ペグハンマーを調べてみた
最近、ひそかに興味を持っているアイテムがありまして、それがペグハンマー。
今使っているのは、実家に倉庫にあったふつうのトンカチ。もちろん使えないわけじゃないんですが、重いし、そしてやはりダサイ。
ほら…(笑)。
ペグを打ち込む時はそこらに落ちている石を利用し、抜く時は手やガイラインなどを使えばペグハンマーは不要なわけですが、例えば雪中キャンプではペグ周りの作業には雪掘りも加わるので、一つでこれも満たせるものがあると最高だな〜と。
それに、子どもがまだ小さいので、来春以降は泊まりキャンプ以上にデイキャンプの機会も増えてくるでしょうし、となると必要なアイテムは、タープやグランドシート、ピンペグ程度。ペグハンマーもコンパクトで軽量なものにして、持ち物全体をスッキリさせたい、という思いもあります。
できれば、ペグ袋にペグとまとめて持てたらな〜と(下写真のifyouhaveさんのペグサックみたいなのが理想。近いうちに自作したい)。
出典:ifyouhave
というわけで、やや矛盾しているような内容になりますが、ペグハンマーに僕が求め(過ぎ?)ている条件を整理すると、以下の3つになります。
- ペグをしっかり打て、しっかり抜ける
- 雪や土も掘れる
- 軽くて、コンパクト(できればペグ袋に入るか、引っ掛けられるくらい)
というわけで、調べてみます。
snowpeak ペグハンマー Pro.C
ネットで「ペグハンマー」と検索すると、真っ先に出てくるのがこの定番アイテム、「snowpeakペグハンマー」。
サイズ | φ35×120×290mm |
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重量 | 670g |
材質 | ヘッド/スチール(黒電着塗装)、柄/かしの木 |
価格 | 6,696円(税込) |
ハンマーヘッドの一部に銅が使用されているPro.Cと、鋳鉄のみのPro.Sがありますが、評判の良さそうなPro.Cをピックアップ。
条件の1番目「ペグをしっかり打て、しっかり抜ける」については、かなりのレベルで期待できそうですが、2番目と、特に3番目についてはかなり相反するスペック。確かにソリッドステークを打ち込むためには、これくらいのサイズと重量、強さが必要だと思いますが……うーむ。
今回の条件では、これは見送りかなーと思いきや、メーカーの特集ページを見ると、非常に所有欲を掻き立てられますね。
ミゾー チコ
ミゾーのチコは、キャンプ用品ではなく、クライミングのための製品。
画像出典:kamoshika onlineshop
サイズ | 長さ:275mm |
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重量 | 310g |
材質 | ヘッド/ステンレス、シャフトクロモリ鋼+メッキ、グリップ/熱収縮ラバー |
価格 | 12,420円(税込) |
もともとロッククライミングやシャワークライミングで、ハーケンなどを打ち込むための道具なので、ペグ打ちには十分力を発揮してくれます。ハンマーの反対側に付いているピックでペグ抜きも可能ですし、ピックやハンドルエンドの尖った部分で硬く締まった雪も掘ることができます。
無駄を排除したシンプルな見た目にグッと来ますが、それより何より、310gという軽さ。
最有力候補! と宣言したいところですが、1万円を軽くオーバーする価格という大きな問題が……うーむ。
Peg Nail Hammer
ネットを徘徊していて見かけたのが、アリババ関連のECサイトで売られていたこちらのペグハンマー。
出典:Cyber Monday
サイズ | φ35×110×316mm |
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重量 | 473g |
材質 | ヘッド/ハイカーボン鋼、ハンドル部/アルミ合金 |
価格 | $13.57-27.69 |
ハンマーやフラットスペード(鋤)、フックなどにより、ペグ打ち/抜き、雪掘りなど一通りの作業が可能で、473gと比較的軽量。カラーもブルー、レッド、オレンジの3色から選べます。
で、この製品を使っている(いた)方のブログなどを読んでいたら、耐久性に大いなる疑問が。例えばこちらの方の記事。
さらにネットを見ていたら、ほとんど同じと思われるものがキャプテンスタッグの製品としてAmazonで売られていて、そのカスタマーレビューを見てもやはり同様の経験をされた方がいらっしゃるようです。
キャンプ関連のキュレーションマガジンでは、おすすめアイテムとして推されていますが……、どうなんでしょうかね?
MSR ステークハンマー
スタイリッシュで、いかにも軽そうな、MSRステークハンマー。
サイズ | 長さ:285mm |
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重量 | 322g |
材質 | ヘッド/ステンレス、ハンドル部/アルミ |
価格 | 5,184円(税込) |
322gとチコに匹敵する軽さで、チコの40%のほどのお値段。ペグ抜きの部分で雪堀りもできそうです。
MSRステークハンマーついては、こちらのブログに素晴らしいレビューがあり、とても参考になります。
こちらの記事を読むと、ペグ打ち時にパワー不足を感じるとのことですが、ピンペグのような細いペグで使う場合は問題なさそう。
条件に対する機能、軽さ、デザイン、価格など、トータルで見てバランスが良い感じですね。
Roc’kteryx ゴルジュライト
最後は、ミゾーのチコと同じく、クライミング系のツールからもう一つ、Roc’kteryx(ロックテリクス)のゴルジュライト。
サイズ | 長さ:300mm、ピック:90mm |
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重量 | 390g |
材質 | ヘッド/クロモリ鋼、ハンドル部/アルミ |
価格 | 10,584円(税込) |
ミゾーのチコ同様、クライミングの道具は、生身の体で岩壁にぶら下がった状態で使うもの。軽いことはもちろん大切な要素ですが、機能に欠陥があると命に関わります。
そうしたシビアなフィールドで使用され、クライマーからの信頼を得ている製品なわけですから、ハンマーとしての機能は折り紙付き。
ゴルジュライトは390gと軽量でありつつ、クロモリ鋼でつくられた強靭なヘッドと大きなピックは、打つ、抜く、掘るといった作業に大いに活躍してくれそうなスペックとルックスです。
ただ、あまりにキャンプ道具離れしたそのルックスが、幼い子どもを連れたデイキャンプにふさわしいかという点について疑問が残りますが(笑)。
GREATTOOL ショックレスハンマー
サイズ | 縦/270×横/82×高さ/42mm |
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重量 | 594g |
材質 | PVC |
価格 | 1,500円(税込) |
キャンプ用品、アウトドア用品のハンマーが続きましたが、最後はDIY用のハンマー。
PVC(ポリ塩化ビニル)、要は柔らかめのプラスチックでできているので、叩いた時の衝撃をハンマー全体が吸収します。
ペグ打ちにちょうどいいんでは、と思って目にとまったわけですが、カスタマーレビューを見るとやはりペグ打ちに使われている人がとても多かったです(笑)。
価格もかなりお手頃ですしね。
それに、シンプルで主張のない見た目が好印象です。
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その他のアイテム同様、ペグハンマーについても「これを買っておけば問題なし」という製品はなさそうです。とはいえ、いきなり複数の製品を所有して、使用する状況に応じて使い分けられるかと言えば、なかなかそうもいかない。
まずは、仮で条件を定めて、調べて、エイヤで買って、いろいろな場面で使ってみて、また別の製品を同じように繰り返し使って、比較して。そんな風に付き合っていく中で、本当に自分に合ったアイテムが分かるんでしょうね。
そんな、時間と経験に裏打ちされた価値ある製品レビューができるようになりたいものです。
そのために、まずは買わねば!
初めまして。
ブログ初期の頃より愛読させて頂いております。
読み応えがあって趣味や思考、発想がずば抜けて面白いので毎回楽しみに拝見させてもらってます。
ちょっと大袈裟に言えば、勝手ながら生き方の参考にさせて頂いているという感じです。
この間の地震の際にもほんと心配してました。何事もなかったようなので良かったです。
今回ペグハンマーの記事でちょうど私も同じような事を考えていたこともあり投稿させて頂きました。
3~4年ほど前からキャプテンスタッグの製品を現在も使用しています。
我が家は三角テントが多いのでペグ打ちが必須です。
今のところ問題ないのですが、よく先端が取れるという書き込みを見ることが多いので毎回ビクビクしながらペグ打ちすることになり他のハンマーも検討している次第です。
私的にはMSR ステークハンマーを発売された当初より考えています。
awさんの購入レポが楽しみです。
awさんに比べてしまうとほんとに拙い文章で尚且つ希薄な内容であれですが、最近、簡易的なブログを立ち上げてみたので機会があれば立ち寄ってみて下さい。
CAMP HOUSEの今後の展開も含め、ブログ楽しみにしています!
CISCOさん、コメントありがとうございます!
身にあまるお褒めのお言葉、恐縮です。そして、地震の際にご心配くださったとのこと、ありがとうございます 🙂
キャプテンスタッグのペグハンマーをお使いなんですね。ペグ打ちする時に破損が頭をよぎると思い切り使えないですから、壊れたというレビューを読むと心配になりますよね。またしばらく悩むと思いますが、年内には決めたいと思います!
CISCOさんのブログ、拝見しました。僕のような妄想系ではなく(苦笑)製品を実際にフィールドでしっかり使用されてのレビューは、とても参考になります! また、娘さんたちとのキャンプの記事は、将来の我が家に大いに参考になりそうです。それにしても娘さんのお怪我、大事に至らず良かったですね。もちろん今も心配だと思いますが、、、記事を読んでいて、心配な気持ちがこちらにも伝わってきました。
またiLbfというお店もとても気になります。キャンプのいちカテゴリーでセレクトされたお店なんて、人口の少ないこちらでは無理ですから、羨ましい限りです。
CISCOさんブログ、今後も定期的にチェックしたいと思います!(feedlyに登録しました!)
僕のほうも、ぼちぼちゆるゆるとになりますが、記事を更新していきたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします 🙂