オーバーオールのオッサンになる

まだ20歳くらいと若い頃、自分が20年後にどのような自分になり、どのような生活をしているのか、全く想像がつきませんでした。

正確に言うと、その頃は鳥取の消防署で消防士として働いていたので、40歳前後の先輩たちを見れば、自分がどのようなオッサンになっているか、何となく想像がつきました。その想像の中にいる自分がとても恐ろしいものに感じられて、辞めて東京に飛び出したわけですが。

スポンサー広告




僕は今、44歳。20年後は64歳になっているはずですが、今のほうが20年後の自分をかなり具体的に想像できます。それは、子どもができたことで、彼女の成長に応じた自分の立ち位置がある程度定まっていることも大きいですが、20歳から40歳への振れ幅と、40歳から60歳のそれの違いもある気がしています。

とはいえ、自分の人生もうコレで行く、みたいに決めつけているわけでもなく。若い頃に比べて、欲望むき出しで自分のことばかりに焦点をあてた生き方、考え方をしなくてもよくなり、周囲を含めたもっと広い関係性の中での自分を客観的に見られるようになってきたこともあって、60歳くらいになったら、その中で自分はこんなオッサンになっていたいなあというおぼろげな絵が、以前よりははっきりと見えている、そんな感じでしょうか。

まあ、自分でもよく分からないのですが。

オーバーオールはオッサンのアイテム

さて、この導入から強引な展開で、タイトルにあるオーバーオールへと話が繋がって行くわけですが(笑)、そんな、僕の頭の中に存在する妄想の60歳の僕は、いつもオーバーオールを着ています。

長年着ていたであろうオーバーオールは少しヨレていて、膝部分は土や油が染み付いて、肩紐や裾部分は一部が擦り切れている。当然、何度も洗っているのでインディゴも落ちてきて、一部は白っぽくなっている。後ろのポケットにはいつもグローブが入っている。

オーバーオールだけが、なぜか妙に具体的なんですよね(笑)。

ところで、僕の中では、オーバーオールはおしゃれで着るものではなく、その人の生き様を象徴するアイテムのひとつです。

それは、例えばこんな写真などを見れば分かります。


写真に写っているみなさんは若く、全然60歳なんかではありませんが(画像出典:上2点ともWorkers

なんか滲み出てますよね、あらゆるものが。

世の中には、オーバーオールは大人ではなく子どもが着るもの、というイメージがありますが、僕の中では紛れもなくオッサンのためのアイテムです。

それも働くオッサン。

将来、僕たちが暮らすであろうキャンプハウスには、畑や果樹園もありますし、DIYで住環境を整える仕事があります。毎日、生活のために働くわけです。

そんなキャンプハウスで何を身に付けるのか。

オーバーオール以外に考えられません

がしかし、60歳になってからいきなりオーバーオールを着はじめても「あいつ、なんで急にあんな格好しはじめたんだ?」と、こうなってしまうのが目に見えています。

これを避けるためには、今からオーバーオールを頻繁に着用し、aw=オーバーオールのオッサン、という図式を定着させておく必要があります。

それゆえ、2年前くらいからオーバーオールをかなりの頻度で着るようになりました(笑)。


愛用しているオーバーオールたち

現在は上の写真の2着を持っていますが、あと、いかにも作業着っぽい色合いの茶色のオーバーオールが欲しいなと思っているところ。

まだまだ定着していませんが、20年後には「オーバーオールのオッサン」になれるよう、ひたすら着続けていきたいと思っています。

aw

Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

おすすめ

4件のフィードバック

  1. curu curu より:

    オーバーオール、わたしも大好きです! 1着しか持っていない&けっこうな頻度で着ているので、かなりクタクタに。つい最近見つけた焚き火用のオーバーオール、awさんにきっと似合うと思いますよ〜!
    http://www.goldwin.co.jp/tnf/ec/pro/disp/2/NB31846/BK/S/

    • aw より:

      curu curuさん、いつもコメントありがとうございます!

      curu curuさんもオーバーオール好きなんですね! クタクタになったオーバーオール、雰囲気あるんでしょうね〜。

      このTHE NORTH FACEのオーバーオール、格好いいですね! TNFからこんなに格好いいオーバーオールが出ているなんて、ノーマークでした。しかも、僕が追加でほしいと思っているカラーに近い、と言いますか、そのものですし。僕の体のサイズに合いそうなSサイズは他の販売店を見ても在庫切れのようですが、引き続きチェックしてみたいと思います。

      いつも素敵な情報をありがとうございます!

  2. CISCO より:

    写真カッコいいですね!
    まさにWorking Class Hero!
    僕も嫁もオーバーオール好きで子どもたちにも着せてるんですが、嫁の着用率が高く…さすがに家族全員オーバーオールというのもちょっとw
    オーバーオールもどストライクですが、渋く着こなすエプロンのオッサンにも憧れます!

    • aw より:

      CISCOさん、コメントありがとうございます!

      写真、かっこいいですよね。自前ではありませんが。。(笑)

      CISCOさんご家族もオーバーオールがお好きなんですね。確かに家族全員オーバーオールというのはアレかもですが(笑)、想像するとすごく微笑ましくていいです。それぞれ少しずつ違ったテイストのオーバーオールを、違った着こなしにしたりとか。我が家でオーバーオールを好んで着るのは僕だけなので、少し羨ましいです。

      エプロンもいいですよねぇ。鳥取に帰ってきてキャンプを始めたころは、毎回エプロンしていました。最近はなぜかあまりしなくなりましたが、実は、写真にあるオーバーオールと同じ、濃紺とヒッコリーのLeeのエプロンを持ってるんです。キャンプの時というより、自宅で料理する時に着用してますが(笑)。長年の作業で汚れて、すこしくたびれてきたエプロンが似合うオッサン、いいですよね。ガテン系もいいですし、宮崎駿氏みたいにデスクワークだけど必ず着用しているエプロンもいいなあと思ったりしています。

ご意見・ご感想をお聞かせください

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください