ジムニーの座席を縫ってみた [中編]
前回書いたように、補修すべき箇所は3つ。リクライニングの調整レバーのある座席横部分は、当て革が必要そうでちょっと手こずりそうなので、まずはヘッドトレス付近と座面の2箇所を補修してみることに。
ヘッドレスト付近
少し硬い合皮が使用されていて、且つやや複雑な形状の縫い目なので、まずは仮縫い。
よくよく見てみると、破れたところに粗い縫い目が。前オーナーの仕事でしょうか?
前オーナーの仕事と思しき茶色の糸をハサミで切り取ってから、前面と側面の生地を縫い合わせました。実際には黒い糸で縫うので、それとごっちゃにならないように赤い糸で。
おお、剥き出しになっていたスポンジが(あまり)見えなくなった!
一瞬、これで十分な気もしましたが(笑)、気を取り直して手縫い作業を開始。裁縫には全く自信がないので、直線的で簡単そうなヘッドレストの後ろ側=あまり人目に触れないところから進めていきます。
陽が沈んできました。うちの車庫は薄暗いうえに照明がないので、LEDランタンで照らしつつ作業を続行。
が、かなり暗くなったので、日没サスペンデッドのため作業を中断し、翌朝作業を再開。合計、およそ1時間半ほどで何とか縫合作業が終了しました。
ヘッドレストの後ろから横にかけて。
前面と横側。Tの字が逆さになったような縫い目が、今回補修した部分です。
お世辞にも上手な仕上がりとは言えませんが(中古車屋で購入を検討している車の座席にこの縫い目を見つけたら、かなりテンション下がるでしょう笑)、自分で時間をかけて補修したこともあり、逆に愛らしく見えました。
まあ、最初の状態(↓ コレ)に比べたら……
座面部分
続いて、座面部分。元はこんな感じ。
直線的な縫い目なので仮縫いはせず、片手で押さえて縫い目を寄せながら針を通していきます。
こちらは比較的カンタン。およそ30分ほどで完了!
遠目で見るとあまり気になりませんが、近くで見ると、やはりこちらも低品質。まるで小学校の家庭科の実習レベルの仕上がり……。
実際のところ、真面目に裁縫したのはほとんどそれ以来ですから、仕方ありませんね。
残るは、いよいよ大物。リクライニングの調整レバー付近の大破れ補修です! 後編へと続きます。