ヒュッゲに学ぶキャンプの照明
日本の住宅では、居室の天井に大きなシーリングライトや複数のダウンライトを設置して、部屋の隅々まで明るくするのが一般的です。
一方、僕は昔から、薄暗い部屋が好きでした。食事したり本を読む時などは手元さえ明るければ良く、部屋全体が明るいと逆に落ちつかない性分。アパートなどでは、部屋に備え付けてあったシーリングライトを取り外して、小さなペンダントライトに取り替えたりしていました。
多分、貧乏性であることと、映画などで見る欧米の照明の使い方などに影響を受けているのだと思います。
ヒュッゲ的照明
「ヒュッゲ」は、デンマーク語で「心地よい時間や空間」を表す言葉です。
いろいろな解釈があるようですが、おおむね「家具やインテリア、照明を整えて落ち着く空間をつくり、そこでゆったりとした時の流れを感じながら、自分ひとりで、あるいは家族や友人など気のおけない仲間と時間を過ごすこと」となるようです。
ヒュッゲに関する記事や動画などを見ると、特に大切にしているのは照明。明る過ぎず暗過ぎず、心地よく過ごせる光の大きさや強さ、照明の位置や数を、みながそれぞれ考え、工夫しています。
イメージ画像(出典:MORIHICO)
明るい空間で過ごすことに慣れている日本人にとっては少し違うかも知れませんが、落ち着く空間に必要な光は、真昼間のような大きくて強い明かりはなく、暖色系で少し照度を落とした、自分たちがいるその場だけを包み込むような優しい光(たち)ではないでしょうか。
キャンプでの照明
さて、キャンプにおける照明はどうでしょうか。
日本的住宅照明事情をキャンプに反映させると、こんな感じで明るいキャンプサイトになるでしょう。
これは良い悪いではなく好みの問題ですし、幼い子どもがいるなどの事情もあると思います。
みんなで食事をとる時間は明るくし、まったりタイムに移行したあとは焚き火の明かりだけにするなど、時間帯や状況に応じて照明を変える人も多いと思います。
ヒュッゲ的照明をキャンプに
では、キャンプの照明にヒュッゲを取り入れるとしたらどうでしょう。
僕がいいなあと思った写真をInstagramから幾つか引用してみます。
特に2つ目の写真は、テントの横に比較的大きめの灯り、テーブルの上に小さなものを複数置いて、全体が明るくなり過ぎないように工夫しているように見えます。テントの中にも照明を入れて、テント自体が発光体になってますね。
いずれも落ち着いて過ごせそうな、いい雰囲気ですよね。
ヒュッゲの解釈は人それぞれですから、上で見た明るいサイトもその人にとって最も落ち着くものであればヒュッゲ的となるのかも知れませんが、この記事ではawの個人的解釈を適用したキャンプの照明を考えてみたいと思います。
まず強い光を放つガスやケロシンランタンは、テーブルを直接的に照らすのではなく、食事の場から少し離れたところに設置。サイト全体に光を与えるような役目がいいと思います。
テーブルの上には料理や取り分け皿、お酒やカップなど、いろいろなものが載っているのでしっかり照らす必要があります。とはいえ、空間の雰囲気を左右する大きな照明。昼光色のような青白い光だと台無しです。
snow peakのガスランタン「ノクターン」や、LEDでも電球色のものをチョイスしたいところ。
いい雰囲気ですよねぇ(画像出典:snowpeak)
加えて、宴会場のタープポールやガイラインに小さな光、ヒュッゲでもよく使われているキャンドルを吊るすといい雰囲気になりそうです。
CAMP HOUSE 「柳茶屋キャンプ場で結婚パーティを開催してみた」
風が強かったりすると少し危険だし、実際の火は扱いが大変だったりするので、手軽さと安全性で言えば小型のLEDライトを使うのもいいですね。
これら照明のレイアウトを、我が家の縁側で再現してみました。
テーブルの上にはsnow peakのノクターン、ペットボトルでつくったキャンドルランタンを頭上に吊るし、ケロシンランタンは少し離れた所に設置。
暑くも寒くもない、通る風が心地よい季節。この空間でのんびりお酒を楽しめたら、最高に幸せな感じです。
僕の写真技術があまりに低いために伝わっていませんが(涙)。
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こうして考えてみると、キャンプの空間や時間はヒュッゲそのもの、ですよね。
10月に仲良しファミリーとグループキャンプを予定していますので、ヒュッゲな時間を楽みたいなぁと思っています。
・GLOCAL MISSION TIMES 「世界一幸せな国デンマークでブーム「ヒュッゲ」とは」
・北欧、暮らしの道具店 「【フィットする暮らし】第3話:「カーテンはいらない」イェンセンさんにきく、ヒュッゲな空間の作り方」
・北欧life log 「ヒュッゲとは何?デンマーク流”ヒュッゲな暮らし”を日常に取り入れるポイント10点」
先日より楽しくブログ拝見いたしております。
同じ鳥取市在住ということで親近感もありコメントしました。
私は10年ほど前から登山を始め、装備品は割と登山メーカーが多いです。またソロキャンプも3年ほど前よりはじめました。バイクのカブに装備を積んでちょこちょこと近県のキャンプ場へ出没してます。
さて照明で最近私の中でHITした物がありましたので参考までに^^
アストロプロダクツのUSB充電ランプです。お値段は980円、USBの差し込み部分がカラビナ形状で吊るせるタイプのLEDランタン。色も白色系ではなく、暖色系なので目に優しいです。
ソロキャンプ時夕食にテーブルを上から照らせるので重宝しました。
アベユキノブさん、コメントありがとうございます!
鳥取にお住まいでしたか。とこかでお会いしてるかも知れませんね!
登山をされるんですね。僕も東京在住時に、やっていたと言えるほどではありませんが沢登やロッククライミングを楽しんでいて、その時に買ったアウトドアギアが僕の初期のキャンプ道具でした。今ではほとんどがキャンプものになっておりますが。
カブできままにキャンプツーリング、いいですね~。僕も以前SR400という単車に乗っていましたので、時々キャンプ道具積んで出かけてましたねー。車よりも自由な感じがして最高ですよね。積載量が限られるので荷物は厳選しないといけないですが、それもまた楽しいですしね。
アイテムの紹介、ありがとうございます。アストロプロダクツってお店があるんですね。しかも鳥取にもある!今度行っておすすめのランタン、チェックしてみますね。ネットで見てみましたが、USBケーブルで高さを調節できるのも便利そうですね~。