たくさんのモノを廃棄しながら考えたこと

T町ハウスに引っ越してきて、2年半が経ちました。

台所・食堂のリフォームも終わり、DIYで修理した部分も含めてほぼ、修繕が完了しました。まだ直したいところはあるものの、家族みんなが使う共通のスペースについては、いちおうおしまい。

で、この秋からは、庭にある物置小屋の整理、つまりゴミ捨てを本格的に進めています。

きれいになった暁には、DIYやキャンプ道具のメンテナンスができる場所にしたいと考えていますが、その道のりはかなり険しそうなんです。

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大量の不要物の処分

この小屋は、床面積としては約17平米(京間9畳)ほど、内部は2階建てほどの高さがあり、かなりの収納力があります。

ただ、その収納力が災いしたのか、祖父母が暮らしていた半世紀分の不要なモノがここに集積し、僕たちがT町ハウスに引っ越してきた時はどこから手をつけたらいいのか分からない、足の踏み場もないような状態でした。

そんなわけで、まずは、毎日少しずつ不要物をまとめてふだんのゴミと一緒に出していき、小屋の中で作業できるスペースをつくることからスタート。

下の写真は、整理を始めてから1か月ほど経ち、半分くらい片付いたかな? という時に撮ったものです。

以下は、主な「捨てたモノリスト」。

大量の錆びた古い釘やネジ 大量の木材
砂や石 有刺鉄線
古い工具 空き缶
空き瓶 木箱
大量の灯油缶(一斗缶) 古新聞
古い塗料や刷毛 土や肥料
トタン
古い機械類 ロープや紐
多数の錆びたツルハシやショベル よく分からない金属

古新聞やロープ、紐なんかは、まあふつうに燃えるゴミに、空き缶や空き瓶は資源ゴミに出せばいいか、となりますが、大量の錆びたネジや釘、木材、工具、有刺鉄線、ツルハシやショベルなんてどうやって捨てるの? となりますよね、ふつう。

そんな時に必要なのが、行政が発行しているゴミの捨て方ガイド。

これがないと不要物を処分することすらままならないわけですから、いまの僕のバイブルとなっています(笑)。

小屋の中にある物を分類してガイド本で捨て方をチェックし、束ねたりさらに分類したり、必要があれば切って小さくしてゴミに出せる状態にし、指定日に出す。

この作業をすき間時間に実施して3か月、ようやく小屋の中がすっきりして、軽作業できるスペースができてきました。

まだまだやるべきことはありますが、濡れたテントやタープを乾かしたり、道具をメンテナンスしたりはできそうです。

モノを買う時は捨てる時のことも考えてみる

それにしても、ゴミを捨てるのって大変ですよね。

日々発生する燃えるゴミやプラゴミ程度なら問題ないんですが、どうやって捨てたらいいのかパッと思いつかないようなものが、しかも大量に目の前にあると、人間固まってしまうものなんですね。

小屋にある大量の(廃棄すべき)モノの存在を知りつつも、僕が重い腰を上げたのは、住みはじめてから2年半も経ってからでした。

たいていの場合、「モノ」はいつかゴミになる日がやってきます。でも、そのモノを買ったり、貰ったりして入手すると同時にそれをゴミとして処分することに想像を広げる人はあまりいないと思います。

僕もこれまではそんなふうに考えたことはありませんでした。

が、毎日のように「コレ、どうやって捨てたらいいんだろう?」と頭を悩ませていると、自然と、自分が何かを買おうとする時に、同じように自問自答するようになってきたんですよね。

例えば、以前からトム(妻)が欲しがっているYogibo(ヨギボー)というビーズクッションのようなソファ。


画像出典:Yogibo

ふつうのソファではないだけに捨て方もパッと思いつきませんし、僕のバイブルである「家庭ごみの分別と出し方ガイド」にも記載がありません。

親戚の家にある似たソファで子どもは楽しそうに遊んでいますし、和室でも使いやすそうなのでイイかもな〜と考えたりしたこともあったんですが、捨てる時のことを考えると購入という決定には至らず。

捨てるのが大変だったり難しかったりするモノが蓄積していくと、我が家の小屋のようになってしまうかも知れないし、自分たちはそれでいいとしても、将来それが娘を悩ませたりするかも、と考えると、いたずらにモノを増やすのはどうかなぁとも考えちゃうんですよね。

「コレ、どうやって捨てるんだろう?」という質問が、買い物においてソレが本当に自分に必要なものかどうかを見定めることに繋がるかどうかは分かりませんが、いつかやってくるお別れについて考えておくことは、無駄なことではないような気がしています。

aw

Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

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2件のフィードバック

  1. タカフジダイスケ より:

    確かにな~。うちもおばあちゃんの荷物の処分に本当苦労したからな。

    • aw より:

      思うに、昔の人(と言っても僕らの親世代くらい)は死んだあとに自分たちが遺すモノで家族に迷惑をかけるかも、なんてこれっぽっちも考えてないんだよね。

      それはきっと、彼らの人生が、戦争なんかでモノが不足していた頃から経済成長を経てモノに恵まれた生活に大きく移り変わり、モノは大切にしなきゃいけないという価値観とともに大量のモノに囲まれて生活することになったからだと思うんだ。

      今は「できるだけモノは持たないようにする」とか「本当に必要なモノしか求めないようにする」とか、要するに「いかにモノを持たないようにするか」を考えるようになってきている時代だし、いわば時代のはざまみたいな感じなのかなぁと。

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