娘のこと、犬のこと
2017年最後のエントリーは娘、犬と過ごした、この年末の話を書いておこうと思います。
子どものこと
まだ幼かった頃、僕はよく中耳炎になっていました。自分が覚えているだけでも毎年必ず一度はなっていましたし、親に聞いたところ、小学校に上がる前はしょっちゅう近所の耳鼻科のお世話になっていたようです。
そんな僕に似てしまったのか、娘がひんぱんに中耳炎を発症します。今年の2月にはじめて耳鼻科のお世話になり、夏場はスキップしましたが、秋になって再び罹患。これまでに10回以上は中耳炎になっていると思います。
いま通っている耳鼻科は、鼓膜の切開には慎重で、できるだけ薬で様子を見ようというスタンスなのですが、娘のように短い期間で連続して中耳炎になってしまうと、抗生剤の効きが悪くなってしまいがち。となると、徐々に強い薬にしていく必要も出てくるんですが、連続投与は幼い子どもには不適切です。
娘の場合、保育園で風邪をもらう→中耳炎になる(熱は出ない。耳ダレで発症を認知)→投薬で治癒する→投薬が終わるとすぐに風邪をもらう→中耳炎になる、このループにがっちりハマってしまっているわけです。
「このループから一旦出て中耳炎を完全に治し、免疫力を高めるには、保育園を長期、できれば1か月ほど休ませたほうがいい」
耳鼻科の先生にそう言われ、しかし「さすがにそりゃ無理だよなぁ」とトム(妻)と話したのが今年の春。
ですが、風邪をはじめ、インフルエンザにノロ、ロタや溶連菌などの感染症が怖い時期になり、医療機関が活動を縮小する年末年始を見据えた時、12月はまるっと保育園を休ませてもいいかな、と考えるようになりました。
そんなわけで、12月の中旬から娘とずっと一緒の生活をしています。当然のことながら、在宅勤務とはいえ僕だけの力では全くどうにもならず、トムはもちろんのこと、僕の父親や妹たちの力も大いに借りています。
先月2歳になったばかりの娘の口癖は「イヤダ」(笑)。そう、絶賛イヤイヤ期。
朝起きて、オムツ交換と着替えで始まり、朝ごはん、おやつや昼ごはんの準備、昼寝の寝かしつけ、遊びの相手などなどやることは実に多く、でもこれらに対して「イヤダ」となるわけですから、トントンと物事は進まない。悪戦苦闘している間にあっと言う間に夕方になり、トムが仕事から帰ってきて二人で奮闘。またしても、あっと言う間に消灯時間がやってきます。
そして夜、寝かしつけた娘が寝ている姿を見ている僕の中に残っているのは、何とも言葉にしがたい幸福感なのです。
片付いていない仕事のためにこのあと深夜まで仕事する必要があっても、次の日早朝起きる必要があっても、僕の中には幸福感しかありません。
自家保育をしたこの3週間。これまでも娘と一緒に過ごした時間はあれど、そこにはいつもトムがいて父と母と子の3人でしたが、今回は父と子のふたり。
初日、昼ごはんの準備をし、一緒に食べながら彼女の食事をサポートし、耳の薬を飲ませ、歯磨きをし、昼寝の寝かしつけを終えた時、「3週間、本当に大丈夫だろうか」と不安になったことを覚えています。
実際に3週間が過ぎた今、「来年もしばらく、家で面倒みてもいいかな」と、ほんの少しだけ考えていたりします。むしろ、家でひとり、仕事をするのが寂しいんじゃないかと……(笑)。
多忙な3週間ではありましたが、おそらく一生忘れない、僕の心に深く刻まれた時間となりました。
犬のこと
さて、我が家にはもう一人(匹)、手のかかる子がおります。
ミニチュアシュナウザーのマシューです。
10月の終わりに仲間入りしてから、間もなく2か月になります。
我が家にやって来て10日ほどした頃、鼻の右横の毛が、他の部分に比べて極端に短くなっていることに気づきました。指で触れてみると、短い毛はかんたんに抜け、500円大の大きさのハゲができてしまいました。
狂犬病の予防接種のために近所の動物病院に行き、薬をもらったのですが良くならず。そこでトムのお母さんが(飼っている犬が)お世話になっている別の病院に連れていき診てもらったところ、皮膚糸状菌症に罹患していることが分かりました。
皮膚糸状菌とはカビの一種。免疫の弱い子犬などが感染すると、マシューのように脱毛したり、かゆみを伴う炎症を起こしたりします。
ひとまず塗り薬で様子を見ましょうという診断をもらった翌々日の朝、マシューのうんちが少し不思議なかたちをしていたので、家に帰ってから箸でほぐしてみると、そこには回虫が……。トキソカラ症です。
回虫に感染している母犬から、あるいは感染している犬の糞などを食べて感染することが多いようですが、生後半年を過ぎると、正常な免疫力を持つ犬であれば、体内に回虫の卵が入ってきても成虫になることはないそう。
つまり皮膚糸状菌症にしても、トキソカラ症にしても、感染自体はおそらく我が家に来る前からだと考えられますが、発症の原因は免疫力の低下、ということになりそうです。
環境の変化によるストレスはいたしかたないとしても、別の要因によって強いストレスを与えてしまっていたのだろうか……と考えていたら、娘がほっぺたを妙にポリポリ掻いて「痛い」と言うようになったので、医者に連れていくと「皮膚糸状菌症に感染してます」と。
幼児のためにもともと免疫力が弱く、風邪っぴきなどでさらに免疫が低下していた娘のほっぺたにできていた小さなキズに、糸状菌が着いてしまったようです。
娘はマシューとよくじゃれあっていたし、床に座った娘の顔とマシューのそれはほぼ同じ高さなので、どうしても顔と顔が触れ合ってしまうんですよね。
こちらは塗り薬をもらって一週間ほど塗って、様子を見ているところです。
しかしこの病気、娘のような幼い子どもに感染し、仮に炎症が毛髪のある頭部に出ると、適切な塗り薬も飲み薬もないらしく、町医者ではなく総合病院に行っての診療となるそうです(できる対処としてはどちらにしても、副作用が懸念される飲み薬の服薬しかないそうですが)。
そんなわけで、ここ一週間ほどは娘とマシューは隔離されていて、今まで家の中を自由に歩き回っていたマシューは、2畳ほどの広さのマシュー専用スペースに幽閉されています。
当然、これも彼のストレスになるでしょうし、悩みどころですがいたしかなし。代わりに、ではないですが、できるだけ朝と昼の散歩を十分な時間とるようにしてしっかり外で歩いてもらい、時間が許すかぎりたくさんスキンシップをとるようにしています。
動物病院から与えられたマシューの診察券の番号は4989(四苦八苦)ですが、めげずに(笑)治療をがんばります!
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なんだか病気の話になってしまいましたが、来年はみんなで一緒に時間を過ごせるようになるといいなと願いつつ、今年最後のブログを締めくくります。
皆様、どうか元気で良いお年をお迎えください!