「東京防災」を読んでみた
昨年、東京都が都民に無料で配布して話題になった「東京防災」。
目を引くデザインのみならず、有事の際も心を落ち着けてくれそうなトーンの岡村優太さんが描いたイラストや、300ページ超に渡る具体的で分かりやす内容がものすごく好評を博し、「都民じゃないけど欲しい」という声が多かったために全国の一般書店などでの販売も開始され(140円!)、即品切れになって再び話題になった防災ブックです。
全く関係ないですが、個人的に、黄色と黒のカラーリング、「今やろう」のキャッチコピーが、東京メトロのマナー広告を彷彿とさせました。
手元に保存しておこう
この「東京防災」は、WEBブックとして読むことができますが、本当に災害が起きた時など、いざ必要になった際にはアクセス集中が予想されるため、やはり書籍のかたちで手元に置いておく方が安心。
よりベターなのは、PDFなどのデータをスマホなど、常に携帯しているデバイスに保存しておくことです。僕もそうしました。
足りないものを準備する
以前、STEP CAMPの活動を紹介しましたが、キャンプを通じて災害発生時の防災意識を高めつつ実用的なサバイバル技術も高めようという活動は、関東地方を中心に自治体が開催したり、アウトドアメーカーのモンベルが提案したりしています(文部科学省の「防災キャンプ」は、短期訓練的な意味でキャンプと名付けているようです)。
僕がアウトドアに興味を持った理由が防災だった、という話も以前書きましたが、では災害が起きた時、どんな知識や技術、アイテムが必要になるのかと問われると、具体的・網羅的に答えることは残念ながら難しそうです。
一般的なキャンプ道具だけでは、災害発生時に必要となる防災アイテムを網羅することはできませんし、キャンプの知識だけでは災害時にサバイバルすることは難しいでしょう。自分や自分の家族を守るために不足していて、準備が必要なものは何か、「東京防災」を読みながら今一度チェックしてみたいと思います。
2011年3月11日から早5年。僕も含めた鳥取県民は「ここは昔から災害が少ない土地だからねー」と根拠のない話に安心して、災害や防災に対する意識があの日以前に戻っている気がします。
5年前の今日、起きたことをいつも頭に置いて、しっかり備えなければ。