地方で自転車をメインの移動手段にできるか考えてみた(後編)

さて、前回のイミフ記事から1か月が経ちました。

8月30日から1か月間、外出の記録をとったのでこれを共有しつつ、「地方で自転車をメインの移動手段にできるか」という僕なりの問題提起について再度考えていきたいと思います。この問題提起のキッカケは前編をご覧ください。




外出の記録

以下が2023年8月30日から9月29日までの僕の外出の記録です(家族で外出した場合も含みます)。

移動手段 自転車 自動車 歩き
回数
(構成比)
10
(14.08%)
35
(49.30%)
26
(36.62%)
総距離
(構成比)
25.8km
(3.83%)
636.3km
(94.50%)
11.2km
(1.66%)
1回あたりの
移動距離
2.6km 18.2km 0.4km

僕は自宅で仕事をしていることもあって、平日の外出は、犬の散歩(3回/日)、娘の送迎(朝と夕)、食材の買い出しといった程度。これに加えて、毎週決まった曜日に予定されている打ち合わせ、不定期に入る撮影の仕事、週末の家族でのおでかけ、といった感じになるでしょうか(と書いてみて思ったんですが、仕事で出かける回数こそ少ないけれど、通勤を除けば、たいていの人の外出ってまあこんなもんですよね)。

犬の散歩のように目的地があってないようなもので、且つ他の移動手段を選ぶことができないものについては記録から除外しました。犬の散歩を加えていたら、回数だけで言えばダントツトップになったと思います。

さて、ざっとこの記録をレビューしてみます。

前編で、自転車をメインの移動手段と判定するための指標として、シンプルに「使用回数」と「移動距離」で評価してみると書きましたが、回数でもほぼ50%、移動距離では95%弱という構成比……僕のメインの移動手段は明らかに自動車ですね(笑)。そして、自転車がこれにとって代わる可能性は限りなくゼロでしょう(涙)。

今月はエフちゃんの在留カード更新のため出入国在留管理庁のある、我が家から100kmほど離れた米子鬼太郎空港まで行ったこともあって自動車の移動距離が普段よりも多くなってはいますが、仮にこの用事がなかったとしても先述の数字はそれほど変わりません。

ちょっと待てよ

以上の数字は、直近1か月の僕の(ほぼ)全ての外出の記録です。当然、僕以外の家族との外出も含まれています。では、僕一人の時はどうか。

数字を見てみましょう。

移動手段 自転車 自動車 歩き
回数
(構成比)
10
(25.00%)
4
(10.00%)
26
(65.00%)
総距離
(構成比)
25.8km
(19.55%)
95km
(71.97%)
11.2km
(8.48%)
1回あたりの
移動距離
2.6km 23.8km 0.4km

移動距離では圧倒的に自動車ですが、回数で言えば自転車は自動車の倍以上!

胸を張って「僕のメインの移動手段は自転車です」と言えるかどうかは分かりませんが、少なくとも、自転車を所有(新しく購入すること)を検討しても良さそうではありますね※1

自転車購入の検討理由を強化する

以下で、「僕も自転車を買ってもいいかも」をより強化するための理由づけを考えていきます。もはや自転車が欲しいというだけの動機になり下がっているように思えますが、もう少し駄文にお付き合いください。

外出を増やす

本末転倒であることは重々承知のうえで書きますが、自転車での外出を増やすことを目的に外出する、という方法があります(笑)。

例えば、自宅から1kmほどのところにあるマクドナルドに気分転換のために出かけてそこで仕事したり本を読んだりするのですが、この頻度を現在の週に1度程度から2回に増やすといったことができますし、図書館(こちらも自宅から1kmほど)から借りる本も一度にたくさん借りず、数冊借りてこまめに返す=通う頻度が高まるといったこともできそうです。

自転車による行動範囲を拡張する

もう一つ、遠くでも自転車で行き、利用回数を増やすというスポ根な方法もあります。

僕が移動手段として自転車を使った時の平均移動距離は3km弱です。対して、このリストには詳細情報は掲載していませんが、僕が「一人で自動車で出かけた」のがこの1か月の間に2回あって、その移動距離は34kmと45km。

つまり、いまの僕の生活には、自宅から3km以上離れていて且つ自転車で行けるような距離の範囲内に僕個人の用事のある場所がない、ということになります。

根性で、この移動を全て自転車にすることもできるかも知れませんが、さすがに30km、40kmという距離を走るのは、月に数回とはいえなかなか大変なことですし、それが仮に10km程度の距離でもアラフィフのおっさんにはなかなかハード。高校生の時は毎日20km近い距離を自転車漕いで移動してたはずなんですけどねぇ。

そこで考えました。自分の性能?が落ちているならば、自転車の性能を上げてみてはどうだろう?

で、e-Bike(イーバイク)です。僕の世代にとってすんなり理解できる言葉としては「電動(アシスト)自転車」ですね(厳密には両者には違いがあるようですが※2)。

e-Bike、電動アシスト自転車で検索するとたくさんの製品を見ることができるのですが、「これはカッコイイ」「乗ってみたい」と思える製品はそれほど多くなく。その中でも、BESVのPSA1とLOUIS GARNEAUのEASEL-Eの2台は僕の目を引きました。


BESV PSA1(画像出典: BESV


LOUIS GARNEAU EASEL-E(画像出典: LOUIS GARNEAU

満充電での航続距離は、BESV PSA1が60〜90km、LOUIS GARNEAU EASEL-Eは105kmとかなりの距離。

娘の自転車のメンテナンスのためにお邪魔した近所の自転車屋さんにe-Bikeの話をしてみたところ、「違うメーカーのだけど、e-Bikeあるので試乗してみますか?」と提案くださったので乗ってみることに。

いや〜、驚きましたね。出だしの軽さや加速感はふつうの自転車とはまるっきり違います。実家に住んでいた頃、母所有の電動アシスト自転車に乗ってその軽さに驚いた記憶がありますが、e-Bikeはスポーティさ、軽快さがより強調された味付けになっているようです。

これは天気さえ良ければ、どこまででも走っていけそうな気がしますね。

でもまあ、e-Bikeとはいえ30km、40km先の目的地に自転車で出かけることは滅多になさそうですけどね……。

買うとしてもふつうのミニベロとかかなぁ……自転車の検討については、また別途記事にしてみたいと思います。

・・・

本文の中にうまく組み込めなかったので最後に付け足しますが、自転車での行動範囲を広げるのではなく、行動範囲の中心部に居を構えるという考え方もあります。

僕も含め、ですが、地方では、実家だったり実家の近くなどゆかりのある土地に住む人が多いです。これはこれで良い選択だと思いますが(個人的には、将来のことを考えると実家継承を強く推奨)、新しく家を建てるとかマンションを買う/借りる場合は、先述のとおり、自分の行動範囲の中に住んでしまうのはどうでしょう。

そのうえで、自動車を持たないという選択をします。

自動車を所有しなければ、生涯で最低でも2000万円のコストカットができるのではないでしょうか。もちろんこの選択の裏側で別の費用が発生する可能性は大きいですが、それでもここまでの費用はかからないと思います。

  1. 僕自身は自転車を所有しておらず、いつも妻のものを借りて乗っております。
  2. 家電Watch 「電動アシスト自転車とe-bikeの違いって何?

aw

Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

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