コットを調べてみた
東京在住時の友人たちと、7月に静岡の富士山麓に集まってキャンプをすることになりました。
みんなと一緒に働いていた当時(10年くらい前)からずいぶんと状況が変わり、みんな所帯持ち。僕もそう。トム(妻)と一緒に参加します。
トムはアウトドアが大好きなのですが、テントの中で眠るのを少し苦手にしていて、その理由は寒さと地面の固さ。
これを何とかできないか、ということと、もともとチョーダサい僕の冬季キャンプの就寝環境の改善策も立てる必要があったので、静岡キャンプを機にコットの導入を真剣に検討してみようということになりました。
ひとまず友人が使っているコットを見てみる
一緒にキャンプに行く仲間のうち2人がコットを使用しているので、まずそれを見せてもらうことにします。
GO KOT
友人Tが使用しているのが、アメリカ製のヘヴィデューティなコット、「GO KOT」。ちなみにKOTはドイツ語ではコートと発音する「大便」という意味の言葉だ、と看護師であるトムが教えてくれました(笑)。
ボディ部は1000デニールという強靭なナイロン(ポリエステル)製。17のカラーバリエーションからTが選んだのがオフホワイト(正式な色の名称はボーン=骨。日本のみの販売。この色の素材は600デニールのポリエステル)とのこと。色味もあってか、こうして見ると担架ぽいですね。
ボディ部のサイズは188cm × 66cm。身長およそ180cmのTが寝ても十分な大きさ。
ただ、上下のズレや寝返りは許されないシビアなサイズとも言えます。寝相の悪い僕にはやや不安ですね(笑)。
裏返してみます。
パーツはボディ、フレーム2本、脚6本の構成。ボディはくるくると巻いて、フレームは2つ折り、脚はそのままで付属のスタッフバッグ(ボディと同色)に収納できます。
M字型をした脚は見た目はスッキリとスリムですが、スチール製でガッチリしていて、重みがあります。
この脚を、ボディに通したアルミ製のフレームに開けられた穴に嵌めて固定していくわけですが、結構な力作業です。非力な女性だとこの作業を6×2=12回やるのはちょっと大変かも知れませんね。
スペック(仕様)
使用サイズ | 188(長) x 66(幅) x 18(高)cm |
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収納サイズ | 71(長) x 18(幅) x 7.6(厚)cm |
総重量 | 3.85Kg |
耐荷重 | 158Kg |
マテリアル(材質)
脚部 | タフスプリングスチール(亜鉛メッキ) |
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ヒンジ | ヘビーデューティ アルミヒンジ |
フレーム | エクストラ チック アルミチューブ |
ボディ | ヘビーデューティ1000デニールナイロン *ピンク・ボーンカラーは600デニール |
付属品 | 収納ケース(ショルダーストラップ付) |
価格は、19,980円(税込)。Trailheadから購入できます。
Coleman(コールマン) コンパクトローコット
こちらはK氏所有のコット。Coleman(コールマン) コンパクトローコット 2000010514です。
Colemanのコンパクトローコットは、脚の機構が特徴的ですが、組み立て方の動画を見る限りではとても簡単そう。が、所有者のK氏曰く「組み立てとバラシがとにかく面倒なので、このまま車に積んでいる」とのこと。
裏返してみます。
特徴となっている脚部は、ボディの両端を通っているポールとの接点が10か所あります。
この部分ですね。
この10か所の接点はポールだけでなく地面に対してもある(写真内、上の白円)ので、砂地や雪など、沈み込みやすい場所での使用には向いているとのこと。
が、実は、ポールを通す際、必ずと言っていいほどこの開口部でポールが引っかかり、開口部を手で開いて挿入をサポートしないとポールがうまく通っていってくれません。そのイライラポイントが10か所もあるのです。これが上記のK氏の発言の理由というわけです。
しかもこのポール、実はK氏自身の手によって少し短くカットされています。もともとの長さだとボディのトンネルの末端にあるポケットにポールを入れることが難しく、思い切り引っ張っても入らず、固定するのに難儀したそうです。
K氏に横になってもらいました(本人の希望により顔部分を加工しています)。
幅が約60cmと他のコットより一回り小さいこと、ボディが少しヘタっていて沈み込んでいることもあり、やや窮屈に見えますが、実際の寝心地は悪くありません。ヘタりもむしろキュッと包み込まれるような感じになっていて悪くありません(笑)。
下の表にもありますが、対荷重80kgというスペックは他のコットと比べて約半分。ヘタリの理由はこの辺りにあるのかも知れませんね。
スペックは以下。
サイズ | 使用時/約幅190×奥行63×高さ17(h)cm、収納時/約幅60×奥行12×高さ19(h)cm |
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重量 | 約5.8kg |
材質 | シート/ポリエステル、フレーム/スチール |
座面高 | 約17cm |
耐荷重 | 約80kg |
付属品 | 収納ケース |
このローコットにしかり、その他のタイプのコットにしかり、コールマンのコットは1万円以下のものもあり、値段が手頃ですねぇ。
THERMAREST(サーマレスト)のコット
以下で紹介するコットは一部、実物は見たことがないものの、ネットで調べていて気になったものです。
まずは、マットで有名なサーマレストのコット。売りはその軽さ。どのモデル、サイズでも1.5kg前後と超軽量です。
そして見た目で分かる独特の機構。その他のコットと比べてかなり細いポールと円形の脚。これを組み合わせることで、対荷重150kg近い強度を実現してるとのこと。またポールが高低差を吸収するので、多少凹凸のある場所でも使用が可能です。
ただ、この動画を見ても分かるとおり、組み立てが結構ややこしいです。慣れないと結構時間かかりそう。パーツが多いので、よくモノを無くす僕には心配な点ですね(笑)。
ボディ部がメッシュになっているやつと、違うやつ(実物を見たことないのでなんとも)の2パターンがあります。メッシュのタイプは夏も涼しく使えそうですね。
スペックはこちら。メッシュタイプのもののみです。
サイズ | R(61×183cm)、L(66×196cm)、XL(76×196cm) 収納サイズ R(41×15cm)、L(43×15cm)、XL(46×15cm) |
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重量 | R(1474g)、L(1758g)、XL(2270g) |
対荷重 | 158.8kg(全サイズ共通) |
ポール | アルミ |
脚部 | プラスチック |
価格は3万円台が中心。上記のコットたちと比べるとやや高い設定ですね。
そして、なんとサーマレストのコット、オプションで蚊帳を付けることができるのです。
こちら! 「バグシェルター BUG SHELTER 30613」
スゴイ…
Snowpeak(スノーピーク)のコット
先日、マザーズへの上場を果たしたアウトドアブランドの雄、snow peak(スノーピーク)の「コットハイテンション BD030」。27cmの座面高があり、ローコットとして紹介していいのか微妙なところですが。
スノーピークらしい落ち着いたカラーリング、ほぼ開くだけの簡単組み立ては、ファミリーキャンプにぴったりのコットではないでしょうか。
先にも書いた座面高は小さな子供が座っても違和感なく立ち座りできることを考えてのものだと想像します。
収納サイズが125cmとかなり大きいので、僕の愛車(ジムニー)には厳しい感じがしますね。あと6kgと今回紹介しているコットの中ではもっとも重いです。
あと、税込み4万円オーバーの価格はスノーピークのみ。
(snow peak コット ハイテンションの記事を書きました。2018年10月22日)
サイズ | 収納時 W1,250×D280×H200mm 使用時 W2,000×D650×H300mm |
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材質 | 生地/ポリエステル600D・PVC加工 フレーム/アルミアルマイト加工、ステンレス304 |
重量 | 6.0kg |
次のページで、残る4製品を見ていきましょう。