雑誌「CAMP LIFE 焚き火主義」を買ってみた
神奈川県葉山在住時(2008年〜2011年)にお世話になった、寒川一(さんがわ・はじめ)さんが再び本を出したというので、さっそく購入。
「CAMP LIFE My first camping book 焚き火主義」
寒川さんといえば、「新しいキャンプの教科書」という書籍を出版されたり、キャンプと防災を掛け合わせた「ステップキャンプ」というプログラムを始められたりと、アウトドア界隈で、ここ10年ほどで急激に知名度を高められた方。
最近では、北欧諸国に焚き火をするための旅に仕事で出られていたりと、焚き火を通じてメディアでの露出が高まっているようで、このムックもその流れの一つかと。
とはいえ、寒川さんといえば、やはり「焚き火カフェ」。
焚き火カフェとは、三浦半島の西側、つまり相模湾越しに富士山のむこうへと沈む夕日を眺めることができる、稀有な美景を日常的に眺めることができる日本最高のエリアの一つですが、ここのビーチで焚き火をし、淹れたコーヒーを飲みながら絶景を愛でる、というサービスです。
このサービスを利用されるのは東京在住の方が多いそう。コーヒー一杯のために、電車とバスを乗り継いでの2時間はいささか長い気もしますが、都会と自然のギャップに非日常を感じ、大いに楽しまれているようです(このエリアには、他にもたくさん楽しむことができる要素もありますしね)。
そんなゲストの前に焚き火台を置き、薪を積んで、いざ! ガス缶のバーナーをゴゴーッ、では風情がない。
薪からナイフを駆使して焚き付けをつくり、メタルマッチで火を着けて、落ち葉や細い木の枝で火を育てて……、現代の生活では絶対に見ることのできない火の起こし方が見られるのも、きっと焚き火カフェの一つの良さなんでしょう。
それゆえか、この「CAMP LIFE 焚き火主義」では、焚き付けや薪を現地調達し、小さな火から焚き火に育てていく、とても基本的な火のつけ方が事細かに解説されています。
ふだんトーチライターやバーナーで横着している僕としては、「たまにはこんな風に焚き火をしてみたいな」と思ってしまいます(この記事でも、着火にはライター使ってますけど(笑))。
焚き火道具も見所
また別の見どころとしては、紹介されているさまざまな焚き火のための道具。
寒川さんの焚き火道具一式は、長年使い込まれたものばかりで、その格好良さに思わずため息が漏れます。
基本的に道具は増やしたくない派ではありますが、自分の焚き火道具というものをしっかり選んで、愛していけたらいいなあ。
と、今日の昼下がり、コーヒーを飲みながらパラパラと眺めていたら、見逃せないこんな写真が。
ポーレックスのミルは、自宅でもキャンプでも毎日使ってるんですが、分離するハンドルの置き場がなくてどうにかならないものかと思っていたんですよね。
ふつうに考えたら、そうか、ハンドルホルダーつけるよね……。
にしても、この革のハンドルホルダーはデザインもいいし、使い込まれていてアジが出ていて格好いい。
しばらくお休みしているレザークラフト、久しぶりにやってみるかなぁ。