ジムニー(JA11)で車中泊、を実装してみた
最近、寒すぎるのと腰が重すぎて、考えたはいいが考えただけで終わることの多い僕なのですが、先日妄想したジムニー(JA11)の車中泊計画は実行に移してみました。
当初、ラゲージ部全幅の棚(茶色)をつくって常時設置とし、寝床となるベッド(薄茶色)を車中泊する時だけ重ね置く計画で進めていました。
下のイラストの右側のプランです。
しかし、JA11のラゲージの形状が想像以上に変則的だったために計測を失敗(具体的には、右側のタイヤハウス後部にある給油口の凸部の計測を失敗)。
給油口の凸部(右下)とのカットしたコンパネのラインの差異が激しい……
実にみっともない状態になったので(笑)、急きょ土台を左半分だけのプランに変更。
棚の脚部を黒く塗装しているので、棚板だけが浮いているように見えますね
プラン変更したはいいのですが、上の写真の状態になるまでに、脚を付ける面を間違えたり(綺麗な面を上にするつもりだったのに、間違えて粗い仕上げの面が上に……がっつり接着剤を使っていたのでやり直し不可)、それによって計画していた脚の位置が変わってしまったり、その他もろもろミスりまくったんですけどね……。
ただ、その割には意外とグラつきもなく、安定感のある棚として仕上がりました。
この棚の上に、長さ170センチ、幅60センチのコンパネを載せてボルトで固定。
倒した助手席と寝床の間は隙き間が空いていて、コンパネを手で押すと簡単に押し下げられるような状態だったので、テープベルトを通して補助バーに繋ぎ、水平状態で高さが維持されるように固定。
このテープベルトだけだと危ういので(夜寝ている時に外れたりしそう)、寝床と助手席の間に丸めた毛布を入れてサポート。実際に寝てみると、毛布がよいクッション性を生んでいていい感じでした。
ひとまずこの状態で、今週末のグルソロキャンで実際に車中泊してみようと思っています。
片側土台とした理由
ラゲージ部の棚(寝床の脚部)は全幅プランから片側のみに、なし崩し的に変更となりましたが、実は最初から「片側だけの方がいいんじゃないかな」と思ってたんですよね(本当です)。
というのも、片側だけの場合、悪天候時にテーブルとして使えるし、
長時間この姿勢だと腰をやられそうですがね
マシューをキャンプに連れてった場合、彼の寝床となるクレートを一段低い場所に置いたりできるからです。
なぜ低い部分に置きたいかと言うと、ヤツは夜中に何度かブルブルと体を震わせるので(カーミングシグナルなので仕方ないんですが)、クレートを僕の寝床と同じ板の上でなくラゲージの底部に直接置いた方が、就寝中の僕に伝わってくる振動が多少緩和されるからです。
また、実際に使ってみないと何とも言えないのですが、このラゲージ部の棚もふだんは必要ないものなので、基本的には寝床の支え(脚部)としてのみ使うことになるのかなぁと思っています。
2つの注意点
「ボクもこの車中泊用ベッドをつくりたい!」と考える奇特な方はいないと思いますが、最後に、このベッドをつくる際の注意点を2つほど書き添えておきます。
1点目は、寝床の高さです。
ラゲージ部のタイヤハウスの高さが寝床の高さ(少なくとも最低高)になりますが(詳細は、前回の記事を参照のこと)、寝床の高さは、助手席の2つのハンドルとの関係性を考慮して決定する必要があるので注意が必要です。
2点目は、寝床の幅です。
今回の寝床は幅60センチでつくりましたが、できる限り長さ(奥行き)をとったためシフトレバーに干渉しました。当然、サイドブレーキレバーやトランスファーレバーも干渉します。
そこで、上の写真のように、シフトレバー部を避けるようにカットし、シフトレバーの操作に支障が出ないようにしました。
上記2点はいずれも制作途中でほぼ必ずぶつかる問題なので、実際にやれば知ることになるわけですし、寝床の高さと幅の組み合わせが変われば問題がなくなったり別の問題も生じる可能性もあるとは思いますが、事前に問題が分かっていると設計が楽になると思いましたので、老婆心ながら書き添えてみました。
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鳥取は今週から日中の気温が急激に上がりました。
この作業は主に昼食後の時間を利用して進めましたが、穏やかな気候の下でのDIY作業はとても気持ちのいいものでしたね。
本当の春がやってくるまでにあと何度か寒くなることはあると思いますが、3月に入り、雪の多かった今冬がいよいよ終わるなあと感じつつの作業でした。