フジカハイペット KSP-229-21C-J2Rの給油問題 [解決編]
今年の3月、フジカハイペットの給油問題について取り上げ、専用の漏斗を3Dプリンタでオリジナルでつくって解決するという方法を提示しました。その続編、いよいよ解決(?)です。
ファブラボとっとりで専用漏斗をつくる!
前回の記事で、僕はこう書いています。
調べてみると僕の住む鳥取市にファブラボがあることが判明!
ファブラボとは、3Dプリンタやレーザー加工機などのデジタル機器が完備され、使用することができる施設のこと。基本的にはオープンコミュニティの考え方(中略)で運営されています。
よし、自分でデザインしたフジカ専用漏斗をつくろう! さっそくファブラボに連絡をとった僕なのでした。
ファブラボから連絡がない…
ふぁぶらぼとっとりに、まずFacebook経由で連絡を試みました。しかし返信はいただけず。その後、ホームページの問い合わせフォームから何度か連絡しましたが、返信はいただけず。もしかして嫌われてる?? まだ会ったことないけど……。
直接出向いたり電話したりすれば良かったのですが、今年の春から仕事や家庭に変化が生じて少しバタバタしていたら半年が経ち、気づけば朝夕吹く風になんとなく秋の気配。フジカハイペット(以下、フジカ)の季節まであと数か月、待ったなし。
そこで、ハイテク機器に頼らず、身の回りにあるもので良い方法はないか、もう一度考えてみることにしました(頼っても作れるかどうか不明ですし)。
あらためてホムセンを巡ってみた
ある日、近所のホームセンターに用事があったので、ついでにフジカの給油に役立ちそうなものを探してみました。そしてコイツを発見。
ベンリー オイルジョッキ 1L
正確に言うと、以前からこのジョッキの存在は知っていました。
JANコード:4979969150117
しかし、袋に入っていて肝心の給油口の太さが確認できないこと、容量1Lなのでフジカを満タンにするには最大で4回もこのジョッキに灯油を補給しなくてはいけないことなど、購入を見送る材料がたっぷりありました。しかしなぜかその日の僕は、「まあ、ダメ元で買ってみよう」と考えました。
帰宅後、さっそくフジカの給油口に入れてみることに。果たして……
フジカの給油口に…
やりました! ピッタリ入りました!
今度は逆側。蛇腹ホースのジョッキ側に接続するジョイント部が、ペットボトルの口に合うかどうか。果たして……
ペットボトルの口に…
やりました! これまたピッタリ入りました!
さっそく2Lのペットボトルを買ってきて、いよいよ本番です。
これはペットボトルのサイズには関係ないのですが、フタの下にあるこの部分が邪魔をして、ジョイント部が深く入りません。
そこでココを取っ払います。
すると、こんな感じ。ぴったり奥まで入りました。うーん、まるで既製品のようなフィット感。
ペットボトルへの給油
ペットボトルには、写真のように漏斗を付けて一斗ポリタンクからじゃぶじゃぶと給油します。楽チン〜(でも転倒にはご注意を)。
灯油を入れる前に、ペットボトルはしっかり乾燥させましょう。
テスト給油
さて、さっそくテスト給油です。
2リットルの灯油がたっぷり入ったペットボトル、ベンリーオイルジョッキ1Lの蛇腹ホース、そしてお腹を空かせたフジカ。
蛇腹ホースをペットボトルにジョイントし、フジカの給油口に差し込みます。ペットボトルを傾け過ぎると、差し込む前に灯油が流れ出てしまいますので、慎重に。
給油口に一度入ってしまったあとは、ペットボトルを立てるように持って勢いよく入れていきます。ペットボトルを寝かせた状態でゆっくり入れると、蛇腹ホースとペットボトルのジョイント部からポタポタと灯油が漏れてきます(写真の床の濡れはそのせい)。
繰り返しになりますが、立てるようにして入れるとほとんど漏れなく給油できます。が、うっかりすると過給油になって溢れ出てきますので、メモリがフルに近づいてきたら慎重に。
ベンリー オイルジョッキ 1Lという解答
正直、思った以上に良かったです(少なくとも、小さな漏斗をはめ込んで、そこから溢れ出ないようにチロチロと重たいポリタンクを長い時間持って給油するよりは)。
空きの2Lのペットボトルが出たら、あらかじめ灯油を入れてストックしておけば、より簡単に給油できそうです。なによりペットボトルであれば、キャンプの際に車等に積んで持ち運びも楽にできそうです(振動による漏れに注意)。
改善点
当然のことながら、改善点もあります。蛇腹ホースとペットボトルとのジョイント部からの漏れです。
ここを細い針金等で縛ると良いかもですが、手間が増えて面倒です。
また、この蛇腹ホース、ごっつい耐久性のありそうなものではないので、何度も使っているとこのジョイント部の隙間がより広がってくるかも、と想像しています。
が、ひとまず今季はこの方法で給油してみようと思っています。また発見があれば、ブログで共有したいと思っています。
もし良かったら、お近くのホームセンターで「ベンリー オイルジョッキ1L(ちなみに他のサイズではダメ。これ以上大きくなると、蛇腹ホースの口が大きくなり、フジカの給油口に入らなくなるからです)」をお求めのうえ、試してみてください!
ちなみにAmazonでも売っていますが、同じJANコードなのに、価格が違い過ぎる(僕はAmazonの最安値よりも少し安い価格で買いました)。