父親が積極的に家事をしよう。キャンプの時のように
娘との会話が(ある程度)成立するようになり、会話が楽しくなってきました。
塗り絵も上手になりましたしね。
子どもってどんどん成長するなぁと思いつつ、でも今日書くことはそれでも少し気の早い、彼女が大人になった時に少しでも自由でいられるように考えていることについて。
何から自由でいてほしいか
僕は在宅で仕事をしていることもあって、ほとんどの時間を自宅で過ごしています。
娘はまだ、出勤するとか在宅勤務だとか、そのあたりの区別はついていないと思いますが、僕がずっと家にいて、掃除や洗濯、炊事などをしていることは分かっているようです。
こうした日常の家事は僕=父親の仕事であると認識しつつあるようで、たとえば食後に「お母さん、ブロックで遊ぼうよ」「これからお母さんはお皿を洗うんだよ」「えー、それはお父さんがやることでしょ」みたいなやりとりが時々聞こえることからも、それは明らかです(笑)。
しかし僕が家事をやるのは、在宅時間が長いことや、家事が仕事の合間の気分転換にもなること、そもそも家事が好きといった理由だけでやっているわけではなく、娘に自由になってほしいという気持ちが根っこにあります。
つまり「掃除や洗濯、炊事、子育てなどの家事・育児は女性がやるもの」という固定概念から根本的に自由になってほしいと思っているんです。
「いやいや、そんな考えはもうすでに古いし、今の子どもたちが大きくなった頃にはなくなっているんじゃない?」と考えている方も多いと思います。僕もそうであってほしいです。
しかし現段階で、実際にはそうなっていないことは、国のデータ(*1)や報道、平日の夜の居酒屋で飲んでいる顔ぶれを見れば明らかです。
画像出典:内閣府 「第2章 4.(4)夫婦の家事・育児の分担割合」
そして、この傾向はこれからもしばらく続くと予想できそうなんです。
共働きが多い現代とはいえ、夫の収入が家系の柱になっている家は多いでしょうし、国際的に見て生産性が低い(*2)と言われる日本企業に勤めるお父さんたちは毎晩のように残業して、子どもたちとの時間を過ごせない日も少なくないのではないでしょうか。
そして、いつもお父さんが家にいない理由を、お母さんは子どもたちにこんな風に教えるのではないでしょうか。
「お父さんは家族のために頑張って仕事してくれてるんだよ」
間違いではありません。実際、事実だし、お母さんのとるべき行動としても正しいと思います。
ただ、こうした状況は、父親が仕事で遅くなるのは悪いことではない、父親が家にいないのは当たり前、家事は母親がするもの、という情報を子どもに毎日刷り込んでいるのと同じです。
人間の行動や判断の90〜97%は、人が生まれて育つまでの、とても長い時間を経て蓄積した膨大な経験によって形成された「潜在意識(後天的無意識)」によって決定されると言われています。
「家事や育児は、男性女性といった性差なくやるもの」という情報が後になってインプットされたとしても、幼い頃から長時間かけて刷り込まれた情報は潜在意識となって、その人の行動や判断を支配してしまうかも知れません。
さきほど書いた根本的な自由とは、その潜在意識を無くしたいということです。僕が毎日せっせと家事するだけで、果たして本当にそんなことができるのか確証はないのですが(笑)。
ふだんからキャンプのように
キャンプって、テントの設営や食事の準備、遊びや食事、片付けまでみんなで一緒にやりますよね。
言ってみれば、僕のイメージ、理想はコレなんです。
ふだんの家での生活も、キャンプの時のように家事をみんなで楽しみながらやる。適性や分担はあれど、お父さんがやるもの、お母さんがやるものではなく、家のことはみんなでやるもの。
そうなるといいなーと思いつつ、今日も家事に勤しんでおります。
*1 内閣府 「第2章 4.(4)夫婦の家事・育児の分担割合」
*2 公益財団法人日本生産性本部 「労働生産性の国際比較」
参考記事
・SingularityHub 「Think Your Conscious Brain Directs Your Actions? Think Again」
参考書籍
・「社会心理学講義:〈閉ざされた社会〉と〈開かれた社会〉」 小坂井 敏晶
・「人間と象徴 上巻―無意識の世界」 カール・グスタフ・ユング
・「潜在意識に全てを任せる -理想の定着から現象化まで-」 清田 海
・「より良く生きるヒントとしての 潜在意識活用講座」 及川 幸久
・「「潜在意識」を変えれば、すべてうまくいく」 アレクサンダー・ロイド