「冒険図鑑」を読んでみた
先日トム(妻)が図書館から借りてきた何冊かの本の中に、「生活図鑑」という、イラストと「へー!」な情報が満載の本がありました。
一緒に読んでいて「これはキャンプハウスの書架にあってもいいよね」と合意(aw家では何かを買う際、「キャンプハウスにあるべきか否か」という基準で選定する場合があります)。Amazonで購入しようとしたら、シリーズ本いくつかあることが判明。その中に、すごく目を引く一冊がありました。
「冒険図鑑」
冒険の図鑑? 書名だけでワクワクするのに、やたらとカスタマーレビューの評価が高い! 思わず「生活図鑑」とあわせてポチってしまいました。
まず、目を引くのが表紙や中身のいたるところに掲載されている、精緻で丁寧な3000点以上ものイラスト。特に動植物のイラストのクオリティがものすごく、これらを眺めているだけで楽しい(巻頭の漫画のコマ割りだけは落第点ですが笑)。例えばこんな感じです。
このページは身近な自然に存在する、有毒な植物を紹介するページ。
イラストは全体的にものすごく上手なのですが、特に植物のイラストは圧巻で、プロポーションのバランスが見事。
それもそのはず、奥付の著者紹介にある松岡達英さんという名前を検索してみると、数十年のキャリアを持つイラストレーター、絵本作家の方のようで、たくさんの作品・著作を出されています。
僕自身が、イラストレーターを目指して上京し夢破れているので、プロのイラストレーターで、しかも長年仕事を継続されている方を見ると、畏怖の念を感じます…。
子どもの頃のワクワクを思い出す
僕が小学3年生の時、ファミコンというものスゴイおもちゃが世に登場しました。僕も持っていましたし、周りの友だちもほぼ全員持っていたと思います。文字通り、一世を風靡しました。
ファミコンで遊ぶ時間はもちろんとても楽しかったのですが、それでも遊びの時間全体の3割程度を占めるほどだったと思います。それを遥かに上回る楽しみが、自然の中にあったからです。
自宅の裏を流れていた大きな川で泳いだり、近くの雑木林や山で昆虫を採ったり洞窟を探したり、(禁じられていた)校区外まで自転車で出かけたり。本当に、大冒険の毎日でした。
そんな日常の冒険の中で、川で溺れかけたり、怪我をして痛い思いをしたり、突然の雨に濡れたり、ハチに刺されたり…。自分が経験したり、友人のそれを目の当たりにすることで、本当に多くの知識と知恵を身につけていきました。
僕が、たくさんの生傷と共に体験から得た宝物のような知識を、100倍くらい膨らませたのが、この本です。
100以上ある項目のうち、僕が気に入っているページをいくつかピックアップしてみます。
- くつひものしめ方
- なるべく雨にぬれない工夫
- 地図を読む
- 等高線から山の様子を知る
- 天気の変化を雲で知る
- 天気の読み方と前線
- 新聞の天気図から予測する
- 四季の星座を見る
- ほうちょうを使いこなす
- 手分量を覚えよう
- かまどを作る
- 野外で魚や肉を焼く
- 保存食を作る
- 野宿をしよう
- テントを張る場所を選ぶ
- 野外でのトイレ
- ロープの使い方
- 火を起こす
- 水を得る
- ハンモックを作る
- わらじを作る
- 自然の色で染める
- ナイフの使い方
- 林の中で出かけよう
- 足跡を探そう
- 道に迷ったら
- 雷から避難する
- ねんざ、骨折したら
- ヘビにかまれたら
- 月のみちかけ表
この一覧を見てるだけでもワクワクしてきませんか?
僕の一番のお気に入りページ「野宿をしよう」のイラスト。子どもの頃にこんなページを見たら、その週末は絶対に野宿がしたくなったでしょうね。テント張って寝るよりも楽しそうだ…。
サバイバルのための知識もありますが、子どもにとってはこれを真似るだけでもワクワクするし、それがイザという時の生きる知恵になる。本当に素晴らしい「遊び」だと思います。
野外でのトイレの作り方(右下の方法は、僕が子どもの頃に多用してたものです笑)。
キッチンでお手伝い、よりも、屋外で遊びながら、であれば子どもたちも包丁の使い方を楽しく学べそうな気がしますね。
しかし、本を読んだだけでは、本当の知識を得ることはできないと思います。やはり知識は実践、活かしてなんぼ。今度のキャンプは、この本を持って出かけ、ビールを飲んでダラダラするだけでなく、もう一歩自然の中に入ってみたいと思います。
だねー。いろいろと思い出したよ
おー、tack rocks、コメントありがとう。
僕のファミコンのプレイ時間の70%くらいは、たぶん君んちのリビングだったかと笑
当時まだ造成中だった君んち周辺の土砂でできた山とか水溜まりに勝手に名前付けて(「猿湖」とか…)遊んでたねぇ。