大雪による”立ち往生”に備える
先日、大雪で関越自動車道に大渋滞が発生し、かなりの数の車が長時間、立ち往生したことが報道されていました。
「これから、まだ雪も降りますし、これ以上降ると本当に出れなくなってしまいます」
16時間にわたり湯沢IC近くで立ち往生している男性は、BuzzFeed Newsの取材にこのように語りました。
救助の手が届かない中、間もなく2日目の夜を迎えようとしています。https://t.co/5XW4Xh85NS pic.twitter.com/nSnT1iLQGV
— 千葉 雄登 Yuto Chiba (@ForzaYuto) December 17, 2020
#関越道
立ち往生のニュース、解消されたとか、物資配給されたとか…。うちのパパは、物資の配給すらないし、自衛隊の気配すらないって!
変化してるのは、燃料が減ってることと雪がどんどん積もってくこと!早く助けて下さい!
#関越道#助けて#元気に帰ってきて pic.twitter.com/SekYVpNogd
— そらママ☆ (@sora0205) December 17, 2020
自衛隊来ました!! pic.twitter.com/17Xhcth6H0
— 吉田・返信????(前後ツイ見てください) (@8960_IND) December 17, 2020
2017年にも大雪が降りました。僕の友人もたまたま高速バスに乗った状態で渋滞にハマり、一夜を明かしています。
関連記事:「大雪が降って考えたこと」
災害派遣の自衛隊車両がやってきました。373号線で止まってる皆さんは、山内公民館が開放されてるので、そちらに避難されています。鳥取道、鉄道、373号、53号、止まってます。 pic.twitter.com/0bFNX1zZRl
— 徳本修一|Science farmer (@tokumoto1122) January 24, 2017
長時間の立ち往生に備える
もしもこうした状況に遭遇してしまった場合の対策として、命を守るために「その時」すべきこと2つをまとめてくれている記事がありました。
【New】国内各地で、大雪による被害が広がっています。
新潟県内の高速道路では数百台の車が立ち往生し、気象庁は警戒を呼びかけています。
もし、大雪で車が立ち往生したら。命を守るため、知っておきたい2つのことをイラストにまとめました。https://t.co/XBfavq46VN pic.twitter.com/LNu9oCWcyi
— BuzzFeed Japan News (@BFJNews) December 17, 2020
いずれも命を守るために大切なことで、特に用意がなくても(スコップは必要ですが、最悪、手でも除雪はできます)その場でとれる行動なので、ぜひ覚えておきたいですよね。
立ち往生アイテムリスト
加えて、大雪で渋滞し、長時間立ち往生する車列の中にハマってしまった場合、寒さ、空腹、喉の渇き、排泄といった問題が生じることは簡単に想像できます。
現場が一般道で、車から降りて近所の建物に避難したり、スーパーやコンビニまで歩いて行ける状況ならいいのですが、今回報道されているように高架の高速道路が現場となった場合、ただちに避難できる場所は少なく、ただただ車の中で救助を待つしかない場合も多いでしょう。
もはや災害レベルのできごとなわけで、「その時」にするべきことに加えて、「事前に」すべきこと、準備をしておくべきことがあるんじゃないかと思います。
対策しておくべきポイントとしては、以下の3つに絞られるのではないかと考えました。
- 防寒
- 水分・食糧摂取
- トイレ
これらに対するためのアイテムは、ちょうど雪中キャンプで用意するものとかなり共通します。というか、同じです。
防寒(寒さ対策) | |
---|---|
シュラフ(人数分) | ブランケット(人数分) |
防寒着(ダウンジャケット/パンツ) | ホッカイロ |
食事(水分摂取・空腹対策) | |
飲料水 | 保存食(2食分くらい) |
コン郎(+ガス缶) | コッヘル |
簡易トイレ(トイレ対策) | |
簡易トイレ(5〜6回分) |
野外で命を守るために確保すべきものを優先順位で並べると、1)体温、2)水分、3)食料となります。
大雪で車の中に閉じ込められた場合も、同じ優先順位で対策をとって問題ないと思います。
体温、水、食料の確保
エンジンをかけっぱなしにしてヒーターを入れておけば体温は確保できますが、一酸化炭素中毒の危険性も高まりますし、救助までの見通しが立たない場合はいたずらにガソリンやバッテリを消費したくないところ。シュラフやブランケット、防寒着、ホッカイロなどを車に載せておくことで体温の確保ができます。
水分については、今回のように渋滞の原因が雪なら、ある意味、車の周囲に大量の水があるということになりますが、十分な飲料水を載せておく方が当然ベターです。ミニコンロやストーブ、コーヒーなども一緒に載せておけば、単純な水分補給よりもリラックス効果が期待できるかも知れません。
食料は、アルファ米やカップ麺などが理想だと思いますが、スナック菓子などでもOKではないでしょうか。我が家の場合、お米(お湯を入れるだけで食べられる)とふりかけ、フリーズドライの味噌汁を2食分くらい準備しました。
いかに車内で排泄するか
そして、意外と一番気になる、心配になるのが排泄(トイレ問題)。
車内が一人だけの空間なら、適切な道具さえあれば大でも小でも排泄するのに問題はありませんが(問題がないってこともないですけど)、同乗者がいたらそうはいきません。
同乗者との関係性は多種多様なので、これで大丈夫!という解決策(*)はなかなか出てきませんが、せめて排泄されるものを収めるものは用意しておきたいところ。
今回は、僕が雪中キャンプに持っていく簡易トイレをご紹介しておきます。大でも小でもサイズ問わず使うことができますし、使用後の臭いが漏れにくいのもポイント。
ちなみに、僕の友人は、寒い時期のキャンプなど夜トイレに行くのが面倒な時、シュラフの中でこれを使って排泄を済ませ、そのまましばらくその温もりを楽しんで?からシュラフの外に出すそうです。
・・・
このようなアイテムを外出のたびに車に載せるのは大変。もちろん毎回する必要はないと思うのですが、この季節に遠出する時はしっかり準備しておきたいと思います。
我が家の場合、以前検討したエマージェンシーキットに加えて、ここに掲載した「立ち往生アイテムリスト」を車に載せるつもりです。
*1 排泄する人が後部座席やラゲージスペースに行き、その他の人はできるだけ運転席か助手席へ。音楽を大音量で流し、後部座席以外の窓を全開にして、できるだけ音や臭いが伝わらないような環境をつくるほかないのかな、と思います。