庭に石窯、を考えてみた

県外にいる同僚が今年の春の大型連休中に鳥取でキャンプするという連絡をチャットで受け、いろいろと情報提供していたら、「ピザ窯使えるなら持っていきたい」と。以前、仕事で使っていた石窯を使って、キャンプでピザを焼きたいとのリクエストでした。

それは、こんな石窯です。

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分解できて移動可能とはいえ、総重量は約180kgとなかなかヘビー。数人で行う1泊2日のキャンプに持っていくには、いささか過剰な道具。

が、石窯で焼いたピザとビールのあるキャンプなんて、疑う余地なく最高です。

僕も、キャンプ場で開催した自分の結婚パーティにこの石窯を持ち込んで来場者にピザを振る舞いましたが、高温でカリッと焼き上げられたピザは大好評でした。


柳茶屋キャンプ場で結婚パーティを開催してみた

石窯を自宅の庭に設置、は正解か

さて、キャンプをテーマにしたキャンプハウスに似合うアイテムランキングがあるとすれば、1位は薪ストーブ、2位はこの石窯って感じのアイテムだと思います。

石窯で焼いたピザとビールのあるキャンプが最高であれば、キャンプハウスでの日々の生活も最高にしてくれるはず!

ということで以前、キャンプハウスの庭に石窯を設置するかどうか検討(妄想)したことがあったのですが、結論としては「無し」でした(同じく検討した薪ストーブも無しという結論)。

その理由は以下のようなものでした。

適温にするために時間がかかる

石窯でピザを焼く場合、窯の内部の温度を500度前後にする必要があります。

これが結構時間かかるんですよね。

窯の大きさや形状、使う薪の品質などにも依りますが、僕のこれまでの経験では、少なくとも2時間くらい必要です。調子が悪いと3時間ほどかかる時もありました。

しかも、ただ放置してるだけじゃダメです。

石窯は開口部が前方にしかないので空気の循環があまり良くなく、気を抜いていると火が落ちてしまったりします。吹き出る煙で痛い目をこすりながら、吹き出る汗をぬぐいながら、石窯の内部の温度が高くなって真っ白になるまで、火の番をする必要があるわけです。

使うのはあっと言う間

しかし、使う=ピザを焼いている時間というのは、本当にあっと言う間なんですよね。

我が家のように大人2名、子ども1名の合計3名で、3人分=3枚を焼く場合、所用時間は4〜5分程度。

2時間以上使って窯の温度を上げたのに、使うのは5分。ちょっとバランスが悪い気がします。

10人、20人とたくさんの人が遊びに来てくれて、(ビール飲みながら)汗をかきかきセッセとピザを焼いて、みんなが「美味しい! もう1枚焼いて〜」みたいな感じだったら、窯の温度を上げるための作業も時間も報われるんですけどね〜。

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自宅の庭でピザを焼くのは、石窯の管理だけでなく、ピザ生地を自分で準備する必要もあります(もちろん、既製品を買うこともできますが)。強力粉を水と塩、酵母などで捏ね、寝かし、冷やして発酵させ、その間に具材を用意して……と、なかなかの手間がかかります。

もちろん、この工程もとても楽しいんですが、やはり数人分だと手間と労力のバランスが悪い。

自分たちが楽しみながら暮らす家、キャンプハウスを建てて住まうころ、こうした作業のアンバランスさも日々の豊かさと捉えて暮らしていけるようになっていたら、もしかしたら庭に石窯を設けるかも知れませんが、つまり、石窯に肯定的になれないのは、今の僕の生活に余裕がないからなのかも知れませんねぇ。

aw

Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

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4件のフィードバック

  1. のぶぶ より:

    こんにちは。
    私も同じ釜を検討していましたがそこまで価値がないなぁと悩んでいました。
    たまたまKICKSTARTERでピザ窯を見つけファンディングしてみました。
    窯の温度事体は上がります。保持力はそこまでないかなぁ。
    大きさはそこそこありますが持ち運びできますよ。
    今はBuynowから普通に買えるようです。

    • aw より:

      のぶぶさん、コメントありがとうございます!

      Napoli Multi-Fueled Outdoor Pizza Oven、これ素敵ですね。見た目がシュッとしていて格好いいです! キャンプでも自宅でも使えそうな感じがいいですね。販売サイトでのレビューも高評価ですし。これは気になります。。

      素敵な製品をご紹介くださり、ありがとうございます 🙂

  2. Gatti より:

    いやぁ本当にツボが被っていてブログが楽しいです(笑)
    実は薪ストとピザ釜有ります(笑)。(腕時計はSEIKOのSBBN011のみです!)
    6年前に起業しましてBESSで家を建てましてその時のプレゼントで石窯キットが貰えたんです。
    しかし届いたのは数十個の耐火レンガと鋼板の蓋のみ(汗)。セメントとモルタルをこねてコンクリートブロックで架台を作ってその上に釜を組み立てました。
    この工程も中々勉強になりました。
    ピザ生地はホームベーカリーでいけます!薪は薪ストもあるので兼用で。ただ今までは貰った薪で賄えてきたのですが今シーズンは購入しました。
    薪ストブームで伐採された木材は引っ張りだこみたいですね。

    ウチもAWさんと同様娘のいる3人家族で猫が1匹ですがまあ確かにピザの焼き上がりはあっという間ですが美味いし楽しい!これに勝るものはありません(笑)
    でも確かに家を立ててしまったので思い切れる(開き直れる)のかもしれません。外構作りも楽しいです。
      

    • aw より:

      Gattiさん、コメントありがとうございます!

      BESSにお暮らしなんですね。以前、岡山展示場がまだある頃に見学に行ったことがありますが、いいですよね。行ってから1か月くらいは「いいなぁ、建てたいなぁ」とずっと妻と話して記憶があります。

      BESSの家なら薪ストーブ似合いそうですね! しかしその「石窯キット」(笑)。でも確かに窯を建てるのも、おっしゃるように勉強にもなりますし、捉え方次第で楽しむこともできるし、思い出にもなってとてもいいですよね。僕ももし石窯を導入するなら、自分で建ててみたいですね。

      確かに、ピザ生地はホームベーカリーでつくれますね。記事で言及したのは、以前、イベントに出た際に移動式の石窯で焼くピザを販売したことがあるんですが、その時の何十人分という量の生地を作った時のことでした。ちょっと混同してました(汗)。

      薪ストーブも石窯も、既にある状態であれば、それを活用して楽しんだほうがいいですよね。薪ストーブを使っている友人たちは「(大変なことも多いけど、それを)楽しいと思わなきゃやってられないところがある」と言ってましたが、そもそもこういうことが楽しいと思える人のためのアイテムですよね。楽しんだ者勝ちですね!

      SEIKO SBBN011、羨ましいです。。

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