年末にできなかった雪中父娘キャンプをしてきた
昨年末に実施予定だった雪中父娘キャンプ。サイト予定地だった広島県北部に大雪が降って断念したのですが、今週末、開催地を近場のキャンプ場に変えて行ってきました。
雪中とまではいきませんでしたが、雪もパラつくそれなりに冬らしい気候の下、友人と友人の娘さん(と、息子さんも緊急参戦)と僕、娘の5人で楽しんできましたよ。
利用の仕方が変わっていました
今回利用したのは、日本最大の池※1である湖山池に浮かぶ島、青島(湖山池公園)のキャンプ場。正式名称は「多目的広場野外ステージキャンプ場」です。
この青島は過去に何度かキャンプしたことがありますが、直近でも4年近く前(2019年)。
その間にこの島のキャンプ場の利用の仕方はずいぶんと変わっていました。
一番大きな違いは、以前は島全体がキャンプ可能だったのに、今は島の一部=多目的広場のみとなったことですね。
キャンプが可能なのは円で囲った「多目的広場」のみです(画像:Googleマップ)
以前、僕たちがキャンプを楽しんだ、たくさんの桜の木が立ち並ぶ島の西側エリアに、現在はこのような看板が立っています。
指定管理業者に電話し、案内されたメールアドレスに申込書を提出して受理されて受付完了という申込み方法も、以前とは大きく変わっているので注意が必要です。
多目的広場野外ステージキャンプ場
というわけで、今回キャンプしたのは青島の多目的広場野外ステージ場キャンプ場。まあ、キャンプ場と言っても、トイレ以外は何もない広場です(そこは以前と変わらず)。
芝生が薄くなっている部分を人がたくさん踏んづけたところ=テントを設営した場所と考えると、10前後のサイト設営、テントは少なくとも2倍は張れそうな広さ。
ではありますが、この日の利用者は僕らだけ。ご覧のとおりガラ〜ンとしています。
幕は、娘のリクエストもあって、前回の父娘キャンプに続いてHilleberg Nammatj3GT。
本当に大好きなテントです
幼い娘と2人ですし、ただ寝るだけなら十分な広さ。逆にアポロンがいいと言われていたら、(2人で使う+1泊しかしないのにアポロンかよ〜)と愚痴っていたかも知れません笑。
ただ、調理したり、ゆったりと食事するには狭いので、夕食と団らんの場は友人宅。
サバティカルのギリア。遠近感のせいか、ナマッジがめちゃ小さく見えますね笑
高さはないものの、大人2名+子ども3名ならば全く問題ない収容力。でも大き過ぎることもなく、アルパカ1台でぽかぽかでした。
さて、青島はキャンプ場の利用方法が変わっていただけでなく、新しい遊具が設置されていました。
子どもたちは雪が止んでいる間はずっと遊具エリアで遊んでましたね。降ってはテントに戻り、上がれば遊具で遊び……いやはや、すごいエネルギーです。
のんびりと湖畔を散歩したり、島をぐるりと歩ける周回コースも設けられているので、そこまで活動的でない人でも楽しむことができます。
ひとしきり遊具で遊んだ後は、池に石投げ
晩ごはんは冬キャンプの定番、鍋。
このキャンプ場には流しがないので、洗い物ゼロをテーマに掲げて準備。鍋も洗わずに済む使い捨てのアルミホイル製のものをチョイスしました。
こういうヤツ(↓)ですね。僕が買ったのは、同素材の蓋が付いたタイプです。
遊びたくてウズウズしている子どもたちは食事もそこそこに、すぐにテント内で激しく遊びはじめ(キャンプ場が貸切状態で良かった汗)、その騒動を横目に大人は引き続き食事をとる、という子連れキャンプにありがちな光景で夜も更けていく……わけでもなく、9時には皆が一斉に就寝・消灯という、これはこれで幼い子連れキャンプにありがちな展開となりました。
夜中、激しい雪がテントを叩きつける音で起こされたりなどもしましたが、それほど冷え込むわけでもなく比較的平穏な一夜を過ごし、犬の散歩がルーティンである自宅での朝よりもゆっくりめに起床。
夜中に降った雪は、朝にはテントの周囲に少し残る程度でした
朝ごはんを食べ終え、子どもたちは遊具、大人たちは片付けという合理的な役割分担でお互いやるべきことをやり、島を辞去しました。
・・・
前述のように、キャンプ場は一か所に限定されたものの、遊具が近くにあり、自分たち次第、アイディア次第で島全体を使ったアクティビティも楽しめるということで、子連れキャンプに非常に良い場所だと思います。
せめて流しがあれば……と思ってしまいますが、これを逆手にとったこのキャンプ場の活用方法を考えてみました。
このキャンプ場最大のネック(ある意味では最大の長所とも言えますが※2)は、駐車場からキャンプ場までかなり離れているということ。駐車場からは一本橋を歩いて島に渡る必要があります。所用時間はおよそ5分。何往復もするのは嫌なので、できるだけ一度で終わるように荷物をまとめたいところ。
荷物をできる限りコンパクトにする。テント設営地には何の設備もない……このシチュエーション、歩いてアクセスする野営地でのキャンプ、例えば僕らが楽しんでいる恩原高原での雪中キャンプに似てる気がするんですよね。
青島は鳥取市街地からは車で10分ほどとアクセスも良く、近くには温泉もコンビニもあります。何かしら逃げ道のある状況で、雪中キャンプのシミュレーションができるというのは、なかなか良いのではないでしょうか。
とまあ、ニッチな用途はこれぐらいにしておいて。
昨今のキャンプ人気を考えれば、島全体をキャンプ可にしてしまうと至るところにサイトが設営されてしまい、キャンプとは別の目的で来島している人の居心地を悪くしてしまう可能性はあると感じるものの、現在の場所だけに限定してしまうのも、利用者としてはやはり残念に感じてしまうのも事実。
行政側からの縛りがあるとは思うんですが、できれば利用料無料を見直して一般的なキャンプ場と同水準の利用料を徴収し、管理の仕方や設備の改善、エリアの拡張を検討してほしいですね。
アースステイ青島(グランピング施設)
ところで、青島の最大の変化は、キャンプ場の利用方法の変更ではありません。
実は昨年、この島にグランピング施設ができたのです。その名も「アースステイ青島」。
キャンプ場の東側に、ジオデシック・ドームの宿泊施設が6棟、レストランが2棟、そして受付らしき建物が建っています。
白っぽい壁の宿泊棟。池に面した側の壁が透明になっています
2棟あるレストランは全てが透明。夏の日差しが気になりますね
利用者ではないため、直接内部を見ることはできませんでしたが、利用された方のブログや当該施設のWEBサイトなどを見る限り、ドーム内部の雰囲気や設備、レストランで供される料理もなかなか良さげです。
が、今回のキャンプ中にちょっと気になったことがありました。
グランピング施設の利用者が、多目的広場にあるトイレを利用していたり、その横にある流し(汚れた手や道具を洗ったりするようなもの)で歯磨きをしていたんですよね。
ひとり2万円以上の利用料を支払って、広場脇のトイレだったり、流しで歯磨きをしなければいけないというのは、利用者にとっては残念ポイントではないでしょうか。立派なものでなくとも、グランピング利用者専用のトイレ、洗面所を設けてあげてほしいなと、無料のキャンプ場利用者である僕はそう感じた次第です。
- 池、沼、湖など、大きな水たまりの呼称には幾つか種類があります。池と沼を区別する明確な定義はないようですが、水深5メートル未満のものを池や沼、5メートル以上のものを湖と区別するようです。
- 使い勝手の悪さがフィルターとなり、マナーの悪い利用者を遠ざけているという側面はあるような気がします。ただし、花見シーズンなどはやはり多くの人が島に渡るため、かなりの惨状となるようですが。