ロッキングチェアについて調べてみた
先日、友人の新居にお邪魔した際、リビングルームにあったロッキングチェア。赤子を抱いてユラユラあやしたりするのに丁度良く、帰り道にトム(妻)も「ロッキングチェアっていいねぇ」と興味を持った様子。
「キャンプハウスにあるべきロッキングチェアかぁ」
帰宅後に風呂に浸かりながら想像してみました。暖炉の前に置かれたこんな感じのロッキングチェアに座り、ユラユラしながら炎を見つめている僕がすぐに頭に思い浮かびました。
いやー、でもこんなのじゃチョット!(トムに見せたら「こんなのがイイ!」と言ってましたが…)
そんなわけで、買うか買わないかは置いといて、ロッキングチェアについて調べてみることにしました。
ヘロン・ロッキングチェア
僕も何脚かの椅子を愛用している天童木工のロッキングチェア。
出典:天童木工
どこかアルミナムチェアを連想させるデザイン。実際に座ったことないですが、見た感じ硬すぎず柔らかすぎずのシートっぽいので、長い時間座っても疲れなさそう。
アーム部を除いて、背面から脚部までが一体成型なので頑丈で、重量も9kgと比較的軽量とのこと。こういう椅子はあまり移動させないんでしょうけど、にしても軽いのは助かりますよね。
あと、僕は木+ファブリックの組み合わせの椅子が好きなのですが、このヘロンも100種類前後のファブリックから選べます。天童木工さんはこのチョイスが多くて素晴らしいのです。多すぎてすごく迷ってしまうんですけど。
CRASSEVIG Dondolo Rocking Chair
編み込まれた本革シートが特徴の「Dondolo(ドンドーロ)」は、CRASSEVIG(クラスヴィッグ)社(伊)の製品。
このDondoloを見た時にすごく既視感を感じたので、調べたら、フィンランドの著名な建築家アルヴァ・アアルトがデザインした寝椅子 Model No.43によく似ているのです。
出典:artek
発表された1936年当時は、染色していないヌメ革が使用されていたのでシートの雰囲気もそっくり。アアルトはロッキングチェアをつくっていませんが、もし彼がつくったらDondoloみたいな感じになったんじゃないかあと、勝手に想像(妄想)。
アアルトが好きゆえのエントリーでした…。
murakami chair
こちらはECOなロッキングチェア、「murakami chair」。
出典:designboom
すっきりした雰囲気、座面が広めなので(胡座がかけて)寛げそうなデザイン、そしてこれまた木+ファブリックという僕の好みなスタイルなのですが、これにフードの付いた読書灯があるのが何ともカワイイ。
よく見ると、読書灯につながるはずの電源ケーブルが見当たりません。「撮影用に隠しているのでは?」と思いきや、太陽光で充電できるようになっているとのこと。ポール中央部にある緑色のスイッチでLEDの灯りをON/OFFします。
かつて一世を風靡したドローグデザインにラインアップされていてもおかしくない雰囲気のmurakami chair。コンセプトモデルなのか、販売価格などの情報が見当たらないのが残念。
Eames Arm Shell Chair(RAR)
誰もが一度は見たことがあると思われる、チャールズ/レイ・イームズのアーム付シェルチェアのロッキング版、Rocking Armchair Rod Base(RAR)。
出典:hhstyle.com
20年ほど前にミッドセンチュリーモダンブームが起きた時、日本からは柳宗理、本家アメリカからはこのイームズ夫妻がアイコン的に取り上げられていました。
当時、もともとミッドセンチュリーの家具を扱っていた会社が東京・中目黒で経営していたカフェ「オーガニックカフェ」(2005年に閉店)にはイームズのシェルチェア(アームなし)が並んでいて、たまたま近所に暮らしていたので立ち寄った時「なんだ!?このおしゃれ空間は!」と驚愕した記憶は今も鮮明です。
ただ、座り心地が良いかと問われれば個人的にはあまり好きでなく、アームなしのシェルチェアを所有したことがありますが、結局手放してしまいました。
このRARには長時間座ったことがないのできちんと評価はできないのですが、背面が低いので上半身はやや緊張感の残る姿勢になるでしょうし、ゆったりと寛ぐことはできなさそうな印象。
じゃあ何で取り上げたんだ?ってことなんですが、「キャンプハウスのどこでロッキングチェアに座るのか」という点で考えると、やはり基本はウッドデッキ(=外)ではないのかなと。となると、ふつうのロッキングチェアより快適性は劣るものの、サイズが小さくて持ち運びのしやすいRARのようなタイプが適するのでは、と考えたわけです。
その考えを更に進めてピックアップしたのが、次。
evrgrn Campfire Rocker
ほぼアウトドアでの使用を前提につくられた(ぽい)ロッキングチェア、「evrgrn Campfire Rocker」。名前からして、そうですね。
出典:REI
弧台(地面と接している弓状の木の部分)のアールを抑えることで、地面の状況があまりよくないアウトドアでの自立性を高めています。その代わり、ゆーらゆーらと大きくゆったり揺らして寛ぐのは諦めないといけないかも。
シートの脇に小さなポケットがあって、スマホなどが収納できます(これ、意外と良いポイントだと思います!)。
そして、この製品の最大の特徴は、組み立て式ということ。専用のバッグに収納することができます。バッグ含めて2.7kgほどなので、肩から提げれば十分持ち運びできそうですね。
出典:REI
ウッドデッキにとても似合いそうですし、何よりキャンプ場でも使えるというのはいいですよね。
日本だと販売していないようなので、海外から個人輸入か?と調べていたら、すでに国内で入手されている方の記事が。やはり実際に購入し、使用されている方の記事はとても参考になりますね。
念のため、REIに問い合わせてみたところ、
Greetings Akira,
Thank you for contacting REI about ordering internationally. I do not see any shipping restrictions on the REI Campfire Rocker. You can place the order online at http://www.rei.com/ You can also order over the phone. We can be reached at 1-800-426-4840 from 4 AM to 11 PM Pacific Time, seven days a week. Best wishes for great outdoor adventures.
Best regards
という返事が。問題なく買えそうですね。「買うか買わないかは置いといて」と最初に書きましたが、見たり問い合わせたりしていたら、欲しくなってきてしまいました……。「買ってみた」という記事に化けないよう、自己抑制に励みます。