LODGEのスキレット

キャンプで1〜2人用の調理をするのにちょうどよいパンがないかなと探していた時に出会ったのが、「LODGEのスキレット」。鋳鉄(ちゅうてつ)の小さなフライパンです。

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鋳鉄は浸透性が高いので油馴染みが良く、使って手入れをすればするほど油が馴染み、黒光りしてきます。黒光りするようになれば使うたびに油を使う必要がなくなります。使い慣れてコツをつかめば、焦げ付きは無縁です。

蓄熱性能がとても高いので、薄手のフライパンのように火が当たっている部分だけが極端に熱くなることが少なく、全体が均一に高温になるので素材を包み込むようにして焼くことができるのも特徴です。

LODGEとは

19世紀の終わりごろに、ジョセフ・ロッジというアメリカ人が鋳鉄で調理器具を作り始めたのが、このメーカーの起源。今は150以上、商品のラインアップがあるようですが、当時は開拓時代を支えたダッチオーブンなど、ゴツイ調理器具だけだったと思われます。

このスキレットも開拓時代のアメリカのゴツイ感じが残っている、なんというかジーパンのような、時代に流されない圧倒的な定番感があります。いかにも男が好きそうなアイテムなわけですね。


*LODGEの製品づくりを紹介した映像。英語です

さて、僕がこのLODGEスキレットに感じている魅力を3つ、ご紹介します。

魅力1. 料理が美味しくできる

買ってきた鶏のもも肉や豚バラのブロックをただ焼くだけで本当に美味しく焼けますし、お皿として食卓にもそのまま出せて、しかも見栄えもグッド。我が家では写真のように、屋内屋外料理問わず、かなりの利用頻度です。

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LODGEのホームページには、スキレットの特徴についてこう書かれています。

鋳鉄製のLODGEは熱伝導の良い鉄というよりもむしろ石に近い調理器具です。5ミリという肉厚な作りがその特性を高めています。

うーん、意味が分かりません(笑)。「5ミリという肉厚な作り」によって高められている「石に近い」という特性がどういうものなのかが分からないので…。

しかし、その後に続く、

鋳鉄製の重たい蓋をしっかりと閉じれば、圧力がかかるので硬い素材を柔らかく調理できます。煮込んだり・蒸し焼きにしたり、無水料理・無油料理も美味しく作れます。

とか、

カバーの内側には突起がついており、調理中、素材の旨味を含んだ蒸気が液化してフタ裏の丸い突起に溜まり、 その水滴が鍋の中の食材全体に降り注ぎます。煮汁をスプーンですくって素材にかけるベイスティングの必要がなく、蒸発した素材の旨味を素材に戻しながら、ジューシーに調理されます。

については完全に同意です。

これがカバー(蓋)の内側にある突起物。カバーの裏側に付着した液体がこの突起物を伝って雨のように素材に降り注ぐので、旨味が素材全体に馴染むわけですね。

LODGEスキレットの蓋の裏

魅力2. 自分だけのスキレットに

スキレットは使用後、しっかりと冷ましてから*、洗剤を使わずお湯とタワシで汚れを落とし、火にかけて空焚きして乾燥させ、油で拭く、という「儀式」とも言える後片付けが必要です。

これが面倒だと思う人には、この道具は向いていません。逆にジャケットでも靴でもクルマでも、手をかけてやることが好きな人には向いていると思います。

この儀式を何度も何度もやっていくうちに、スキレットは黒光りするようになります。これを「自分だけの光だ」と勘違いするようになれば、もう本物です(笑)。この自分だけのものになっていく、という点もジーパンに似てる気がします。

LODGEスキレット

*鉄製のフライパンの洗い方として「熱いうちに洗うと汚れが取りやすい」と解説しているところが多いですが、僕はこのスキレットに限らず、調理道具は冷ましてから洗うようにしています。熱された鉄に水を注ぐことを日常的に繰り返せば、金属疲労は避けられないと考えたのです。雑誌で「(カンテサンスの)岸田シェフは実に道具を大切にするんです。フライパンを熱いまま洗うことはしないし、重ねる時は必ず布をかませる」(料理通信 2014年6月号 13ページより引用)という文章を読み、理由はどうあれ、僕がやっていることが「道具を大切にすること」だと分かり、嬉しかったのを覚えています。

3. なんかワクワクする

正直、スキレットを買った理由は「見た目がカッコイイ」と思ったからでした。見た目がゴツイのにロゴがちょっと可愛らしい、その絶妙なバランスも気に入りました。

LODGEスキレット

これを手に入れてから、キャンプがとても楽しくなりました。「次のキャンプは何を焼こう」とワクワクさせてくれるのです。

実を言うと、キャンプハウスの内装や全体の雰囲気を考える際に、このスキレットの存在は重要だったりします。キッチンにこのスキレットが違和感なく置かれている様を思い浮かべるところから、キャンプハウスの妄想は広がっていくのです。

キャンプでも、毎日の料理でも、キャンプハウスの妄想でも、いわばワクワクの素ですね。

僕が愛用するスキレットは8インチと6.5インチの2サイズ。キャンプなどでは8インチの出番が多いですし、朝ごはんなんかで二人分の目玉焼きを焼くときは6.5インチを使いますね。

ちなみにスキレット本体とカバーは別売りとなります。

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Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

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