パタゴニア ライトウェイト・メリノ・デイリー・クウォーター・ソックスを買ってみた

長いこと体調を崩していて、ブログを更新するエネルギーがありませんでした。子どものいる家庭ではよくあることだと思いますが、娘の体調不良からはじまり、続いて僕やトム(妻)が体調を崩しました。そして娘、トムが回復したあとも、僕ひとりだけ回復し切れずにいます。やっぱり、歳ですかねぇ(笑)。

世の中筋トレが流行っておりますが、僕の場合はまず、しっかり食べて、運動して、寝て、基礎的な体力を身につけないといかんようです。

さて、今回の記事は僕の体調不良についてではなく、最近買った靴下と、少し考えたことについてです。

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以前、靴下のことを検討した記事を書きました。

記事でも取り上げたPatagoniaのライトウェイト・メリノ・パフォーマンス・クルー・ソックスを購入しようとしたのですが、欲しい柄のものはすでに完売(涙)。結局、同じシリーズでくるぶし丈のライトウェイト・メリノ・デイリー・クウォーター・ソックスを購入しました。

Patagonia ライトウェイト・メリノ・デイリー・クウォーター・ソックス


フェザーグレイ(左)とバーチホワイト(右)。他にブラックがあります

ひとことで言えば、とにかく柔らかい履き心地。耐久性があるとされていますが、耐久性と柔らかさって両立するものなのかなと少し疑ってしまうくらい、柔らかく優しい履き心地です。

ダブルシリンダー機で編まれたということで、(多分)つま先と足首部分をあとで縫ってくっつけてるんだと思うんですよね。履くと、結合部分と思しき箇所に最近の靴下では見ない隙間が結構できます(もしかして、これが通気性の良さを高めてる?)。


非常にソフトな仕上がりのリブ。履くと広がってストライプ状の模様が浮き出る

ノースカロライナ州にある家族経営の工場で製造されているこの靴下。メリノウール90%とナイロン10%の混紡なので毛玉ができやすいですが、それもなんだか似合ってしまうような、先述の「隙間」もあいまって、お母さんが縫ってくれた靴下って感じですかね。

ちょうど足首を覆う長さは僕好みです(これ以上短い靴下は苦手で)。

長さ的に冬は着用しづらいので、3シーズンがっちり活躍してもらって、時々買い足してみようと思っています。

1足、3000円

さて、靴下と言えば3足1000円という販売方式を思い浮かべますよね。

この販売方式は、僕が高校生ぐらいの頃(1980年代後半)に登場してきたと記憶しているのですが(自分で買うようになったからそう覚えているだけなのかも知れませんが)、今はさらに4足や5足で1000円という靴下も見かけます。一足250円、200円という計算ですね。

それと比べると、Patagonia ライトウェイト・メリノ・デイリー・クウォーター・ソックスは1足3000円近くしますので、10倍以上のお値段になります。

正直、なんの迷いもなく買えるお値段ではないですが、生活に困らない程度の収入がある現在、安すぎるものは買わないようにしています(もちろん、高すぎるものは買えませんが)。

極端に価格の安い製品というのは、誰かが代償を支払っていると思っているからです。

Patagoniaのこの靴下は、フェアトレード認証されている製品で、製品が売れるごとにプレミアム(賞与)が労働者に支払われます(労働者が管理する口座に直接振り込まれます)。

逆に言えば、そうではない製品はそれをつくる労働者が搾取されている、つまり彼らが安さの代償を支払わされている可能性があるということにならないでしょうか。

フェアトレード

フェアトレードはそうした関係性を断ち切り、環境を正すための試みの一つ。

フェアトレードという言葉の認知度はある程度高まっている気がしますが、日本人の生活に広く浸透しているとは言えません。僕自身、ふだんの買い物で誰がこれををつくっているのか、どのようなサプライチェーンを経て僕の手元に届いているのかなど、考えることはほとんどありません。

娘が生まれ、彼女の将来を考えはじめた時、自分の視野をもう少し広げなければいけないと感じ、その流れで、言葉を知ってるだけのフェアトレードをもう少し知る必要があると考えはじめました。

もちろん、フェアトレード自体に問題がないわけではありません。

「フェアトレードのおかしな真実――僕は本当に良いビジネスを探す旅に出た」によれば、フェアトレードの仕組みが巨大化するにしたがって組織や仕組みも巨大化し、そこに必要以上にコストがかかり、結果として生産者に恩恵が行き届かない(市場から流れるお金が組織のコストで消費されてしまう)ケースも生じているようです。

一方で、そうした状況に欺瞞を感じ、生産者と直接繋がる仕組みを独自に構築し、正当な報酬を支払っている企業も登場してきています。しかし、製品にはフェアトレード認証のラベルが付かないため、消費者にはその製品の背景にあるフェアなトレードが伝わりづらい状況もあるとのこと。

(この本、最近読んだ本の中では抜群におもしろく、刺激的で、知的好奇心を掻き立てられました!)

少し問題が違いますが、日本でも外国人技能実習生の労働環境や、本来受け取るべき報酬が搾取されていることが大きな問題になっています。搾取する立場と搾取される立場の問題はカタチをかえて、世界中どこにでも存在しているのかも知れません。

すでにAIやロボッティクスなどでは世界から遅れをとり、今後は高齢化と人口減少で加速度的に衰退することが見込まれる日本が、国として搾取される側に回る可能性だって大いにあると思います。

そう考えれば、フェアなトレードは、現在弱い立場にいる人に公正な環境を与えるだけでなく、将来日本で子どもたちが暮らす、働く環境を守ることにも繋がっていくことになります。

できることは、勉強し続けること、分かったことをできる範囲で行動に反映させること、ですかね。

娘もまだ3才ではありますが、絵本などを通じて一緒に、少しずつ学ぶことができればいいなと思ったりしています。

靴下の話を書こうとしていたのに、ちょっと説教くさい内容になってしまいました(汗)。

参考記事
・月山で2時間もたない男とはつきあうな!「パタゴニア社メリノウール、動物愛護団体PETAに噛みつかれる
https://www.fairtradecertified.org/shopping-guide/fair-trade-clothing-guide
https://honcierge.jp/articles/shelf_story/3038

aw

Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

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