ハンモックについて調べてみた

T町ハウスに引っ越した時から、ハンモックを導入したいな〜と考えていました。

屋内でハンモックを使う場合は、頑丈なフックを取り付ける必要があるので、柱に金具を設置するので大きな穴を開けなきゃいけないんですが、持ち家ならそれも可能。庭にも設置できたらいいなぁ、なんて妄想してたんですよね(実際は、大量の蚊に襲撃されるのがオチでしょうが…)。

それに将来、理想のキャンプハウスを手に入れた時、やはりそこにはハンモックを設置したい。それがあるだけで、なんだか楽しそうな雰囲気になりますしね。

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加えて、先月の恩原高原での晩秋キャンプで、友人がハンモックで寝ていたこともあって、「場所や季節によっては、テントやタープで眠るよりもハンモック泊っていいかもなぁ」と、僕の中では注目度が高まっておりまして。

HENNESSY HAMMOCK
晩秋キャンプで友人が使っていたHENNESSY HAMMOCKS

テントを設営するよりも気軽な感じで寝泊まりでき、グランドコンディションを気にする必要がなく、平坦な場所でなくても(極端な話、急峻な山の斜面でも)使用に問題がないのも魅力です。寝椅子にも椅子にもなる。使用後の乾燥も、使用時同様に吊るしておけばいいわけですから、テントやタープよりも楽そう。

決して新しいカテゴリーの製品ではないけれど、最近妙に気になるアイテムです。というわけで、いつものように、気になった製品を気ままにピックアップしてみたいと思います。

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家で使うハンモック

まずは家で使うハンモックから。

一人で乗っかってのんびり本を読んだり、映画を観たり、昼寝したり。あるいは家族みんなでゴロンと乗ってイチャイチャしたりとか(笑)。家でのハンモックの使い方はきっとそんな感じでしょう。

となると、ある程度の大きさと強度が必要になってきます。

MLABRI HAMMOCK

ひとつ目は、カラフルな編み込み式がメキシカンハンモックを思わせる、しかしこちらはタイ発の、MLABRI(ムラブリ)ハンモック。


画像出典:MLABRI HAMMOCK

MLABRIとは、タイはラオスの山岳地帯に暮らす300名ほどの少数民族の名前で、彼らの言葉で「森の人」を意味します。

MLABRI族はその名のとおり、ジャングルの中で狩猟を軸とした生活を営んでいましたが、森林伐採などの環境破壊で生活できるエリアが減少し、営農定住への生活様式変更を余儀なくされました。

このハンモックは、そんな彼らの生きる糧として作られはじめたプロダクトなんです。

幾つかあるラインアップの中で、僕は「太糸コットンベッド」のスタンダードサイズに注目しました。

細糸の繊細そうな使用感も気になりますが、とにかくこのカラフルで陽気な感じが最高に楽しそうです。

対荷重も250kgあり、家族3人が一緒に乗っても全く問題ありません(T町ハウスの柱が耐えられないかもですが)。

これで映画を観たり本を読んだり、昼寝したりできたら最高ですね。

ao ガーゼハンモック

続いては、素材がガーゼのハンモック。一枚布で作られているので、こちらはブラジリアンハンモックのスタイルですね。


画像出典:ao

本体に使用されているガーゼは、30番手のツイール二重ガーゼ。頑丈且つ優しい素材です。ナチュラルな風合い、色合いで、どんな家にもしっくり似合いそうですよね。

ただ、対荷重が80kg。今の娘の体重なら二人で使うこともできますが、基本的にはお一人様仕様と考えたほうが良さそうですね。

キャンプで使うハンモック

キャンプで使用するハンモックは、家庭で使うそれと兼用できそうですが、条件的には携帯しやすさを重視したいところ。それに寝ている間に天候が悪化しても濡れるのを防いでくれたり、蚊の襲来から守ってくれたりできれば最高ですね。

ファミキャンなどで使った場合、大人ふたり以上で乗っかる場合も想定されるので、サイズや対荷重も完全なシングル向けではないほうが良さそう。

そんな目線で、4つのブランドの製品をリストアップしてみました。

eno(イノー)

eno、正式にはEagles Nest Outfittersは、1999年に設立されたハンモック専門メーカーで、現在はノースカロライナ州アッシュビル(米国)に本社を置いています。


画像出典:eno

15以上のモデルがありますが、今回は前述の条件に沿って、以下の3つをピックアップしてみました。

モデル SUB 7 DoubleNest JungleNest
サイズ(使用時) 長さ/約271×幅/約94cm 長さ/約280×幅/約185cm 長さ/約244×幅/約140cm
サイズ(収納時) 10×10cm 13×13cm 15×18cm
重量 約185g 約532g 約822g
対荷重 約136kg 約180kg 約180kg
素材 30D Nylon Taffeta Ripstop 70D High Tenacity Nylon Taffeta 210D Nylon Taffeta Ripstop
モデル SUB 7
サイズ(使用時) 長さ/約271×幅/約94cm
サイズ(収納時) 10×10cm
重量 約185g
対荷重 約136kg
素材 30D Nylon Taffeta Ripstop
モデル DoubleNest
サイズ(使用時) 長さ/約280×幅/約185cm
サイズ(収納時) 13×13cm
重量 約532g
対荷重 約180kg
素材 70D High Tenacity Nylon Taffeta
モデル JungleNest
サイズ(使用時) 長さ/約244×幅/約140cm
サイズ(収納時) 15×18cm
重量 約822g
対荷重 約180kg
素材 210D Nylon Taffeta Ripstop

SUB7はソロ用のハンモック。メーカー発表の重量は185gとなっていますが、カラビナ2つを含んだ重さなので、本体だけだと150g以下と超軽量です。この軽さで対荷重136kgなわけですから、幅94cmとややタイトで条件的に厳しそうではありますが、物欲が発動してしまいますね。。

SUB7に比べて重量は3倍ほど重くなってしまうものの、それでも500gちょっととかなり軽く、対荷重180kg、サイズも横幅185cmと条件をほぼ満たしてくれるのがDoubleNest。

これよりも少し幅は狭くなるものの、蚊除けのネット(いわゆる蚊帳)が着いているのがJungleNest。蚊やぶよがうっとおしい季節には重宝しそうです。生地も3モデルの中では一番強い210D(デニール)が採用されています。そのかわりに重量は1kg近くなってしまいますが。

3モデルいずれも雨天時は濡れてしまうので、天気が心配な場合はタープを併設する必要がありますね。

Hummingbird Hammocks

続いては、世界最軽量のハンモックを自称するHummingbird Hammocks(ハミングバード ハンモック)。こちらの拠点は、コロラド州デンバー(米国)。


画像出典:Hummingbird Hammocks

以下の表を見てもらうとわかるんですが、確かに軽いんですよね。それも、驚くほど。

モデル SINGLE SINGLE+ DOUBLE
サイズ(使用時) 長さ/約264×幅/約119cm 長さ/約295×幅/約160cm 長さ/約295×幅/約216cm
サイズ(収納時) 10×10×5cm 15×10×5cm 20×12×8cm
重量 約147g 約210g 約289g
対荷重 約140kg 約158kg 約181kg
素材 PIA-C-44378 Certified Reserve Parachute Fabric
モデル SINGLE
サイズ(使用時) 長さ/約264×幅/約119cm
サイズ(収納時) 10×10×5cm
重量 約147g
対荷重 約140kg
素材 PIA-C-44378 Certified Reserve Parachute Fabric
モデル SINGLE+
サイズ(使用時) 長さ/約295×幅/約160cm
サイズ(収納時) 15×10×5cm
重量 約210g
対荷重 約158kg
素材 PIA-C-44378 Certified Reserve Parachute Fabric
モデル DOUBLE
サイズ(使用時) 長さ/約295×幅/約216cm
サイズ(収納時) 20×12×8cm
重量 約289g
対荷重 約181kg
素材 PIA-C-44378 Certified Reserve Parachute Fabric

この中で最も僕の条件に合いそうな、対荷重が181kg、幅216cmのDOUBLEモデルでも、重量は289gと驚くほど軽量です。ハンモックを吊るすために使用するツリーストラップに、カラビナ等の金属を使用していないことが軽量化最大のポイントだと思いますが、それにしても軽い。

「軽い」と、それだけで欲しくなるというのは、何なんでしょうね(笑)。

SINGLEでも対荷重140kg、幅119cmと、大人2人でも使えるスペックも魅力。

雨天時はやはりタープが必要ですが、Hummingbird Hanmmocksのタープは243×320cmというサイズで243gと超軽量。これだけ軽ければ、ちょっとしたハイキングなどにも気軽に持って行けるし、これ単体で欲しくなりますね。

もう一つ、このHummingbird Hammocksの特徴として「オープンソースマインド」が挙げられます。彼らは製品の設計図などをGitHubを通じて無料で公開しているのです(*)。

インターネットの世界ではオープンソースはもはや常識、驚きはありませんが、こうしたガレージブランドの製品がオープンソースとして公開されているというのは驚きです。

HENNESSY HAMMOCK

3つ目は、HENNESSY HAMMOCK(ヘネシーハンモック)。1999年に創業、カナダのガリアーノ島、ニュージーランドのスチュアート島などを拠点に活動しています。


画像出典:eno

写真のように、タープとハンモック、バグネット(蚊帳)がセットになっているのがHENNESSY HAMMOCKの特徴。チルアウトするというよりも、キャンプ(寝泊まり)するためにデザインされている道具だと言えます。

モデル Safari Delux ASYM Hex Jungle Expedition ZIP
サイズ(使用時) 長さ/約366×幅/約150cm 長さ/約305×幅/約150cm
サイズ(収納時) 13×22×30cm 13×22×25cm
重量 1760g 1927g
対荷重 約159kg 約114kg
素材 フライ/70D Polyeurethane coated Rip-stop polyester、本体/210D Oxford Nylon、メッシュ/30D No-See-Um フライ/70D Polyurethane coated Rip-stop polyester、本体/Double Layer of 40 D Nylon、メッシュ/30D No-See-Um netting
モデル Safari Deluxe Asym Classic
サイズ(使用時) 長さ/約360×幅/約150cm
サイズ(収納時) 13×22×30cm
重量 1760g
対荷重 約159kg
素材 フライ/70D Polyeurethane coated Rip-stop polyester、本体/210D Oxford Nylon

モデル Jungle Safari Asym Zip
サイズ(使用時) 長さ/約365×幅/約150cm
サイズ(収納時) 13×22×30cm
重量 1927g
対荷重 約159kg
素材 フライ/70D Polyurethane coated Rip-stop polyester、本体/Double Layer of 40 D Nylon

タープとハンモックが一体化していることもあって、収納サイズはもとより、重量が2kg近くと、これまで見てきたハンモックに比べるとかなり重いです(1kg前後のライトモデルもあります)。

HENNESSY HAMMOCKのもう一つの特徴としては、その使い方。

上部にタープが設営されているので、ハンモックには底部にある切れ目から潜り込むようにして入るのです。初めての時はこれがとても刺激的。ハンモックに入り込むと自分の重みで入り口(切れ目)が閉じ、開かないようになっています。よく考えられてますね。

Exped Hammocks

最後は、Exped(Expedition Equipment)。これまでのメーカーと違って、ザックやスリーピングマット、ピローなど様々なアイテムをリリースしています。


画像出典:Exped

ハンモックのラインアップの中では、軽量な「トラベル」というシリーズが人気のようですが、今回はタープとバグネットがセットになったScout Hammock Combiに注目してみました。

モデル Scout Hammock Combi Scout Hammock Combi UL
サイズ(使用時) 長さ/約215×幅/約140cm 長さ/約215×幅/約140cm
サイズ(収納時) 45×18cm 43×13cm
重量 1655g 900g
対荷重 約150kg 約120kg
素材 タープ/70D Polyeurethane coated Rip-stop polyester、本体/210D Oxford Nylon タープ/15 D Ripstop nylon、本体/15 D Taffeta nylon
モデル Scout Hammock Combi
サイズ(使用時) 長さ/約215×幅/約140cm
サイズ(収納時) 45×18cm
重量 1655g
対荷重 約150kg
素材 タープ/70D Polyeurethane coated Rip-stop polyester、本体/210D Oxford Nylon
モデル Scout Hammock Combi UL
サイズ(使用時) 長さ/約215×幅/約140cm
サイズ(収納時) 43×13cm
重量 900g
対荷重 約120kg
素材 タープ/15 D Ripstop nylon、本体/15 D Taffeta nylon

こうして表にして眺めてみると、HENNESSY HAMMOCKと大差なく、というよりもスペック的にはちょっと劣勢かな?という印象ですね。

まとめ

イイですね、欲しくなりました(やっぱり笑)。特にキャンプ用のもの。

モデルによってはテント、タープ、椅子を兼ねてくれるので、本当に身軽に遊びに行けそうですね。

ハンモックで寝る場合、ユーザーのブログを読んでみると、やはり気になるのは下部からの寒さ。

対策としては、ハンモックの下部にアンダーキルトを取り付けるか、

内部にマットを入れるといったものが主流のようです。

値段は張りますが、マットのほうが汎用性が高そうだし、良さそうな気がしますね。

また、ハンモックで気になるのは、テントとは違った意味で設営場所を選ぶ、ということ。

何度か行っていて状況を理解できているキャンプ場や野営地ならいいんですが、はじめて行く場所だと、ハンモックを設置できない可能性も当然あるわけです。

屋内の使用ならいいんですが、屋外、しかもキャンプ場や野営地でハンモック用のスタンドを使うのはちょっといただけない、ですしね。

例えば、これによってそのリスクがどれだけ回避できるかというのは、まああまり期待できなさそうですが、木はないけど岩場があるという場合なら、ロッククライミングで使うナッツなどを持っていれば設営できますね。

ほかにもハンモックを設営するためのアイディアや道具はきっとあると思いますが、そういうことを考えるのも楽しいかも知れませんね。

来年あたり、なにかひとつ買ってみたいと思います。

みんながハンモック買って、ハンモックナイトみたいなテーマで集まっても面白そうですね。

* Why would we want to give away designs for free? We believe ideas and designs should be shared so that others may benefit from them, be inspired to make something new, or contribute an idea that leads to a better or more useful product! – 出典:Open Source Hardware

aw

Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

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2件のフィードバック

  1. CISCO より:

    もともとハンモックには興味があって、若い頃にメキシコに行ったときにもお土産で買ってきました。実家では設置するスペースも無くタンスの肥やしとなりましたがw
    携帯性に優れどこでも簡易的に寝床を作れるという点ではある意味最強ですよね。
    最近も雨上がりに公園で使用してみましたが、取り扱いになれていない素人でも濡らさずに設置・撤収出来ました。
    高い山ではそもそも樹木がないので利用は叶いませんが、雨風を上手く凌ぐことが出来ることが出来ればハンモックの可能性は無限大ですね。

    ENOのDoubleNestは、幅が想像以上に広く大人1人、子ども2人で利用してもすっぽりと隠れることが出来ました。ある意味そこまで幅は必要なかったかもという印象です。また購入後、3回使用してみた感想として、強度については3人での使用でも全く不足ないものかと思われます。この時期だと生地が薄いので底にはサーマレストを引いてみましたが、固定していないのでずれるのが難点、工夫が必要です。
    子どもの遊び道具にもなるし良い買い物が出来たと思ってます。awさんも是非!

    • aw より:

      CISCOさん、コメントありがとうございます!

      おお、ENOオーナーでしたか、さすがです。

      やはりメリットはそのあたりになりますよね。行き慣れたキャンプ場でも、ハンモックであれば新鮮な感じで利用できそうですしね。

      僕も、子どもが喜んでくれるんじゃないかという点については、大いに期待してるんですよ(笑)。

      ハンモックは来年はぜひ手に入れたいアイテムの一つなので、鋭意検討したいと思います。

      いつも参考になるコメントをくださり、ありがとうございます! 🙂

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