アラフィフ田舎オヤジが腕時計について考えてみた

今日は腕時計について最近考えていることをつらつらと書いてみたいと思います。

僕がほとんど毎日身につけている腕時計は、アップルウォッチ(シリーズ6)です。感じる利便性は人によって様々だと思いますが、僕の生活で便利だなと感じるポイントは以下の3つです。

1.その他のApple製品をアンロック

僕は仕事でiMac、Macbook Pro、iPad、iPhoneといったApple社製品を多用しています。これら全てが、アップルウォッチを身につけているだけでパスコードを入力したりFace IDを使用したりすることなくアンロックされるのは、地味ですが実に便利です。パスコードぐらい入れなはれという声もありますが、小さいがゆえにふだん意識すらしていないストレスがそこにあったんだと気付かされました。

Apple Watch で Mac のロックを解除する
画像出典:Apple

2.アラーム解除(リモート)

起床、娘の登校時間や迎えの時間、特定の仕事のリマインドなど、僕はかなりアラーム機能を多用します(すぐ忘れちゃうもんで)。アラームが起動した時にスマホから離れたところにいて気づかないとか、気づいてはいるけどアラームをオフにするためにスマホを置いてる場所に移動しなきゃいけないなんて場面が割とあるわけですが、こういったことから解放されますし、スマホから離れている時に着信した時もアップルウォッチで電話に出られます。

とにかく「スマホを置いている場所に急いで戻る必要がない」のは、意外と便利です。

3.Apple Pay

2つ書きましたが、仮にこの2つがなくてもコレさえあれば僕にとってアップルウォッチを使う十分な理由になる、というのがApple Pay(ウォレット)です。

僕はApple PayにID、Suicaの2つを登録しています。IDはクレジットカード決済、Suicaは鉄道やバスなどの運賃支払いや決済(JR東日本)ですね。鳥取県に暮らす僕が使うのは主にIDで、Suicaは東京に行った時ぐらいしか使いません(先日関空の自動販売機で水を買う時に使いましたが)。

アップルウォッチにApple Payを登録しておけば、アップルウォッチ単独での使用が可能です。つまりスマホを取り出す必要もなければ、携帯する必要すらなく、腕につけているアップルウォッチのサイドボタンをダブルクリックするだけでApply Payが起動するので、あとはリーダーにかざすだけ。これを一度体験すると、ポケットやカバンからスマホを取り出すことさえ実に面倒に感じられます。

余談ですが、鳥取のような地方ではID決済できるお店が少なく、キャッシュレス決済できる店でもPayPayのみといった感じ。しかし、僕は自分のスマホにPayPayを入れていません。スマホを取り出し、アプリを開き、自分が支払う金額を入力し、店の人に見せて支払いボタンをタップ……こんな手間かけるなら、現金で支払った方が楽、そう感じてしまうからです。

・・・

そんな便利な道具、アップルウォッチを購入して間もなく2年が経過します。バッテリー容量も少しずつ低下してきて、そろそろ「次」を検討しておくべき時期かなと。

9月に発表されるであろう新しいアップルウォッチにするかな〜、アップルウォッチウルトラもいいな〜、おっ、ダイビングコンピュータになるアプリ※1まで出ているのか、あ、そういえばSEIKOのダイバーズウォッチ、もう長いこと身につけてないな〜…… なんて思って久しぶりに見てみると。

おぉ、2秒運針になってる……。慌ててSEIKOに緊急連絡。「秒針が2秒ずつ動いてるんですが、修理しないといけませんかね!?(汗)」「どんな状況ですか?」「電池残量が少なくなっている状況だと思われます」「となると、電池交換ですか?」「お使いの腕時計の型番は何になりますか?」「SBDK023です」「それならばソーラー時計なので、太陽光の当たる場所にしばらく置いて様子を見てみてください」「あ……、分かりました……、ありがとうございます(滝汗)」

僕のSBDN023、現在、正常に時を刻んでおります。




腕時計について考えてみた

さて、実は以上が前置きでして、最近腕時計について考えたのは、僕がこの2つの腕時計しか持っていないという状況に端を発します。

これから大挙してやってくるもの

日常の道具としては最高レベルに便利なアップルウォッチ、山や海で遊ぶにはもってこいのSBDN023。

アップルウォッチとSEIKO SBDN023

これまでこの2つで特に不足を感じてはいなかったのですが、先日友人のお父さんが亡くなり、ご葬儀に行った(実際には受付けだけして辞去した)あと、いろいろ考えていて腕時計のことが気になったんですよね。

「今日は香典を渡すだけだったからアレだけど、参列する場合は当然喪服を着ることになるよな。だとしたら腕時計はどっちをつけたらいいんだろ?」

僕のアップルウォッチはNIKEモデルでベルトがいかにもスポーツな感じだし※2、SBDN023はスポーツな感じ云々じゃなく冠婚葬祭には絶対NGな感じなのは、さすがに僕でも分かります。

来年ついに(?)50歳となる僕。団塊の世代ジュニアである僕や友人たちの親=団塊の世代は後期高齢者となり、鬼籍に入っていきます。これは避けられないことです。

同級生をはじめ周囲の友人知人がなぜだか同じような時期に結婚しはじめ、祝儀が大変! という時期が若い頃にありますが、ゆえに、そのお葬式版のような時期がやってくるはずです。もちろん、自分が喪主を務めるべき時もやってきます。

また、僕たちの子ども世代が結婚しはじめたら、結婚式に招待されることもあるでしょう。

そんな大切な場面につける腕時計が、アップルウォッチやダイバーズウォッチで良いはずがない、ちゃんと相応しい腕時計を考えて用意しておかなければ……そんなふうに考えたわけです。

ドレスウォッチはさすがに無理かも

「冠婚葬祭 腕時計」といったワードで検索すると、たくさんの記事がヒットします。

冠婚葬祭と括られてはいるものの、葬儀は結婚式などのハレの日と比べるとマナーやルールは厳しめ。時計店は「適切なモデルであれば問題なし」、葬儀社などは「着用が許されているアクセサリーは結婚指輪と一連のパールのみ、腕時計は着用しない方が無難」などなど、ポジションによって意見は異なりますが、まとめると「装飾的、華美でなく、実用的なデザインであればOK」ということになりそうです。

葬儀でも着用できるモデルとして紹介されている腕時計の多くが、ドレスウォッチと呼ばれるもの。例えばこんな感じのアイテムです。


左から:Patek Philippe Calatrava 5227G-010、VAXCHERON CONSTANTIN Patrimony Manualwinding 81180/000G-9117、ROLEX 1908m52509-0006(画像出典:Patek PhillipeVAXCHERON CONSTANTINROLEX

腕時計が趣味で何本も持っている人がコレクションの一つとして冠婚葬祭用に1本持っておく、とかならいいのですが、大切な場面とはいえかなり限られた条件でしか使わない腕時計に大枚をはたくべきか否か。

その方向で考えを突き詰めると極論、こんな腕時計、いわゆるチープカシオでいいんじゃないか、という気がしてきます。

カシオ コレクション MTP-1183E-7AJH メンズ ブラック
カシオ コレクション MTP-1183E-7AJH メンズ ブラック(画像出典:Amazon

僕のライフスタイルやキャラクターから考えると、ド直球のドレスウォッチはちと厳しいかなという感じがします。ならば、葬儀社の提言に従って、「着用しない」という王道をとるのが最善策のような気がします。

機械式時計に挑戦してみたい気持ちもある

冠婚葬祭でつけられる腕時計を所有していないので適したものが必要という口実で腕時計のことを考えはじめたのですが、実はもう一つ、動機があるんですよね。

それが、「誰かに受け継いでもらえる何かが欲しい」というもの。

たまに聞くじゃないですか。亡くなった父親がつけていた腕時計を息子や娘が遺品として身につけてるとかなんとか。ああいう話、結構いいなぁと思うんですよねぇ。妄想家には堪らないエピソードです(笑)。

(大前提として、この人が身につけていたものを譲り受けたい、身につけていたいと思ってもらえるような人になる必要があるわけで、自分がそんな人物であるかどうかはひとまず傍に置いてて話を進めますと)アップルウォッチのようなデジタル時計やSBDN023のようなクォーツ時計は、ある意味使い捨ての製品なので、使えてナンボの腕時計だと代をまたいで受け継いで使うものにはなりづらい。

一方、機械式時計は、定期的なオーバーホールが必要だったり、そもそも高額な製品が多かったり、まあ要はお金がかかるという理由でほとんど興味がなかったんですが、逆に言えば、きちんとメンテナンスすれば長く使えるし、ブランドやモデルにもよりますが資産としての価値もあるわけです。

という流れで機械式時計のブランド、モデルをあれこれ見ていて、これイイな〜と思ったのがパネライのルミノール クアランタです。

オフィチーネ・パネライ ルミノール クアランタ
結婚指輪が金なので、腕時計も金でいきたいところですが(画像出典:PANERAI

デカくてブ厚い腕時計の代名詞であるパネライのラインアップにあって、ケースサイズ40ミリと小ぶりなサイズが注目のポイント(葬祭には袖に入りきらないデカい腕時計はNGとあったので……)。

同じパネライでいえば、本当はサブマーシブルというダイバーズウォッチのラインの製品に惹かれます……カッコいいなぁ。

オフィチーネ・パネライ02683-submersible
PAM02683 42mm(画像出典:PANERAI

ひとまずは

葬儀社の見解では、葬儀での着用NGであるアップルウォッチですが、文字盤とベルトを変更することでフォーマル感出せないか、ということでやってみたのがこちら。

アップルウォッチをフォーマルに
Apple純正品のベルト、例えばレザーのモダンバックルやステンレススチールという選択肢もあるわけですが、いかんせん値段が(汗)

経費1300円ほど。うーむ、そこまで悪くないような気がする……(笑)。

腕時計についてはもう少し勉強しつつ、妄想を広げていきたいと思っています。

aw

Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

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2件のフィードバック

  1. タカフジダイスケ より:

    この前も話したけどな。腕時計と車はよく似ていて、似ているというのはもちろん価値や、所有する理由、利便性。
    車好きは時計好きともよく言ったもので。
    俺個人的にもそう思う事も多くて(統計は無いけど)、車の仕入れなどに行くと本当に様々な腕時計をしているなと感じる。
    前振りとは関係ないけど、俺は正直、時計は要らないなって思ってて
    携帯もあるし
    必要だなって思うときは、やはりスーツを着るときに思う。
    大人なんだから、ちゃんとした時計くらい1つくらい持ってないといけないといつも感じるのが、スーツを着るときかな(喪服の時も、そうでないときも)
    根拠は無いけど
    スーツにはネクタイ、革靴、時計はセットかなと。

    • aw より:

      確かに、実用性と趣味性が混在してるっていう意味で、クルマと時計は似てるよなぁ。時計はたくさん所有してても税金かからないし、使い方間違えても人を殺めたりしないから、クルマより安全な趣味かも知れないけど笑

      今日、札幌の時計店でパネライ見てきたけど、良かったわ〜。買っちゃいそう。

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