保温ボトルを買ってみた
以前はよく利用していたコンビニコーヒー、最近はほとんど買わなくなりました。
ラテマネーを節約しているというのもありますが、利便性に価値を感じてはいたものの美味しさについては……という点と、飲むたびにゴミが出ること、この2つが自分の中ですごく大きくなってきたんですよね。
せっかくご近所の焙煎所から好きな豆を買っているのだし、出かける時も10分ほど時間をつくって淹れていくのがベスト、というごく当たり前のことを考えるようになったわけです。
が、僕、肝心の容れ物を持ってなかったんです。
スタンレーのビアパイントに二重にラップしたりと涙ぐましい努力をしてみたものの、どうしても漏れてしまうし運転中は飲めないし、結局この方法も毎回ゴミを生み出すことになるわけで。
見た目も実に悪いです(笑)
結局、「マイボトル」という多くの人がたどり着くアイテムを検討することになりました。
マイボトルはエコなのか
マイボトルを買えば、コンビニコーヒーのように毎回廃棄物を出すことはなくなります。
しかし、マイボトルとなる製品が製造、流通、販売され、ゴミになるまでに出る廃棄物や炭酸ガス、使用される電力や燃料などの総和と、コンビニコーヒーを容れる紙コップのそれとでどちらが大きいのか、判然としないところに気持ち悪さが残ります。
つまり、ライフサイクルアセスメント(LCA)※1の観点からも正しいかどうかは、それが本当に必要かどうかと、どれだけ長く使い続けられるかに左右されるわけです。
ごくごく単純化すると、マイボトルを買って1回しか使わなかったら、紙コップを1回使って捨てるよりもはるかに環境に対する負荷が大きい、ということ。レジ袋の代替として浸透しているエコバッグも、たとえば一般的なコットン製のものの場合、およそ130回以上使わないとレジ袋よりも非エコであると言われていますが、ではマイボトルではどうなのか。
分かりません(涙)。
メーカーが「この製品はn回以上使うことで、コンビニでコーヒーを買った際の使い捨て紙カップよりもエコになります」みたいな分かりやすい情報を個別の製品に表示してくれればいいんですけどね。
とにかく本当に気に入った、壊れない丈夫な製品を、大切に長く使い続けること。現時点ではこれしかないみたいです。
保温ボトルを選んでみる
さて、マイボトルの条件を考えてみます。想定する利用シーンは以下の2つ。
- 自動車の中で飲む
- VOLVO(XC40)のドリンクホルダーに収まるかどうか(遠出するのはXC40にほぼ限られるので)
- スズキジムニー(JA11)で遠出することはほとんどないので、レアケースと考えて重視しない(使っているドリンクホルダーは100円ショップで買ったものなので、サイズが合わなければ別途探した方がいいかなと)
- バッグに入れて運び、出先で飲む
- バッグ内で漏れない
いたって普通の利用シーンですね(笑)。
僕が製品のスペック以外にきちんとチェックしておくべきことは、XC40のドリンクホルダーに直径何センチのボトルまで入れることができるのかという点。ドリンクホルダーに置くことができるのとできないのでは使い勝手に大きな違いが出てきますからね。
調べてみたところ、8センチくらいなら問題なく入ることがわかったので、大きな容量のボトルでなければ大丈夫そう。最近の製品はスリムなものが多いので、この条件で選択肢を極端に狭めることにはならないようで一安心です。
その他に考えるべき点としては、自分が既に持っているアイテムとの親和性、要するに相性と、使うシーンにそぐうかどうか、があります。
例えば同類の製品で考えてみると、我が家では家族みんなが保温マグとしてSTANLEY(スタンレー)のビアパイントを使っています。
今回検討している保温ボトルとビアパイントを同時に使うことは少ないかも知れませんが絶対にないとは言えず、全くテイストの違う製品を選ぶよりは、似たような雰囲気のものを選んだ方が安全です。
また、使用する場所の主要な一つが、VOLVO XC40という比較的落ち着いた雰囲気の内装の車なので、ド派手なデザインよりは(どんな保温ボトルじゃ)落ち着いたものの方が車内の雰囲気を損なわずに済みます。
と言うわけで、ビアパイントと同じスタンレーのラインアップから検討し、以下の2つに絞り込みました。
もちろんスタンレー以外の製品もチェックしてみました。スタンレーともっとも競ったのは、やはり象印やタイガー、サーモスなどの王道製品たちです。
最近はアウトドアブランドも保温ボトル、出してるんですね。
デザインが素敵な製品や、
ちょっと変わった製品もありました。
スタンレー 真空ボトル 0.47L
ここまでお読みの方はこの結論に予定調和的なものを感じておられると思いますが、ハイ、僕が選んだのはスタンレーの真空ボトル 0.47Lです。
重視したのは、好きなデザイン=長く使うために僕にとって大切なこと、既存のアイテムとの相性の良さ、この2つです。
前述のXC40のドリンクホルダーに収まるかどうかですが、問題なく収まりました。
手に持つとこんな感じ。
僕は手のひらが小さい方であると前置きしたうえで、やや太さを感じた、と書いておきます。僕よりも手の小さな人は、少し持ちにくさを感じるかも知れませんね。
表面は凹凸感のあるハンマートーン塗装。
ロゴの部分だけ塗装されてなく、地肌が見える仕上げです。
透明のスプラッシュガードが付いています。
同じスタンレーのゴーシリーズ、真空スリムボトル 0.37Lが最後まで候補としてあったんですが、それにはスプラッシュガードが無く。そこが選択の分かれ道になりましたね。もし付いていたら、真空スリムボトル 0.37Lを選んでいたと思います(ふだん淹れるコーヒーが1杯300mlなので)。
スプラッシュガードのパッキンがやや複雑なかたちなので、洗ったあとの取り付けがやや面倒そうではあります。
おそらくコップとしても使えるトライタン樹脂製※2の蓋には、折りたためるフィンガーループが付いています。
僕が使っているビアパイントはカラーも同じなので、相性も良いです。
少し残念なのは、ビアパイントのその他のカラーラインアップとこの真空ボトルのそれが微妙に異なること。
娘のビアパイントはブルーで、これは若干色味が異なるものの真空ボトルにもあるんですが、トム(妻)が使うビアパイントの赤はラインアップにありません。もし「私も使いたい」となった時に「私の色がない!」となるかも……杞憂だと思いますが(笑)。
ハンマートーン塗装のビアパイントを使って1年になるんですが、かなりハードに(雑に)使っているせいか、表面にぽつぽつとダメージが。
でももともと無骨な雰囲気の製品ですし、個人的にはあまり気になっていません。むしろアウトドアで使ってる! という感じがしていいなと(意図的に傷付けるわけではないですが)。
ちょっとくらい傷んで外見が悪くなってしまっても、むしろそれが魅力として感じられる。結果、長く付き合うことができる。
そんなところも、スタンレーの真空ボトルを選んだ理由の理由です。
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- 環境展望台 「環境技術解説 ライフサイクルアセスメント(LCA)」
- 耐久性、耐熱性が高く、BPAフリー、アルコール除菌可能など衛生面も高いのが特徴の樹脂です。出典:TRANS 「注目素材『トライタン』|ただのプラスチックじゃない!魅力を解説」