雪中キャンプでシュラフを二重に使うことにした
今回もまた雪中キャンプ絡みの話です。
昨年はテントにtent-Mark DESIGNSのサーカスTCを使用し、就寝する前に石油ストーブで内部を十分に暖めたこと、気温がそれほど下がらなかったこともあって、割と暖かく眠れたのですが、今年はテントをドーム型(The North FaceのMountain35)にするつもりで、これは一昨年と同じ。
一昨年の雪中キャンプは、気温も0度まで下がり、雪も降って風も吹いてと環境的にかなり寒かったわけですが、それもあってか就寝中に寒さで目が覚めました。
寒さで眠れないキャンプって、イヤですよね。
雪中キャンプとはいえ夜はぐっすり眠りたいので、今年は強引な方法で就寝環境を強化してみたいと思います。
そう、
「シュラフを二重で使う」
です。
実はこのソリューションを採用するのは初めてではなく、以前の僕の雪中キャンプにおける定番スタイルでした。
当時はモンベルのファミリーバッグ#1とダウンハガー#4という組み合わせでした
僕は一年を通じて、シュラフはモンベル ダウンハガー#0しか使いませんが(それしか持ってないので)、これにもう一つシュラフを重ねたいなと。
一応このシュラフは、モンベルがリリースしているシュラフの中でも、最も暖かいクラスに属すもの(*1)。どんだけ寒がりなのかって話ですが、もちろんシュラフを買い足すのはこれだけが理由ではありません。
これまで我が家のシュラフは、先述のモンベル ダウンハガー#0、同じくモンベルのファミリーバッグ#1の2つしかなく、ファミキャンでは、トム(妻)と娘にファミリーバッグを共有してもらっていました。
昨年秋のファミキャンはかなり気温が下がったため、トムに「Helinox Cot One × モンベル ダウンハガー#0」(=いつもの僕の就寝環境)で寝てもらい、僕が娘とファミリーバッグで寝たのですが、これが狭いのなんの、寒いのなんの(娘はぐっすり寝てましたが)。
いつまでもこのままじゃいかん! ということで、雪中キャンプでも活用できるこのタイミングで、シュラフの追加購入に踏み切ったわけです。
テントの内部全体を暖める別の方向性も調べていましたが、 昨年、以下のような事故も起きているので検討を中止。
「キャンプ場のテント火災、遺体は69歳男性…福岡・篠栗」
カセットボンベを使うガスストーブがテント内で燃えており、寝袋に燃え移った可能性があるとみて調べている。
2018年2月18日 出典:産経WEST(より詳しい情報はこちらを)
モンベル バロウバッグ#0
さて、今回購入したのはモンベルのバロウバッグ#0。ダウンではなく、エクセロフトという化繊によって保温するタイプのシュラフです。
ダウンハガーを内側にするため、バロウバッグは少し大きめのロングタイプを選びました。
今回購入したバロウバッグと僕が以前から愛用しているダウンハガーのスペックを比較してみます。
ダウンハガー | バロウバッグ ()はロング |
|
---|---|---|
型番 | 1121788 | 1121270 |
使用可能温度 | コンフォート:-7度 リミット:-14度 |
コンフォート:-7度 リミット:-14度 |
ダウンの品質 | 800FP グースダウン | エクセロフト |
ダウンの量 | – – – | – – – |
表面の生地 | 10デニール バリスティック® エアライト | 40デニール・スーパーマルチ・ナイロン・タフタ(超耐久撥水加工) |
収納時のサイズ | φ19×38cm/8.6L | φ22.8×45cm/14.9L |
重量 | 1,260g | 2,040g(2,131g) |
適応身長 | 〜185cm、肩幅/76cm | ~183cm(〜190cm) |
価格 | 54,000円 | 23,220円 |
スペック上の保温性能(使用可能温度)は互角。
ネックバッフル(首巻き)などの仕様もダウンハガーと同じです
違う点を見ていきます。
顕著な違いは、重量と収納時のサイズ、そして価格です。
バロウバッグはダウンハガーに比べて容積で1.7倍、重さでは1.6〜1.7倍もあり、携帯性(と収納性)でかなり劣ります。
左がバロウバッグ、右がダウンハガーです
バロウバッグのスタッフバッグは圧縮用のストラップ付き
実際に持って比べてみると、サイズ感や重量感が全然違います。
しかし、これをザックに入れて登山するわけでもなく、基本的に移動は車。多少大きくても重くても問題ないわけです。
あわせて見過ごせないのが価格差。バロウバッグはダウンハガーの4割です。
保温性能も互角、さらに化繊ということで濡れに強く、速乾性で、洗濯もできるのでメンテナンスも容易。これでこの価格差。
そして、現物を見て、実際に触れてみて思った大きな違いは、表面に使われている生地。
バロウバッグに使われている生地は40デニールという比較的厚手のナイロン(しかも超耐久撥水加工済み)。
対してダウンハガーは10デニールという薄手の、超軽量のバリスティック エアライト®というナイロン生地なので、ちょっとしたことで穴が空いてしまい、その都度、ダウンジャケット修繕用シールを貼って凌いでいました。
僕のように(意図せず)モノを粗雑に扱う人には、頑丈な生地が使われているヘビーデューティなバロウバッグが適しているというわけです。
実際に寝てみた
庭で寝てみました。
ダウンハガーをバロウバッグの中に入れています。
保温性の高いシュラフを重ねているだけあって、もうどんな環境でも眠れるんじゃないかと思ってしまうほど暖かい。包まれている感、ロフト(かさ高)がすごいです。
顔まわり、首まわりも二つのフードとネックバッフルでかなり暖かいです。
ただ、2つシュラフを使っているということで、当然ファスナーの開け閉め作業が通常の倍になります。ここがやや面倒なところですね。
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さて、この少々やり過ぎな感じ(笑)のシュラフ二重使いですが、雪中キャンプでどれくらいのパフォーマンスを見せてくれるのか、また「行ってみた」記事でシェアしたいと思います。
*1 購入当時。現在は800EXPなど、さらに低温環境に耐えられる製品も登場している。