ファミキャン用のテントをちゃんと考えてみた(前編)

先日のキャンプでは、テントについて色々と考えさせられました。

まず、僕の寝床であるSix Moon DesignsのルナーソロLE。訳あって、ファミキャンなのにこれに一人で寝ていたんですが、朝方、とてつもない結露で目が覚めました。

もともと内部がそれほど広くないルナーソロLEに、寝相の悪い僕。少しでも寝返りをうてばテントの内側にシュラフが触れるわけですが、テントは結露でびしょびしょになっていますから、シュラフもびしょびしょに。

スポンサー広告




次に、トム(妻)と娘が寝床として使っているThe North Face Mountain35。前々から話が出ていましたが、やはり幼い子どもを連れてのファミキャンには何かと不便で、なんとかキャンプできる、ではなく、楽しくキャンプするためには、やはり必要な条件を満たしたテントが必要だろうという結論に達しました。

以前も同じことを考えて、次の2つのテントを検討(妄想)してみたわけですが、今回は妄想ではなく、買うことを前提に検討を進めます。

求めるテントの条件とは

まず、幼い子どものいるキャンプで、Mountain35のどんなところが不便だと感じたのかを整理します。

  • 前室が小さい
    子どもに上着を着せる/脱がせる、靴を履かせる/脱がす等がしづらい
  • 内部の高さがない
    何かと中腰での作業となり、腰の弱いトムには辛い
  • 家族みんなで寝られない(室内が狭い)
    トムと子どもの2人だけでパツパツになる(子どもの寝相が悪い+自分のテリトリーを主張してくるので、実際はトムも隅においやられている)
  • 設営/撤収が面倒
    トムひとりで設営/撤収できるが、5本のポールにダブルウォール、ペグダウン10本は結構な重労働。雨天時の撤収が最高に面倒

まあ、ごく一般的なところだと思います。

先日のやまもり温泉キャンプ場で、NORDISKのユドゥンでお子さんと二人「母子キャンプ」しているお母さんと話す機会のあったトムは、一人でテキパキとテントを片す彼女の姿を見て、上記の問題点のうち「設営/撤収が面倒」という点の大切さに気づいたとのこと。

(それに、やっぱりシロクマさんはかわいいねぇ、と)

もちろん慣れも影響する点ですが、設営/撤収の簡便さは、テントを選ぶうえで、見た目の良さや機能性と同じくらい大切な要素ですよね。

以上の「ファミキャン用テント」としての問題点に加えて、結露問題もクリアして、僕がソロキャンプでも使えるものであれば尚良し。

これらを踏まえると、購入すべきテントは以下のような条件をクリアしたものになるはずです。

  1. 前室・室内が広く、立てるくらい天井が高い
    前室がなくても、内部をゾーニングできる余裕があれば良い。室内は大人2人+子ども1人一緒に眠れる広さ。が、あまりに広い=巨大過ぎるとソロで使えないので適度な大きさが良い
  2. 設営/撤収が簡単
    女性でもストレスなく設営、撤収できる。所要時間の目安としては10分前後を設定するが、「簡単に撤収できる」という感覚も重視したい
  3. 結露しない
    朝晩が冷え込む時期でもテント内部に滴るほどの結露がない

これら条件もファミキャン用テントを考えるうえでごく一般的なものだと思いますが、気になるのが、2と3のバッティングの可能性です。

撤収/設営が簡単、且つ結露しないテントとは

一般的に結露しないテントは、以下のようなものだと考えられます。

  • ダブルウォールで、ベンチレーション機構がしっかりしている
  • X-TREKやeVentのような高い透湿性、通気性を持った素材が使われている
  • T/C(ポリエステルとコットンの混紡)のような結露しにくい素材が使われている

The North Face Mountain35はダブルウォールなので、内部はほぼ結露しません。

しかし、前述のとおり設営/撤収がやや面倒。僕の経験から言えば、ダブルウォールテントは、総じて設営/撤収が面倒です。

僕たちがファミキャン用で探しているテントはMountain35よりも大きなサイズになるはずなので、同じ、複数のポールで設営するダブルウォールのテントとなると、設営/撤収の難易度は現在よりも上がると考えるのが自然です。

つまり、ダブルウォールでなく、シングルウォールで、且つ結露しないテントを探すということになります。

こうなるとあとは、テントの素材に何が使われているか、という一点に絞ることができます。

結露を防ぐ素材としては、上に挙げたように、X-TREKやeVentのようなハイテク素材か、T/C(ポリコットン)のようなレガシー素材か、という二択になるでしょう。

ちなみにX-TREKとは、GORE-TEXが持つ防水・防風・透湿性に、テントに必要な機能(通気性、耐久性、耐磨耗性)を加えてバランスをとった、いわばテントのためのGORE-TEX(詳しくは文末をどうぞ)。

eVentは、冒頭で紹介した過去記事「冬のファミキャンについて考えてみた [LOCUS GEAR編]」で取り上げたKhafra eVentなどでも使われている、GORE-TEXのような機能を持ったハイテク素材です。

これらのハイテク素材を使って作られているテントを探してみたんですが、やはり登山用のテントばかり。こうした用途のテントは軽量化が重要な要素になるうえ、多人数での使用を想定していないので、サイズもかなりコンパクトです。

家族3名で休めるテントを探しているので、ハイテク素材のテントは今回は対象から外れそう。

X-TREX

eVent

.

以上のことから、僕たちが探すべきは、T/C(ポリコットン)のシングルウォールテント、という最終的な方向性が見えてきました。

長くなりそうなので、本日はここまで。

後編では、この前提を踏まえて幾つかの製品をピックアップし、さらに具体的に検討を進めていきたいと思います。

aw

Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

おすすめ

2件のフィードバック

  1. CISCO より:

    確かにテントはある程度の高さがないと腰を痛めますよね。
    流行のツールーム等、あまり高いものだと強風に耐えられるのか心配ではありますが…
    話の流れからすると奥様の熱意もありシロクマさんに落ち着きそうな予感もしますねw
    テント再考、awさんが選定するお子様連れのファミテント、どんなギアに着地するのか興味津々です。

    • aw より:

      CISCOさん、コメントありがとうございます!

      ファミキャン用テントの今後の展開、かなり高精度に”読まれてる”感じしますが(僕もそんな結末になるのではないかと予想してますが笑)、実際のところ、まだ候補テントもしっかり出揃ってはなく、現在の候補リストを眺めながら、ああだこうだと話し合ってる段階でして。

      ただ、妻が気に入る、テンションが上がるという要素は、ファミキャンにはとても重要なものだと感じているので、そのあたりは丁寧に受け止めて、検討材料にしたいとは思いますね。

      安い買い物ではないですし、検討している製品については、入手できる情報をもとにシミュレーションしてみたいとは思っていますが、やはり現物を軽くでも使って体験したり、せめて実物を見たりなどしたいですね。キャンプ場でない場所ばかりでキャンプしてるもので、なかなか他のキャンパーさんの様子が分からずで(汗)。

      もう少し、僕と妻でいろいろ話し合ってみたいと思います。しばしお待ちください〜 🙂

ご意見・ご感想をお聞かせください

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください