Fjällräven Raven28を買ってみた
今から25年前、僕は消防士を辞めて東京での生活をスタートしました。貯金はなく、わずかなアルバイト代から家賃や生活費、学費を支払っていたので、自由に使えるお金は月に2000〜3000円ほど。かなり厳しい生活だったことを、今でもハッキリと覚えています。
僕はセツ・モードセミナーという美術スクールに通っていて、スケッチブックや絵具を入れるカバンが必要でしたが、買うお金はなく、友人からもらった古びたノーブランドのバックパックを使っていました。
当時、僕の友人たちはOUTDOORやEASTPAKのバックパックを背負っていました。「僕もあんなお洒落なバックパック、欲しいな」とうらやましく眺めていたものです。
さて、昔話はここまでにして。
いま、日常的に使えるバックパックを探しています。
僕が持っているバックパックは幾つかありますが、いずれもモロにアウトドアアクティビティ用のものなんですよね。
スタイルもさることながら、大きさもいささか持て余し気味で、日常使いにはどうも具合がよくないのです。
ラップトップPC(Macbook Pro)やデジイチ、ハンドヘルドカメラ(OSMO Pocket)、メモ帳やボールペン、財布やスマホ、新聞など、僕がふだん持ち歩いているモノたちがさくっと入り、それを背負ったまま娘を保育園に迎えに行っても「お父さん、山から降りてきたんですか?」と質問されず(まあ、質問されてもいいんですけどね)、且つ、あと数年で50才になるオジさんが背負っていても違和感がない。
そんなバックパックを、四半世紀前の僕の羨望も回顧しつつ検討してみた結果、僕のもとにやってきたのはコチラのバックパックでした。
Fjällräven Raven28 26052
Fjällräven(FJALL RAVEN。以下、フェールラーベン)のスクウェアなバックパック、Raven28です。
13インチのラップトップPCがすっぽり入る大きさで、且つポケットが合計7つもあり、たくさんのモノを仕分けて収めることができます。
一番背中に近い部分には、PCを入れても背中に刺激がないように+精密機械を保護するために、仕切りにソフトパッドが入っています。
バックパックの前面にレザーのロゴが縫い付けてありますが、右側のハーネスにもロゴマーク。
ハーネスの裏側はメッシュ仕様になっています。
そして、このRaven28を選ぶ決め手になったのは、カジュアル過ぎない雰囲気と、アウトドアでも使えるタフな素材「G-1000®」が使われていること。
G-1000®について、フェールラーベンのWEBサイトには次のように説明されています。
テントからウェアまで汎用性が高い生地素材、それがフェールラーベンの誇るG-1000。ウェアは一年中世界のどの気候にも対応でき、冒険・世界旅行にはなくてはならない生地素材です。素材は「ポリエステル65%+高品質コットン35%」を高密度に織り上げたもの。その生地にグリーンランドワックスを目的に合わせて含浸させることでよりアグレッシブな素材に生まれ変わります。
この組み合わせで、世界最高クラスのアウトドア生地素材となります。
— 出典:Fjällräven「G-1000®」
昨年参加したイベントや京都UPIなどの影響に加えて、友人がフェールラーベンの日本アンバサダーをしていることもあって、ここ最近、僕のなかでフェールラーベンというブランドへの関心が高まっているのを感じてまして。
G-1000を使ったジャケットを今冬あたり狙っているんですが、Raven28はその斥候(?)として、G-1000の実力を試す意味もありました。
そんなわけで、今回は買っていませんが、専用のワックス「グリーンランドワックス」も近く入手して、「アグレッシブな素材」に生まれ変わらせたいと思っています。
検討したものたち
Raven28に決定するまでに、実はそれほど長い時間がかかったわけではありませんが、バックパック選びは、先に書いたような貧乏生活時代を否応なく思い起こさせたので、そのほろ苦い思い出に浸りながらの作業となりました。
その思い出を強く引き出したのは、例えば次のようなアイテムたちです。
今でも欲しいくらいですが、やはり僕には眩しすぎるアイテムなんですよね(笑)。
そして今回、ノスタルジアとは関係なくチェックしたアイテムたち。
そして、最後までRaven28と最後の椅子を争っていたのが、同じフェールラーベンのVardag16でした。
こちらもG-1000を使っていますし、バックパックらしいスタイルと比較的手頃な価格。
非常に悩んだんですけどね、やはりこのスタイルは僕には眩しすぎて。
というわけで、これからはRaven28を背負って、外遊びにたくさん出かけたいと思います(できればソロキャンプも)。
しっかり使い込んだら、あらためてレビューしたいと思っています。