交通事故に遭った話
先日、交通事故に遭いました。信号待ちで停まっているところに追突されたのです。
一瞬気が遠くなるほどの強い衝撃を感じました。何が起きたのかよく分からず、気づくとシートベルトが食い込むほど(息苦しさを感じるほど)僕の体を締め上げていて、両サイドの窓をエアバッグが覆っていました。
「この状況は……、もしかして事故か?」と後ろを振り向くと、リアウィンドウ越しに追突した車と、運転席に座っている人が見えました。非常に苦しそうにしていたので、自分が緊急通報しなければと気づき、強烈に締まっているシートベルトをなんとか外して、スマホから110番通報しました。
警察と話ながら車から出た僕は、追突した車に近づいて運転手の方に声をかけました。しかし苦痛で意識朦朧とされており、言葉を交わすのも大変そうで、自力で車から出るのが難しいとの訴え。警察は二次災害を避けるために追突した車の運転手も歩道に移動するよう指示してきましたが、後続の車がかなり遠方から事故現場を避けるために車線変更をはじめており二次被害の可能性が低そうに思えたこと、現場は迂回路のない片側二車線の一本道で、すでに大渋滞を起こしており、すぐに警察や消防(救急車)が到着するかどうかわからなかったこと、いつになるか分からない救急車の到着を炎天下で待つよりは車内で待った方が安全と思えることなどを警察に伝え、車内に止まってもらうようにしました。
道路にブレーキ痕がなかったことから、おそらく追突した車はブレーキを踏むことなく僕の車に衝突したものと思われます。前面が大破していましたが内部にまでは及んでおらず、運転手の方に目立った外傷は無さそうでした。翌日ご本人と話して分かったことですが、相手の方は鎖骨や背骨を骨折しており、腰の部分に裂傷があったとのこと。ではあるものの、命に別条はなく、元気そうな声でお話しすることができていました。これが僕にとっては大きな救いでした。
僕の方は、事故後数日経っていますが、特に体に不具合は出ておらず、外傷もなし。VOLVOがしっかり僕を守ってくれたようです。
VOLVOの破損状況
一方のVOLVOは、後部にかなりのダメージを受けました。
追突した軽自動車は激しく破損していた
しかし、自走が可能で、ブレーキランプやウィンカーも正常に作動。驚いたことにハッチもセンサーで開閉することができ、リヤのカメラも生きていました。
内部をじっくり観察する時間はありませんでしたが、後部座席を含め、破損はないように思えました。
両サイドのエアバッグが出ていたので、当然のことながらいつもとは全く違う風景だったわけですが。
車が横転した時などのために出てくるそうです
自動車屋を経営している親友が積載車で駆けつけてくれたので、ディーラーに持ち込みました。現在、修理費用など、いろいろと調べてもらっているところです。
不幸中の幸い
この事故で、不幸中の幸いと感じたことがいくつかあります。
まず第一に、先ほども書きましたが、この事故で亡くなったり、取り返しのつかないほどの大怪我を負った人が出なかったこと(骨折は大怪我ではありますが、回復する見込みとのこと)。これがとにかく良かった。
第二に、車に乗っていたのが僕だけだったこと。近所のホムセンにDIYの材料を買いに行く目的で外出していたので、トム(妻)や娘、我が家に滞在中の留学生アールちゃん、マシューは自宅に残っていました。もしも彼女たちが一緒にいたら、特に幼い娘は精神的に大きなダメージを負ってしまったのではないかと思います。実際にはそうではなく、事故に遭ったのが自分だけだったことに安堵しました。
第三に、VOLVOに乗っていたこと。実は家を出る直前まで、軽自動車(ハスラー)に乗っていこうと考えていました。しかし少し長い木材も買うことにしたため、それを載せるためにVOLVOに変更したのです。ハスラーだったらどうなっていたのかは分かりませんが、VOLVOよりもダメージが大きかったであろうとは思います。
第四に、事故に絡んだのが僕と相手の2台だけだったこと。僕は時に不自然なくらい前の車との車間距離をおいて停車する癖があり、今回はこれが幸いでした。車重が1.7トンあるVOLVOに軽自動車が追突したということもあると思いますが、僕の前で信号待ちしていた車に玉突きすることなく、また追突した車の後続車も事故に巻き込まれず、2台で終わった=最小限で終わったことが良かったなと。
でも、ふと、想像してしまうのです。
もしも追突した車が軽自動車じゃなく、大型車だったら。大型貨物車だったら。もっとスピードが出ていたら。家族が一緒だったら。僕が乗っていたのが軽自動車だったら……もし僕が運転するボルボが信号待ちで止まっている軽自動車にノーブレーキで追突していたら。
現代の車には、センサーなど事故を未然に防ぐ機能がたくさん搭載されていますが、VOLVOによると※1事故の原因で一番多いのが「注意散漫」。身も蓋も無い感じですが、気を付けることが最大の事故防止になるわけです。走行中はテレビやストリーミング映像を見ない、スマホは触らない、電話はハンズフリーにするなど、誰でもできる簡単なことで集中力の低下を防ぐ環境をつくることができるはずです。
安全性テストに追突を加えて
VOLVO XC40の購入を検討する際、Global NCAP、EURO NCAP、JNCAP※2など自動車の安全性を評価するサイトをかなり参考にしたのですが、よく考えてみると、追突に対する試験はなされていないようでした。
追突事故に対する安全性、また後方から他車が急激に近づいてきた際に乗員にそれを明確に知らせることができるアラートなど、あらたな検査や機能などを求めたいですね。アラートについては、追突されると分かっているのとそうでないのとでは身構えも変わり、受ける結果にも影響があると感じるからです。
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以下、僕のドラレコ映像です。ご視聴・音量に注意してください。
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事故当日、去年我が家に滞在していた留学生エフちゃん、今滞在しているアールちゃんから心配するLINEがきました。これがすごく嬉しかった。
いや、心配かけるようなことをしちゃダメなんですが、彼女たちの気持ちがとても嬉しかったのです。
- VOLVO Reports
- Global NCAP、EURO NCAP、 JNCAP