耐震補強工事が始まります
ほとんど雑誌を買わなくなって早や何十年……なのですが、BRUTUSのこの年イチ企画「居住空間学」だけは毎年買っています。
若い頃は「いいなー!」と感じていたはずの空間を見ても”ふ〜ん”、「コレ欲しい〜」となっていた著名なデザイナーや建築家の家具に対しても何ら食指が動かず。雑誌の内容というよりも、それを読むことで自分では気づいていなかった嗜好の変化を楽しむ時間となっているのですが、ある種の記事を見た時に、以前は絶対になかったはずの強い思いを抱くようになっているのは必然でしかありません。
それは何かと言うとですね。
古民家や古い建築物をリフォームして暮らしている方々を紹介している頁を開くと「おしゃれにするのもいいけど、何はさておき、耐震補強はしてるのだろうか」という老婆心(笑)。
こうした雑誌やメディア、SNSなどで、中古住宅をおしゃれにリフォームして暮らしている方々を見かけますが、最近は「いや、その壁を取ってしまったら耐震性が低下してしまうのでは……」などと考えてしまいます。もしもいま、この家に引っ越してきた数年前に時を遡れるのであれば、最初に耐震補強工事するでしょうね。
耐震補強工事、まもなく
さて、昨年7月からはじまった我が家の耐震補強への動き。いま一度おさらいしておきますと、7月に無料耐震診断を申請(8月に受理)、10月に受診、同月に診断結果が出ました。それを受けて耐震工事することを決め、耐震補強設計を設計士に依頼。今年に入って設計が固まってきたので耐震補強設計に対する補助金申請準備を進め、3月に鳥取市に補助金申請(同月受理、補助金支給)、という感じの流れです。
本当はできるだけ早い段階で耐震補強工事も実施したかったのですが、行政の補助金は年度で締まってしまうため昨年度の枠に対する申請は断念。例年、5月の連休明けに補助金申請の受付がはじまるという話を聞き、連休の間に書類を準備し(連休前に市役所の当該部課窓口で準備する書類等の確認済み)、明けた7日の朝にさっそく申請してきました。
年初の能登半島地震を受けて、なのかは定かではありませんが、今年度の耐震補強工事の補助金は昨年比20%アップの120万円。加えて、同地震を受けて重い腰を上げた住民も多いのではないかと想像し、可能な限り早いタイミングで申請してきたというわけです。
このタイミングで申請すること(そして無事に受理され、補助金支給が決定されること)を前提に、工事を実施してくださる工務店の方の現地調査も同時並行で進めており、現在の予定では6月の初旬に着工予定です。
家全体に及ぶ工事ではあるものの、期間中も僕たちはここで生活するので、工事する場所のスケジュールにあわせて片付けをしていかなくてはいけないのが、想像するだけで大変そう。今から少しずつできるところから整理をはじめています。
ついでに気になる箇所も修繕
耐震補強工事のついでに、以前から劣化が気になっていた箇所 — 和室と庭の間にある縁側=マシューの寝床 — も修繕することにしました。
紫外線の影響なのか、単に古いからなのか、表面が白っぽくなってきただけでなく踏むとたわんでしまう部分もあり、DIYも含めて修繕は必須だなと思っていたのです。
手前の和室入り口部分は、踏むと微妙にたわみます
耐震補強工事のついでに、この部分の床を貼り直してもらいます。
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この工事が終わったら我が家の改修工事はひとまずひと段落、と言いたいところですが、縁側の奥に、以前妄想した薪ストーブを設置したいなと考えております。