2024年の夏休みが終わりました
7月下旬にはじまった娘の夏休み、あっと言う間に終わりました。
夏休みがはじまる前にやると決めていた4つ、「自由研究」「釣り」「二人旅」「いっぱい話す」のうち、釣り以外の3つはなんとか達成することはできました。
これらについては後で書くとして、事前の想像よりも大変だったことをまず書きたいと思います。
毎日の昼ごはんです。
僕と娘、留学生のアールちゃん3人ぶんの毎日の昼ごはんに関しては、頭を悩ませました。数日のことなら張り切って腕を振るうわけですが、30日以上のこととなると仕事しつつなのでやはり厳しく。小学校低学年の娘と高校2年生のアールちゃんでは食べたいものも食べる量も違うので、公倍数を見つけるのは意外と難しいんですよね。スーパーで惣菜を買ったりインスタント食品なども活用してバリエーションを持たせつつ手も抜きつつ、定期的に外食も入れて凌いでいきました。外食は子供たちも喜ぶし作る手間も片付けも不要なんで毎日でもそうしたいんですが、例えばラーメンなんかでも3人で行けば4000円くらいかかるので、さすがに毎日というわけにもいきません。
今日からまた一人昼ごはんに戻りました。お気楽で好きなモン食えていいんですが、やっぱり少し寂しいですね。
二人旅
父と娘の二人旅、僕としては韓国をかなりプッシュしていたんですが、娘はどうしても首を縦に振らず(「キムチが苦手」の一点張り笑)。行き先は東京となりました。
娘は、ディズニーランドに行きたがるわけでもなく(僕も行きたいタイプではなく)、買い物したがるわけでもなく。「東京で何をしたい?」と聞くと「渋谷のスクランブル交差点とスカイツリー、それから浅草寺に行きたい」と。
17年間東京に住んでいた僕も帰郷して10年以上経ちますし、もともと東京という街を満喫していたかと言えばそういうわけではなく、「東京行くならココに行かなきゃ!コレ見なきゃ!」といったものもなく。娘のリクエストどおりに東京を観光してきました。
超高層でお茶を飲む娘(笑)
現地の人からすれば普通だと思いますが、お上りからすれば「人がたくさんいる!」
六本木でたくさんのドラえもんたちに遭遇
ただ、今回の旅行で、鳥取という小さな町と東京という巨大都市の違いを肌で感じてもらえたらいいなと思っていたので、圧倒的な人とモノの多さ、移動方法の違い、公共交通機関の便利さなど鳥取との違いを、彼女自身のリクエストを通じて体験させてあげられたのは良かったなと思っています。
それにしても、東京は外国人観光客が多いですね。自分たちが行った場所が観光地だったというのもありますが、それにしても。僕が暮らしていた頃よりも、はるかに多い印象でした。
自由研究
この夏休み、「敷地境界標」をテーマとした自由研究に娘と一緒に取り組むのが一番楽しみでした。
しかし、幼い娘を中心としてどのように進めたら良いか全く分からない状態で夏休みに突入してしまい、よく耳にする「親の方が頑張ってしまう」「親が誘導し過ぎてしまう」といった問題に陥らないか、かなり不安でもありました。
「夏休みの自由研究」娘にとっても初めてだったのですが、僕にとっても、親として関わる初めての自由研究だったわけですから。
そんな中でもいちおうルールというか目標のようなものは定めておこうということで、娘が学校で習ったこと、習っていることをできるだけ活用すること、そしてできるだけ(できるだけ……できるだけ!)誘導はしない、という2つの点を決め、手探りでの自由研究がスタートしました。
来年の僕に向けて、備忘録的に書き留めておきたいと思います。
フォーマットを何にするか
まず決めたのは、自由研究をどのフォーマットで仕上げるかということ。
僕のような昭和生まれ育ちは、自由研究と聞くと大きな模造紙に手書きで文字を書いたものをイメージしますが、なんと今でもこのフォーマットは健在のようで、40年以上世代が違う娘が僕と近いイメージを持っていたことに驚きました。
しかし卒業までの数年間、一貫したテーマまたは関連させるかたちで自由研究を続けていきたいという(僕の身勝手な)考えがあり、統一した仕上がりを目指すとしたならば、今後、模造紙というフォーマットで仕上げ続けるのはさすがに時代錯誤な感じがしましたし、パソコンを使ったタイピングやアプリの使用を経験したり、彼女が学校で使用するタブレットを用いて発表できるようにしたいといった理由から、印刷もデータ閲覧もできるPDFファイルで仕上げることに決めました(娘も同意)。
自由研究、こう進めた
続いて、7月末に撮影した125個の敷地境界標の写真を分類。見た目で分類していくと、5つのグループに分けることができました。
グループ1
グループ2
グループ3
グループ4
グループ5
番外編(東京・台東区)
その後、敷地境界標について調べよう、となるわけですが、インターネットで調べるのは簡単過ぎてつまらない(し、最後の手段にとっておきたい)。じゃあ「敷地境界標について詳しい人に話を聞こう」→「それ、誰だ?」となり、行政書士をやっている娘の同級生のお父さんに聞いたところ、「それは土地家屋調査士ですね。知っている先生がいるので紹介しましょうか」とありがたい流れ。
後日、娘と土地家屋調査士会館を訪ねてみるとその先生、僕の小学校の頃からの同級生。土地家屋調査士については、娘は当然のことながら僕もふだんの仕事や生活で全く関わりのない業種ということもあり、娘よりも僕の方が、(そしてお互いに知らない人同士じゃないということもあって)アレコレ聞いてしまいました。
帰宅後、敷地境界標をグループし直し。話を聞いたあとに自分の視点が変わっている、増えていることに気づく、興味深い体験でした。
その後、敷地境界票を写真であらためて観察しながら、気づいたこと、知ったこと、驚いたこと、不思議に思ったこと、分からないこと……とにかく何でもいいので、付箋に書き留め、壁に貼っていきます。
いわゆるKJ法です
さまざまな要素を頭の中で整理して、文章というかたちに出力していく作業はハードルが高いですが、一つずつならば比較的簡単に書き出せるようで、これは狙いがハマりました。時々おバカなことが書けたりするし、付箋のカラフルさも手伝って、娘も楽しみながら取り組めたようです。
ただ、比較的簡単とはいえ、こちらが期待しているようなものがドンドン出てくるということはなく(逆に想定していなかったようなものが出てきて驚くこともありますが)、「お父さんは◯◯◯が面白いと感じたから書いてみよ〜っと(で、君はどんなことが面白かった?)」といった誘導気味なこともしてしまいましたが(笑)。
壁に貼った付箋たち。
これが構成と原稿の元になります
まず、構成。
表紙、目次、この題材を選んだ理由、敷地境界標とは……どんな情報をどんな順番に配置すれば、初めて敷地境界標のことを知る人が無理なく読み進められるのか、娘と一緒に考えました。これも付箋を使って。いくらでも書き足せるし、いくらでも順番を入れ替えることができて便利です。
がしかし、そう簡単には進まない。構成を考える、このパートが一番苦労したかも知れません。結果、70%ぐらいは僕が口出ししてしまったかも(涙)。
構成ができたら、壁に貼り付けた付箋を構成(ページ)に沿って分けていきます。できた塊が1ページの内容に当たるわけです。
それができたら、原稿づくり。
塊ごとに壁から付箋を剥がし、そのページに必要な要素を考えて書き足したり、不要と判断して付箋を捨てたり別の塊に移したり、複数の付箋を組み合わせて少し長い文章にしたり。幼い娘が書き出す文章は、大人の僕から見れば稚拙な点も多く、「こういう書き方してみたら?」「え、それって必要?」みたいなツッコミが頭の中で何度も炸裂するんですが、そこはグッと我慢。
原稿ができたら、パソコンに文章を打ち込んでいきます。
続いて、娘が打ち込んだ原稿を、僕がそれぞれのページの該当する箇所にレイアウトしていきます。撮った写真、描き下ろしたイラストをPCに取り込み、掲載する大きさや順番を2人で相談しながら作業を進めます。彼女がアプリを操作できるわけではありませんが、僕一人での作業にならないよう、とにかく一緒に(少なくとも隣に座ってもらって)やっていきました。
2人で何度も読み返しては修正し、土地家屋調査士の先生にもデータを送って誤りがないか確認してもらってついに完成!
夏休み最終日のことでした(汗)。
成果物はどうあれ、娘が「とても楽しかった」と言ってくれ、それが一番良かったなと。
そして、新たな疑問や掘り下げてみたい点などが複数見つかるかたちで終えることができたので、来年の夏休みもそれを引き継いで探究していけたらいいなと思っているところです。
いっぱい話す
午前中、僕は仕事、娘やアールちゃんは勉強ということで一緒に過ごせたのは平日は午後からでしたが、それでも毎日数時間は一緒に何かをしていました。蝉の幼虫を探したり、海水浴に行ったり、2人で串カツ屋へ飲みに行ったり。社会科見学と称して取引先との会議にも連れていきました。
何を話したのか全く覚えていませんが(笑)、いっぱい話をしたことは確かでしょう。
・・・
来年も今年のような夏休みが送れるといいなぁ。