャンプを楽しむことができて、なによりでした。
小林さんがコメントに書かれている分解した要素をみていると、その時に意識もしていなかった一つひとつの選択が、先日僕たちが経験した結果につながっているのだなあと、なんだか不思議な気持ちになりますね。そして全てが経験と学びとネタになるものと確信しております(ジムニーの不具合は、JA11乗りなら知っておくべき初歩的なトラブルでもあったような気もしますが……😅)。
きたる雪中キャンプに備えて、ジムニートラブルあるあるを勉強しておきたいと思います。