雪中キャンプに向けた最後の準備

2月中旬の雪中キャンプを数週間後に控え、参加者によるLINEグループは、毎日、なかなかの盛り上がりを見せています。

みんな、晩秋などかなり寒い時期でのキャンプ経験はあるものの、積雪が1メートルを超え、気温が氷点下まで下がる環境でキャンプをしたことのあるメンバーはそのうち数名ほど。テントの設営から就寝環境まで、色々な質問や意見交換がなされています。

みんな楽しみで仕方ないんですが、一方で「真剣に準備しないとヤバイ」と思ってもいるわけです。

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そこで、雪中キャンプの装備については以前考えて記事にしましたが、再度検討を加えてみました。

スノーペグ

こちらは、前回の記事内のアイテムリストにありましたが、記事をエントリーした当時はまだ未購入だったもの。

製品については別に記事を書いていますので、よろしければこちらをご覧ください。

MSR ブリザードステーク(スノーペグ)を買ってみた

MSR ブリザードステーク(スノーペグ)を買ってみた2年前の雪中キャンプでペグダウンに苦労したので、今年はちゃんとしたスノーペグを持っていこうと考えた結果、辿り着いたのはMSRブリザードステークでした。


ダウンパンツ

ダウンパンツはなかなか高価なので購入を断念し、U社製の暖かいパンツで我慢する予定でしたが、雪山登山してテント泊、小屋泊する人たちの意見を聞いて、やはり快適な就寝環境をつくる、と言うより、シュラフの中で寒くて凍えないようにするには必要だなと。

2月中旬は条件によっては一年で最も寒くなる可能性もある時期ですし、そうなると、テント内の室温がマイナスになることも考えられるからです。

で、思い切りました。

購入したのは「モンベル スペリオダウンパンツ 1101471」です。

モンベル スペリオダウンパンツ 1101471
出典:Amazon

インナーダウンと合わせて上下ダウンで身を包み、万全を期したいと思います。

キャンプ以外のアウトドア活動や、この時期の子どもの送り迎え(歩き)にも使えるなーと思っていますが、トム(妻)が眠る時に寒さを訴えているので(*)、その時にも着てもらえたらいいかなと。

湯たんぽ

もう一つ、就寝環境を向上させるアイテムとして、湯たんぽを持ってくことにしました。

湯たんぽと言っても、ハイドレーション(platypus)のボトルです。

platypusを使った湯たんぽ
10年以上前に買ったもの。platypus=カモノハシを大きく扱った、現行とは異なるデザイン

保温力がない(3〜4時間ほどで冷めてしまう)ので、就寝前にシュラフの中を温めておくことが主な目的。これにお湯を入れてタオル等で包み、眠る少し前にシュラフの中に放り込んでおくわけです。眠る時にキンキンに冷えたシュラフに潜り込んで、さみぃ〜と言いながら暖まるのを待たなくてもよいはず。

ただし、水漏れは絶対避けなければならないので、シュラフ投入時は超慎重に。

バラクラバ(目出し帽)

そして、こちらは当初は全くアイテムリスト入りするなんて思ってもいなかったのですが、先日キャンプ候補地を下見して来て、必要かもと思うようになりました。

積雪がある場合、テント設営に加えて雪かきや圧雪作業がありますので、屋外にいる時間が長くなる可能性があります。

先日、友人が事前練習(!)でスノーペグを使ってテントの設営をしたらしいのですが、30分ほどかかったとのこと。

その時は快晴無風で汗だくになったらしいですが、雪中キャンプ当日、もし吹雪いたら、顔面や耳など、ニット帽やネックウォーマーでガードしづらい部分はむき出し状態になってしまいます。

気温が比較的高い街中を歩いている時に吹雪かれるくらいならいいのですが、氷点下の吹雪の中で顔面丸出しで作業するのは厳しいかもしれないな、と。

そこで、ダウンパンツを買うついでに「モンベル スーパーメリノウール バラクラバ 1118170」も購入してみました。

モンベル スーパーメリノウール バラクラバ 1118170

The North FaceやOUTDOOR RESEARCH、Arcteryxなどと比べると非常に安価。しかし、評価は高いです。

雪中キャンプ時は、屋外での活動に加えて就寝時にも着用できますし、ダウンパンツ同様、日常的に使用できそうです(ビジュアル的にやや難ありですが……笑)。

一般的には冬山登山に使用されるアイテムですが、ユーザーのレビューによると、冬季のバイクや自転車の運転時、長時間の屋外作業時などでも重宝するということです。

チェア

前回の雪中キャンプ、何も考えずにいつものようにHelinox Chair Oneを持って行ったのですが、床は雪。当然のことながら、細い脚がずぶずぶ……。

雪中キャンプしてきた

雪中キャンプしてきた鳥取県智頭町の芦津渓谷にてキャンプ仲間と雪中キャンプしてきました。芦津渓谷は鳥取市街地から車で約1時間。「本当にこの先に何かあるの?」と不安になるような山奥の一本道を……


友人がちょうど持っていたベニヤ板を地面に敷いて、その上にチェアを置いてみましたが、座っているうちに徐々にズレてしまい、後ろにゴロリと転倒。まるでコントのような光景が何度も繰り返されたわけです。

雪に埋まってしまう問題

Helinox Chair Oneに限らず、脚先が細くなっているチェアは雪に刺さり、埋まっていきます。気づくと、お尻と雪がくっついている場合も。

Chair Oneについては、こちらの製品で対処が可能ですが、最初期のモデルには合わないという噂。僕のChair Oneは正に最初期のものなので、使えない可能性があります。

では、コチラはどうか。

モデルを問わずに使用できそうです。それに雪上だけでなく、僕がよくキャンプする柳茶屋のような砂地のキャンプ場でも活躍しそうですね(埋まって困ったという経験はないですが)。

ちなみに、某スノーボードメーカーとのコラボ商品は、さすがに雪上での使用が最初から想定されているためか、このグランドシートがプリセットされています。

ただ、ほぼ雪中キャンプだけでの使用のために、アイテムを買い足すのはいかにも勿体無い。見た目は最悪ですが、使い古したテニスボールとか、古い布地を縫い合わせれば(ミシンも買ったことですし)代替品は自分でも制作可能ですし、それに、もっと安上がりな方法がありそうです。

ひとまず今回は(出来上がりはかなりチープになると思われますが)、埋没防止のアイテムは自作してみようと思います。

お尻が異様に冷える問題

脚が埋もれても埋もれなくても、地面が雪である以上、冷たい空気は下からお尻に伝わってきます。長時間座っていると、お尻が異様に冷えます。もちろん冷えた尻から、それは体全体に伝わってくるわけです。

座布団を敷いたり、ブランケットを腰に巻いたりという対処方法はありますが、Helinoxからこんな製品がリリースされていました。

暖かそう。。。

でもさすがにコレも買うわけにはいかずで、結局のところ、厚手のブランケットを1枚持っていこうかなと思っているところ。

簡易トイレ

前述のLINEグループのやりとりで出たのが、キャンプ予定地がトイレのない平原(雪原)なのでトイレの確保が必要ではないか?との指摘。積雪も1メートル以上あるため、野営時の「掘って出して埋める」というマナーを守るのが難しい。

そこで、コチラの製品を購入してみました(購入したのは5個セット)。

高速道路の渋滞時などの緊急事態のための製品と思われますが、もちろん野外での使用もOKでしょう。

雪に穴を掘ってコレをセットし、即席の和式トイレをつくって、出します。メーカーの推奨する使用スタイルはこんな感じですが(笑)。

簡易トイレの使用方法
出典:Amazon

用を足したあとは袋に入れて持ち帰れるので、自然に不要なダメージを残すことなく、キャンプ地を後にすることができます。

最終的なアイテムリスト

以上を踏まえた、今回の雪中キャンプに持って行くアイテムリストの最終版がこちら。

テント
ドームテント(ダブルウォール) ペグスノーペグ / ペグハンマー
ショベル(雪かき、整地用)
宴会用
チェア 雪埋没防止アイテム
フジカ ハイペット ランタン+ポール
就寝用の装備
冬用シュラフ スリーピングマット
グランドシート コット
湯たんぽ(platypus)
着るもの
シェルジャケット ダウンジャケット
ダウンパンツ インナー類(ピースフィット)
ネックウォーマー ニットキャップ
バラクラバ(目出し帽) グローブ
スノーブーツ
調理道具
ガスストーブ ガス缶
コッヘル、シエラカップ、カトラリー
その他の装備
卓上LEDライト ヘッドライト
耳栓 洗面具
簡易トイレ トイレットペーパー
ブランケット 使い捨てカイロ
モバイルバッテリー ゴミ袋・新聞紙

雪中キャンプ予定日まであと少しありますので、見直す可能性はありますが、ほぼこれで確定だと思います。

あとは当日、悪天候(記録的な大雪とか)にならないことを祈りつつ、自分や家族が健康でいることに尽力するだけですね。うーむ、ほんと、まるで小学生が遠足を指折り数えて楽しみに待ってるような感じです(笑)。

aw

Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

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2件のフィードバック

  1. 木曽駒 より:

    はじめまして。
    山道具・キャンプハウスの記事、楽しく読まさせていただいています。

    私はキャンプより山登りが主なる趣味なのですが、山でのテン泊は最高ですね。

    秋から冬にかけてのテン泊はやはり暖房が命です。
    私は、SIGGのアルミボトルに熱湯をいれ、タオルで巻き湯たんぽ代わりにしています。
    500mlを2本、体の右と左に入れて寝れば朝までぽかぽかです。

    Platypusより水漏れ&すぐ冷めるという点においても優れものです。
    私はSIGGのボトルにワインを入れて、就寝前に楽しみ。
    空にしてから、湯たんぽとして使用しています。
    そして、朝起きて少しストーブで温めればあつあつのコーヒーをすぐに入れることも出来ます。

    一度お試しください。

    これからも、キャンプハウスの進展を楽しみにしています。

    • aw より:

      木曽駒さん、はじめまして。

      コメントありがとうございます!

      SIGGのアルミボトル、確かにしっかり栓ができて漏れの心配は少ないですし、保温性能もビニール1枚のPlatypusより格段に少なそうですね。

      湯たんぽとして使う前にお酒が入っているというのもいいですね。湯煎してホットワインも楽しめそうです(^^)。

      体の右と左に入れて眠るというのは、寝相の悪い僕には採用しづらい方法ですが(苦笑)、シュラフの中がぽかぽかしてる様子が思い浮かんで、眠くなってきました(笑)。いや〜、それにしても、寝相の良い方がうらやましい。。

      現在、SIGGのボトルは持ってないのですが、ひとつ購入して、ご教示いただいた方法をぜひ試してみたいと思います!

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