ナムプリックサンドイッチ
夏らしく、暑い国のサンドイッチなど食べてみよう!
というわけで今日は、タイのナムプリックをつかったサンドイッチです。
ナムプリック
ナムプリックについて、僕も自分の言葉で説明できるほど詳しくないので、Wikipediaから引用します。
トウガラシ、ニンニク、エシャロット(玉ねぎの仲間)、ライム果汁などをすり鉢ですりつぶしてペースト状にしたもの。カピ(エビや小魚をつぶして発酵させたもの)、ナムプラー(魚醤)、砂糖を添加することもある。
ご飯にかけたり、ディップとして生野菜に付けたり、スープや煮込み料理の味付けに使用する。地域によって差異が大きく、また主婦の好みでもレシピが異なる。液体状、ペースト状、ほぼ乾燥したもの、顆粒状、粉末状などその形態は様々であり、北部タイだけでも30種類を数えるという。タイカレーのペーストに使用することもある。タイ中央部では穏やかな味付けのものが、北部タイでは辛味の強いものが好まれる。— 出典:Wikipedia
タイ料理における存在としては、日本料理の味噌に近いと説明している記事もありますが※1、食べ方使い方は少し違うようですね。
ナムプリックでネット検索してみると、エビの入るカピというナムプリックがよく紹介されています。「エビかぁ、美味しそうだな」と思って調べてみると、カピ(オキアミを発酵させた海老のペースト)や干しエビ、すずめ茄子といった馴染みのない(且つ鳥取のような地方都市では入手が難しい)食材が必要なので却下。
数あるナムプリックの中から、今回は焼いたアジをつかった※3ナムプリックプラートゥをつくり、サンドイッチにしてみたいと思います。
今回僕がつかった材料は以下のとおりですが、あまりコレといった決まりはないようです。
材料: アジ(1尾)、レッドオニオン(1/4玉)、ししとうがらし(1本)、にんにく(1片)、ライム(1個)、ナンプラー、砂糖、塩
つくり方: 1)アジを焼いて、皮と骨をとって身をほぐす。2)レッドオニオン、ししとうがらし、にんにくをグリルでしっかり焼く(にんにくなら簡単に潰せるくらい)。3)アジと焼いた野菜をフードプロセッサーで細かく粉砕する。4)砕いた材料にナンプラー、ライムの搾り汁、砂糖、塩を入れてよく混ぜて完成。
ナンプラー、ライムの搾り汁、砂糖、塩の量はあくまで目安で、好みで調整するのが良いと思いますが、個人的にはライムの搾り汁、ししとうがらし多め、砂糖もしっかり目に入れるのが吉です。
ディップのように野菜につけて食べるのが美味しいナムプリック。たっぷりと食パンに乗せ、
中サイズのアジ1尾ぶん!のプラートゥを乗せてます
スライスしたきゅうり、薄く切って軽く焼いた茄子、レタスなど野菜をぞんぶんに挟み、クラッシュアーモンドとライム果汁をたっぷり振りかけて、完成!
食パンは焼かないくらいが「ぽい(?)」いかなと思い、ごくごく軽めにトーストしたくらいです
ナムプリックプラートゥの食感はつみれに似た感じなのですが、そこに辛味(とうがらし)や甘味(砂糖)が入っていたり、ナンプラーの香りもあって、異なる風味、味わいが連続する不思議な食体験。そして野菜との相性は確かに良くて、たっぷりサンドした生の野菜たちが苦もなく喉を落ちていきます。
ナムプリックプラートゥの独特の味わいをしっかり堪能できたうえ、食べている間、本当に日本を離れて海外にいる、そんな気持ちにさせてくれるサンドイッチでした。
ナムプリックはレシピによってかなり印象が変わる食材のようなので、今後もいろいろと試してみたいと思っています。
- タイNavi 「タイ料理:ナムプリック(น้ำพริก)」
- Kai House 「ナムプリック・カピ」
- 本来は名前のとおりプラートゥ、日本ではグルクマと呼ばれるスズキ目・サバ科に属す魚を使うようです。プラートゥはタイでは大衆魚として愛されている魚です(出典:IDE JETRO 世界珍食気候 「第4回 タイ――うなだれる大衆魚・プラートゥー」)。