焚き火の後始末用ショベルにDonextを買ってみた
先日のキャンプ、想定外のトラブルが多発したものの終わってみればいつもどおり最高のキャンプだったわけですが、一つだけ、アイテムの更新を検討すべきと感じたモノがありました。
焚き火の後始末に使うショベルです。
木の根が張った土を掘る
僕が大好きな野営地、「とある山中」はとても豊かな森林です。
地面は落ち葉で埋め尽くされていますが、その下はねっとりとした腐葉土が堆積していて、その中をみっちりと木々の細い根が張っています。
焚き火の後は、地面を掘って灰を埋めてやる必要がありますが、根の張った土というのは非常に掘りにくいんですよね。
僕がキャンプに持参するトイレ用の小さなショベルだとかなり厳しいものがあります。
そもそもトイレのための小さな穴でさえ掘るのに苦労するのですから、大きな焚き火の後始末になんてもってのほかです。
焚き火の後始末に最適なショベルは、きっとトイレ時にも活躍してくれるでしょうからひとつチェックしてみるかと、こう考えたわけです。
焚き火の後始末用ショベル
土中の根を切るためのギザ刃があるなど希望の機能を持った製品をいくつかチェックした後、折りたたんで小さく収納できるタイプと、折りたためないタイプの2つに分け、そこから最有力候補をそれぞれ1点ずつに絞りました。
材質 | 高炭素鋼 |
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サイズ | 約58cm(収納時/約25x16x6.3cm) |
重量 | 約1kg |
材質 | 炭素鋼S50C |
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サイズ | 97×17.3×8.5cm |
重量 | 1.1kg |
今回の製品選びについては、とにかく掘れる(=掘る力・掘りやすい)という点に優先順位をつけたい、しかしこればかりは実際に使ってみないと何とも言えないところ。ではありますが、写真やスペック情報で判断すると、高儀のショベルの方が有利に思えます。あのギザギザの部分はいかにも根を切り刻んでくれそうだし……。
ヨシ、高儀のショベルにしてみるかとポチりかけたところで、手(指)が止まりました。
考えてみると、ショベルが必要となる直火の焚き火は、車横付け可能な「とある山中」だけでやるわけではなく、雪中や渓流、海岸など、野営ならほとんど直火やってるんですよね。
もちろん海岸であれば容易に掘ることができるのでショベル自体が不要なのですが、それ以外のロケーションだとだいたい必要になってきます。
やはり、携帯性も含めた総合力で判断するべきか……。
というわけで
Donextの折りたたみショベルを購入してみました。もう本当にギリギリまで、高儀のショベルを買う気満々だったんですけどね。
商品レビューにあった「意外と重い」という評価どおり、折りたたんである状態で手にすると、確かに重く感じます(実際に計ってみたら、1002gだったのでスペック情報に間違いはありませんでした)。
が、伸ばして使える状態にするとそれほど重みは感じない。不思議なもんですよね。
使い方は至ってシンプル。スコップ部の上にあるスクリューを回転させるだけで、2か所ある折りたためる部分が締まったり緩んだりします。
簡単操作ゆえにすぐに緩んで使う時にポキッ、みたいな不安もなく、しっかり締めればかなり頑丈な感じになります。
ショベル部の凸凹の形状にはどういう効果があるのは分かりませんが、鋭角にカットされた先端はがっつり土に突き刺さってくれそうです。
ちなみに、同梱されているスタッフバッグは、使用後の汚れたショベルを仕舞うことができて便利そう。ただし、先に書いたとおり決して軽くはないので、同じく同梱のカラビナを使ったとしても、商品ページに掲載されている写真のように身に着けるのはかなり厳しいと思いますね。
スタッフバッグが空に見えるのは気のせいか笑(画像出典: Amazon(少し改変してます))
実際に掘ってみた
しばらくキャンプで焚き火する予定がないので、自宅前の河川敷で試用してみました。
根が張ってたりとか固く締まってるとかそういう掘りにくい地面というワケではなかったので、適切な検証になるかどうかは分かりませんが、サクサクと掘れましたよ。
ややコンパクトなのでショベルの肩幅も狭め且つ58cmという長さのため、足で踏み込んでしっかりと力を入れて堀り込めるというわけにはいかないものの、思った以上に掘りやすいと感じました。
うむ、なかなか良い製品ではないでしょうか。
次の「とある山中」キャンプで、根の張った土を掘り返せるのか、しっかり検証してみたいと思います。