薪バッグを自作してみた [制作編]
前回の続き。いよいよ、オリジナルの薪バッグをつくってみます。
薪バッグのコンセプト
コンセプトは以下のような感じ。
- 基本的なデザインはシンプルに
- Colemanの薪バッグを踏襲
- ただし、内側のベルトなどの装備は割愛
- 使わない時はコンパクトに収納できる
- 材料は本体が帆布、持ち手がレザー
これに基づいてスケッチを描いてみました。
うーん、実にシンプル。そして薪を運搬する時のイメージはこんな感じ。
持ち手は短過ぎないか、Colemanの薪バッグのように四隅を折らなくてもいいのか、この構造でどれくらいの重量に耐えられるか…… いろいろ疑問はありますが、つくってから検証することにして、まずは試作してみることに。
本体の帆布のカットや縫製はミシンマスターのトム(妻)にお願いし、僕は持ち手のレザー加工を担当。2人でああだこうだ言いながら、3〜4時間ほどで完成しました。
薪バッグ(試作第1号)完成!
じゃん。
外れる持ち手
ご覧のとおり、とてもシンプルなデザインで、これと言って特徴はないのですが、実は持ち手が外れるようにつくってあります。
2つある持ち手の留め具の一方をジーンズ用のボタン(ネオバーボタン)にして固定し、もう一方はギボシにして比較的簡単に外れるようにしました。
なぜ、外れるようにしたのか? ギボシにすれば当然、たくさんの薪など、重いものを運ぶ場合に外れてしまうリスクが高くなることが想像できました。
コンパクトに収納できる
それでもギボシで留めることにしたのは、コンパクトに収納するアイディアを試してみたかったからです。
こんな感じで。
くるくると巻いてしまうのが一番簡単な収納ですし、内側に付着した薪の欠片やゴミなどが落ちづらくなります。
しかし、革でできた固い持ち手が固定されていたら、きれいなカタチで巻くことができません。それで、持ち手を外せるようにしてみたわけです。
問題点と改善点
持ち手の長さも、実はこのアイディアに合わせて決めました。そのため、短過ぎたのか、下の写真を見てもわかるとおり持った時に持ち手が斜めになってしまっています。
薪バッグとの接合部では持ち手がまっすぐ下に向いていた方が、より大きな荷重に耐えられると考えられるので、あまり良い状態ではなさそう。
改善点1 : 持ち手は接合部がまっすぐ下に向く長さにする
そして、写真ではピンと張っている四隅は、実は中にやや太めの針金が入っています。先に紹介したColemanの薪バッグや、 Instagramで「薪バッグ」を検索して出てくる写真を見ると、四隅は折り曲げたかたちで処理されているので、折り曲げなければ垂れ下がることは想像できていたんですけどね。
改善点2 : 四隅は折り曲げて垂れ下がらないようにする(端の折り返し部分を太くしてもいいかも)
重い本をたくさん入れて試してみたところ、心配していた持ち手はなんとか持ち堪えていたものの、全体として歪んで弱々しい感じが。くるくると巻いて収納することを考えて、本体の帆布部分には末端の折り返し以外は特に補強を入れてなかったのです。
改善点3 : 本体部分をより強靭な構造にする
試作第2号では、以上の改善点を最初に挙げたコンセプトを壊さないかたちで実現してみたいですね。
実際に使ってみる
では、さっそくフィールドで薪を入れて使ってみよう!
と思ったのですが、とある事情により、年内はキャンプに行かないことに決めたために、今はこんな使い方を(中身、めっちゃ軽いです)。
まだまだ下手くそですが、ものづくりは楽しいですね。