キッチンについて考えてみた
まだまだ先の話ではあるけれど、いつか「予算オーバーなので、どこかの機能をグレードダウンするか、削ってください」と情け容赦のない宣告が建築家からあった場合のことを考え、優先順位の高い機能(居室)について考えを深めてみたいと思います。
ここで確認しておきたいのは、必ずしも「優先順位が高い=お金をかける」というわけではないということ。冒頭の部分と矛盾するようですが、気に入った設備が安ければ、当然それはそれでいいのです。優先順位の高さは例えば、場所を広くとるとか(まあこれはこれでお金がかかりますが)、敷地の中で一番良い場所を選ぶとか、そういったところに影響を与えるような気がします。
まずは、一番大切にしたい「キッチン」。このブログを書き始めたころの記事にも書いたけれど、キャンプハウスで一番大切に考えたい場所がキッチンなのです。理由は、調理することと食べること、両方を大切にしたいからです。
大きな調理台とテーブル
誰かが料理をつくり、別の人はそれを待っているのではなく、家族みんなが調理に参加する。食事しながらだけでなく、作りながらコミュニケーションする。友だちが遊びに来てくれた時も、リビングではなく、キッチンでワイワイガヤガヤやりたい。それが僕たちがキャンプハウスでつくりたい景色の一つです。
キッチンの中心となるのはやはり調理台。何人かで同時に使うので大きなサイズ、そして食事用のテーブルを兼用します。テーブルトップのイメージは、一部がステンレス(調理台として使用)、一部が木製(食事用のテーブルとして使用)です。通常のテーブルは高さが70cm前後ですが、立って使う調理台は90cmくらいあります。座った時の快適性は椅子で解決できるので、作業者に適した高さを選択。ゆえに椅子はスツールになります。
スツール
この調理台兼テーブルでの食事は、比較的に短時間で済ませることの多い朝食や一人で食べる昼食、コーヒーを入れて少しブレイク、みたいなサクメシを想定しています。ゆえにハイバックのスツールは必要ないと判断。
出典:TABROOM
イメージしているのはこのようなシンプルなハイスツールです。家具好きの僕としては、スツールについてはまた別記事でじっくり考えてみたいと思っています。
ガス台とシンク
僕たちが所有する鍋やフライパンは、キャンプでも使用するような鉄製品のものがメイン。なので強火でガンガンに野菜を炒めたり、肉を焼いたりします(肉の場合は大胆かつ繊細に)。なので、ガス台はできればこんな感じのものを使いたい。
出典:厨房館
いや〜、シブイ。
シンクなども業務用にして統一感を出したいと思っていますが、業務用シンクはすごく深いのでちょっと使いづらいんですよねぇ。トム(妻)が腰痛持ちですし。ここはじっくり検討する必要ありです。
レイアウト
レイアウトは、調理台兼テーブルを挟むようにして、調理スペース(ガス台やシンク)、スツールが並ぶダイニングスペースがあるイメージ。調理台と調理スペースの間に立って、振り向けばシンクやガス台が、振り向けば調理台がある、といった感じです。
そして、キッチンの広さですが、できるだけ小さくしたいと思っています。できれば6畳くらい! でもそれは無理で、このスケッチから算出した広さでも約13畳あるので(6M×3.5M÷1.65)、「できるだけコンパクトに」と伝えて、あとは建築家に任せようと思っています。
キッチンをなぜ狭くしたいのか
キッチンは、現在のaw家の動線的に「起床後、まず行く場所」「帰宅後に、まず行く場所」そして「みんなで過ごす場所」となっています。いずれもその前に「洗面所」が来る場合がありますが(実は洗面所、キッチンに次いで優先順位第2位の場所なのですが)滞在時間で考えるとダントツ1位。
例えば冬、広いキッチンだとなかなか部屋が暖まりません。例えば夏、広い部屋だとなかなか涼しくなりません。
しかし、独立した居室としての狭いキッチンであれば、可能な限り早く空調できることになります。とにかくトムが、というより女性は、というより僕以外の人たちは寒がりで暑がりなので(僕は冬でもTシャツでいるような男なので)、良く使う部屋は冬は暖かく、夏は涼しくなるように計画しないといけません。
もちろん、ただ狭いだけのキッチンでは息が詰まってしまうので、隣接するリビングとの間は収納可能なガラスの引き戸などにして、閉じている時でも視覚的には繋がっているようにするつもりです。まあ、鳥取の四季が濃いとはいえ、キッチンを締め切って篭っていなければいけない 時期は一年のうち1/4もないくらいだと思いますので、キッチンとリビングの間仕切りは開放されているのが基本になると思います。
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