蔦の絡まる家にしたい(1)
土地の問題などがあってなかなか前に進んでいないキャンプハウス計画ですが、妄想は相変わらず。今日は「蔦(ツタ)」について書いてみたいと思います。
温室的土間
初期のエントリーにも書きましたが、キャンプハウスには土間を設けたいと思っています。
天井も壁もガラス張り。洗濯物やふとんはもちろん、キャンプで使ったテントやシュラフを干したりが主たる目的ですが、BBQしたり昼寝したり、半外半内みたいな使い方をしたいと考えています。
が、天井も壁もガラス張りとなると夏が恐ろしく暑くなる。
そこで蔦の登場です。
夏は涼しく、冬は暖かくしてくれる蔦
日差しの強くなる7月8月には、温室の天井と壁にびっしりと蔦に覆わせてしまえばいいのでは、と考えました。こんな感じで。
今は大型連休が終わった5月の中旬。僕はほぼ毎朝、散歩でいろいろな住宅街を練り歩いて住宅ウォッチングをしていますが(決して怪しい者ではありませんです)、ついこの前まで「葉が出始めたな〜」なんて考えていたのに、巷の蔦たちは、ご覧のようにもうびっしり!です。
まあ、この写真たちはちょっと行き過ぎですが(検索するとこんなものではない、蔦と家の検索結果がたくさん出てきますけど)、少なくとも夏までに蔦は十分に成長してくれることが分かります。
そして、逆に陽光を取り入れたい冬には、蔦が葉を落としてしまうので、ばっちりと日差しが室内まで届くわけです。こんな感じで。
蔦で家を覆わせることのリスクは
もし枯らすことなく上手に繁殖させることができたとしましょう。温室部分だけで良いと考えていても、それは僕たちの勝手な都合。ガンガン繁殖して簡単には手の届かないような箇所にまで伸びてしまい、上に掲載した写真のように温室以外の部分までびっしり覆ってしまったら、ちょっと困るかも知れません。それは主に以下のような理由で。
虫が大発生するかも
植物には虫が付いていることが多いです。家庭菜園をするとだいたい登場するアブラムシとかはまずやって来そう。しかもそれが何かの理由で大発生したら…。自宅に向けて殺虫剤を大量散布するなんて、想像しただけでもゲンナリです。
傷んだ箇所が視認しづらくなるかも
蔦が覆ってしまうと、葉の落ちた冬でも結構な面積の壁を枝が覆うため、物理的に「見えるところ」が少なくなります。蔦が直接の原因であろうとなかろうと、家が痛んでいるところがあってもそれを発見しづらくなります。
キャンプハウスは外壁も木にしたいと考えていますが、その他の材と比べてメンテナンスが必要になるでしょうから、気になるところです。
傷んだ箇所から室内に侵入してくるかも
どこかの記事で読んだのですが、古い家屋を解体したら壁の内側に蔦が大繁殖していた、なんてこともあるようです(コワイ…)。
以前、冷蔵庫が故障したのでメーカーさんに診てもらったことがあります。故障の理由を聞いてビックリ。冷凍庫を冷ます冷風を出す箇所に大きな氷ができて詰まり、行き場を失った冷風が構造体を凍らせていたのです。ひどい箇所では数センチの厚みにもなるほどの氷が構造体を覆い、それが冷蔵庫全体を変形させていた、というとんでもない状態でした。
家がそんなことになるなんて想像もしたくありません…。
では、どうするか?
ノーアイディアです(笑)。
温室の中に侵入してこないようにするには、蔦で覆いたいこと、蔦が侵入してくるリスクがあることなどを前提として建築家に設計してもらう必要がありそうですし、温室以外の場所にまで伸びてこないようにするには小まめにメンテナンスするしかなさそうです。
また、蔦と言っても様々な種類があり、成長の速度、日光に強いとか日陰に強いとか、常緑のものや落葉のもの、いろいろ特徴があるようです。全体が蔦で覆われている甲子園のそれも、実は何種類かの蔦を計画的に植えているようですし、種類の違いによる特性をもっと学ぶ必要がありそうです。
現在は、「わー、この壁いいなあ」と憧れている壁を覆っている蔦を少しだけもらい、ひとまず自宅の庭にあるラティスを覆わせるところから挑戦しようと思っています。
蔦の絡まるレンガの建物を見たことがあります。(地元にもあります!)レンガの家どうですか(笑)
レンガ造り、雰囲気あっていいですよね。あれ、構造体はどうなってるんでしょうかね。
キャンプハウス、基本は木造ですが、内部の一部の壁をレンガにするなど、意匠として取り入れることは考えてるんですよー。