SOLGAARD HORIZONを買ってみた

ブラックフライデーという名前のセール、日本でも定着してきましたね。そもそもブラックフライデーは感謝祭※1の翌金曜日を指すので、感謝祭のない日本でブラックフライデーとはこれ如何にという気もするんですが、マーケティングのネタに飢えている小売業が使わないテはないわけなのでして。

まあそれはそれとして、最近このブラックフライデーセールを利用し(利用され?)、バックパックを一つ買ってみました。

SOLGAARD HORIZON(ソルガードホライゾン)です。




なぜHORIZONを買ったのか

SOLGAARDは、僕が愛用するスーツケース「TRUNK CLOSET」を製造・販売しているメーカー。同社がリリースするHORIZONは、側面が大きく開くことで完全に肩から降ろすことなく中の荷物を取り出せるというユニークな特徴を持ったバックパックで、以前から注目していました。

SOLGAARD HORIZON
正直、見た目は好みじゃないです(笑)。

仕事中、特に屋外での動画撮影などでは、複数の撮影機材をバックパックに入れて行動するのですが、背負っている機材へのアクセスが悪い(つまり、バックパックを降ろして、開いて、中から必要な機材を探して、取り出して、閉めて、また背負うといった感じで何工程もある)と、だんだん億劫になってしまい「背負ってるデジイチで撮りたいところだけど……まあ、この手持ちのスマホでええか」となってしまう自分に少し前から気づいており(社会人として失格ですね)。

この「背中にある機材へのアクセス」を良くするためにHORIZONを試してみたくなった、というわけです。

2つで1つ

先ほど来、繰り返しているHORIZONの特徴である「側面が大きく開く」ですが、これを説明する前に、もう一つの特徴をお伝えしておく必要があります。

内部を自在に仕分けられる」という特徴です。

HORIZONにはディバイダ=仕切り用のパーツが5つ付属しています(実際に仕切られた状態で商品が届きます)。

SOLGAARD HORIZON

上段の大きなディバイダはバックパック内部の上部に使うもの。下段左の中サイズのものは内部を横(水平)に仕切るもの、残る小さな3つのディバイダは縦に仕切るためのものです。これらを使って内部を最大6つのエリアに分けることができます。

僕の場合は、デジイチ(Sony α7C)を格納する部分をつくることが最優先事項なので、以下のような感じで仕切ってみました。

SOLGAARD HORIZON

右肩のハーネスを外して体の左側にバックパックをズラして内部にアクセスするので、その動作の際に取りやすい場所にカメラの格納スペースをレイアウト。4つのディバイダを使って5つに仕分けています(ディバイダが1つ余りました)。

実際にデジイチを入れてみるとこんな感じ。

SOLGAARD HORIZON

いい感じです。

アクセスのしやすさ、取り出しやすさはどうでしょう。

悪くないですね!(撮影でカメラを使っているため、別のモノで代替しています)

HORIZONの販売ページにも記載がありますが、バックパックの宿命且つ最大の問題として「上はスカスカ、下はゴチャゴチャ」というものがあります。パツパツに入れた衣類などでない限り、荷物を整頓して入れたとしても背負った瞬間に崩れてしまいますよね。イヤホンのように小さなものは、バックパックの底に落ちてしまうと探すのも一苦労です。

これまで僕は仕事などで機材を背負う必要のある場合、Patagoniaのブラックホール・ミニ・MLC 30Lを使っていました。非常に素晴らしいバックパックで大変気に入っているのですが、この課題は残ったままです。

HORIZONは、ディバイダを使って内部を仕分けるというシンプルなアイディアで、この問題解決にアプローチしたわけです。

しかしこのアイディアは新たな、しかもかなりデカい問題を生んでしまいます。

そうです。

荷物の取り出し口が上にしかない一般的なバックパックの内部を細かく仕切ると、全ての荷物にアクセスできないばかりか、そもそも仕切った空間に荷物を入れられず、使い物になりません※2

これを解決するのが、大きく開く側面、というわけです。

僕の見立ててでは(いつもの管見で恐縮ですが)、最初に内部を仕切ることで荷物に個室を与えるというアイディアが生まれ、これを実現するために側面が大きく開くバックパックになったのではないでしょうか。

SOLGAARD HORIZON

大きく開く側面によってバックパックを背中から完全に降ろすことなく荷物を取り出すことはできるものの、仕切りのない乱れた内部からお目当てのものを探すという作業が必要になるので、利便性はガクっと落ちてしまう気がしたからです。

「側面が大きく開く」と「内部が仕切れる」は正に2つで1つ、両方あってこそのアイディアであり機能なのだなと感じました。

どんな用途がオススメか

しばらく使ってみた印象としては、かなり使い勝手のよいバックパックだと思います。

特に入れるモノが決まっている、しかもガジェットが多いという場合にはかなり使えるバックパックだと言えます。

HORIZONに入れたいモノがある程度決まっていて、これらに応じて内部を仕切ってそこに収めることができれば、いつも同じ場所に同じモノが入っているという状態になるので、Aを取り出したいから上、Bを取り出したいから右側面、といったかたちで取り出し口を指定でき、結果として最速で必要なモノを取り出すことができるというわけです。

逆に言うと、毎回入れるものが変わるという場合は「あれ? アレどこに入れたっけ?」となって取り出し口を変えていろいろ探し回ることになってしまうので、逆に不便かも知れません。

そして、側面が開くよりも便利だなと思ったのは、ディバイダで仕切ることで上部にできる大きなポケットのような空間です。

SOLGAARD HORIZON
ペン挿しや小物入れなどもあります

ここにスマホやイヤホンなどの小物など、行方不明になりがちな小物を入れておくと、上蓋を開いただけでどこに何があるか一目で分かるので、めちゃくちゃ取り出しやすいです。

一番上に掲載した写真のとおりHORIZONは自立しますので、地面に置いた状態で上蓋を開けておけば、足元に置けるちょっとした「棚」のような役割も担ってくれます。

SOLGAARD HORIZON
外側下部は防水になっているので、濡れた地面に置いてもOK

パソコンやタブレット、ノートや新聞といった書類サイズのものを収納するスペースもありますが、若干タイトです。

SOLGAARD HORIZON

さあ、HORIZONで僕の仕事の質は向上するのでしょうか?

・・・

HORIZONには、この記事で取り扱わなかった機能や工夫がたくさんありますので、もし気になる方はSOLGAARDの販売ページ、または以下の動画をご覧ください。

  1. 11月の第4木曜日。もともとこの日は感謝祭の翌日ということで欠勤する労働者が多く、稼働できない工場が増えるといった背景からブラックフライデーと呼ばれるようになったようです。出典:VISUAL THESAURUS The Origins of “Black Friday
  2. ディバイダを使わなければ、一般的なバックパックと同じ使い方が可能ですが、この製品を選ぶ理由が激減してしまいます

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Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

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