我が家最後の秘境「厠」を改修してみた

我が家最後の秘境、(かわや)=トイレの改修工事、ついにはじまりました。なぜ改修するのかについては、前回の記事(↓)をご覧ください。

我が家最後の秘境「厠」を改修してみる

すでに明らかではありますが、この記事はトイレに関するものです。不潔な内容ではないと思っていますが、人によっては不快に感じられる場合もあるかも知れませんので、食事しながらの閲覧はお控えいただいた方がよろしいかと思います。




仮設トイレ

トイレを改修工事するということは、当然のことながら工事期間中は使うことができません。よって仮設トイレが必須です。そのためのスペースが我が家には車庫しかなかったので、車庫に仮設トイレを設置しました。

当然のことながら仮設トイレが車庫に置かれている間は、車庫を車庫として使うことができません。ので、近所に暮らすイトコ夫婦の駐車スペースに停めさせてもらいました。そこまで歩いていくこと自体は全然いいんですが、いつもは玄関出てすぐに車に乗れるのに、工事期間中は歩いて数分の場所に停めてあるのにそれを忘れ、「やべ、出発時間をもう少し前倒ししなきゃいけなかった!」ということが多発し、アポに遅れまくりました(涙)。

ちなみに我が家の車庫にはちょうど下水のマンホールがあるので、水洗トイレを設置することができました。


設置排水工事は職人である友人の仕事。丁寧で美しい

イベント会場などで見かける仮設トイレと違って、綺麗で匂いもないですし、とても快適に使わせてもらいました。

解体開始

仮設トイレが設置された翌日、いよいよ我が家のトイレの解体がはじまりました。職人の友人ともう一人の若手が、手際よく解体していきます。

CAMP HOUSE - 我が家の古いトイレを手際よく解体する職人たち

女子と男子、2つのトイレを隔てる壁に取り付けられていた窓、入り口の引き戸、女子トイレの小窓などは再利用予定なので、取り外して保管。入り口の引き戸は調整が必要なので、建具屋さんに持って帰ってもらいました。

壁を壊し、陶器の便器を細かく破砕して外に運搬。

その後、天井も、

床も取り壊し。

そして、ここで衝撃の事実が。

解体してくれた友人が「女子トイレの床は、いつ抜けて落ちてもおかしくない状態だった」と言うのです。

写真のように柱の下部はシロアリに食い荒らされて宙に浮いた状態。その下にあったはずの木材は木屑となっていたようです(撮影時は撤去されていたので、基礎のコンクリートしかない状態でした)。

さらに外壁のトタンは錆びて穴が空いていました。隣に立つブロック塀(上の写真に写っていますね)との間に溜まった雨水がトタンを錆びさせ、穴を開けたあとは内部に流れ込んで木材を湿らせた。それでシロアリの温床になっていたのではないか、とのこと。

これを聞いて、今回トイレの改修工事を決めて本当に良かったと思いましたね。万が一、誰かが使っている時に床が抜けて落ちて怪我でもしたら、大変なことですからね……。

半世紀以上前につくられた古いトイレの解体工事、大変だったと思います。ありがとうございます。

排水パイプ設置

解体工事が終わったら、水道管と排水パイプの設置。引き続き、友人の出番です。

壁の下部に貼り付けてあるのはルーフィングシート。屋根などに使用される材で、防水・防風を目的に設置してあります。

ちなみに、地面に敷いてあるポリシートは他の業者の作業中、靴底に付着した土で縁側や庭を汚さないように一時的に敷かれたもの。床を張る前に撤去されています。こういう配慮、ステキですよね。

大工仕事

水道管と排水パイプの設置が完了したら、大工さんの出番となります。

80歳近い大工さんが、気温35度以上の猛暑のなか、月曜日から水曜日までみっちり3日間、床や天井、女子トイレと男子トイレを隔てる新しい壁などをテキパキとつくってくれました。

CAMP HOUSE - 大工仕事1日目
1日目:床、敷居、既存の柱の補強など

CAMP HOUSE - 大工仕事2日目
2日目:柱や壁の基礎ができて、

CAMP HOUSE - 大工仕事3日目
3日目:そこに石膏ボードが貼られました

めちゃくちゃ暑いなか、ありがとうございました。

猛暑のなか作業してくれた大工さん

内装

翌日は内装の仕上げと塗装。

もともとトイレにあった木枠の窓はかなり年季の入った状態。工事で使用された木材とのギャップを埋めるために塗装が施されました。

木枠を塗装

壁紙の貼り付け前に、石膏ボードの接合部やビス留め部がパテ埋めされていきます。

壁紙は家族みんなで検討。(空間の狭さゆえに)選択肢がそれほどない便器とは違ってものすごい数の選択肢から選ぶことができる壁紙、やっぱり悩みました。

が、入り口の引き戸はこれまでのものを引き続き使うので、開けた時にそこだけ極端に新しい感じがすることのないよう落ち着いた雰囲気がいいよね、と軸が据わったらポンポンとすぐに決めることができました。床はグレー、壁は薄いベージュ、天井は緑がかった薄めのグレーという構成です。写真は後ほど。

壁紙作業が進んでいる頃、新しい便器が納品されてきました。

トイレ改修工事も大詰めです。

便器の取り付け

壁紙が貼り終わった翌日は電気工事の仕上げ、その後はいよいよ便器の取り付けです。

この日も気温35度以上と猛暑のなか、力仕事に加えて集中力の必要な作業が何時間も続く、大変な仕事です。

CAMP HOUSE - 便器の取り付け

当たり前ですが、単にドンと便器が置かれてるだけではなく、非常に細かな仕事が積み重なってそこでトイレが使えるようになっているんですよねぇ。

そして夕方……

トイレができました。


工事最大の目的である「便器前の空間」が生まれました

照明は女子トイレに一つだけ。男子トイレにはこの窓から十分に光が入ってくるので計画から削除しました。

ちなみにこの窓、もともと胸の高さにありましたが、天井に近い位置に移しています。留学生(あるいは成長した娘)が女子トイレを使用中、僕が隣の男子トイレに入った時など、すりガラスで全く見えないとはいえ「窓がある」という状況に気持ち悪さを感じたりすることがないようにです。

・・・

トイレの改修工事が終了し、これで留学生の迎え入れのための「To Doリスト」、ほぼ完了です。

1階の和室 1 畳の表替え
2 照明器具の追加設置
食堂 1 椅子を一脚追加
2 箸や茶碗などを揃える
脱衣所 入口に目隠しを設置(進捗中)
トイレ 女子トイレを広げる
2階の寝室 現在、僕と娘が寝ている4畳半の寝室を留学生用に変更。期間限定で3人で寝る(※僕と娘の寝相が悪い&僕の歯軋りでトムの安眠を妨害しないよう、平素は寝室を分けております笑)
1 シングルベッドだけにするダブルベッドだけにした
2 カーテンを新しくする
3 テーブルと椅子を置く
4 入口に目隠し(進捗中)
5 押入れを整理して、留学生の荷物が置けるようにする。洋服をかけられるようにDIY
今回の改修工事で選択したアイテム

大便器 LIXIL サティスSタイプ ECO5(YBC-S40S)
小便器 LIXIL U-331RM/BW1
紙巻器 CF-AA64KU/JZ
照明 OL 291 279WR
壁紙 床/E5097、壁/BB9141、天井/BB9144(全てSINCOL)

aw

Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

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