キャンプ用のノコギリを検討してみた

朝の空気があきらかに秋のそれに近づいてきました。マシューの散歩でも汗をかくことが減ってきましたね。

今年の夏はめちゃ暑いうえにほとんど雨が降らず、「暑い! 早く涼しい秋になってくれないかな〜」と思っていたのに、涼しくなってくるとそこはかとない寂しさを感じます。

思い出といえば、仕事の合間に運動がてら進めていた2階の仕事部屋と寝室のDIYリフォーム(床を畳→板張り、壁に石膏ボード+板張り等)くらい、今年はそんな夏でした。


仕事部屋

寝室

正直かなり疲れたのでリフォームはしばらくお休みして、今年の残りは、娘がお店屋さんごっこするための移動式店舗やミニキッチンなどをつくって遊ぼうと思っています。

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キャンプ用のノコギリを考える

さて、僕のDIY作業でもっとも登場回数の多い道具は、ノコギリ。


僕がDIYで使っているノコギリ。これで何でも切っています

ノコギリは、薪を現地調達する時など野営でも何かと重宝するので、DIY用のものとは別に新しく購入しようかな〜と少し前から考えていました。

折り畳めると便利かもね〜くらいで考えていましたが、ノコギリについて調べてみると、あれだけ僕にとって日常的な道具だったはずのこの道具のことを僕は何も知らなかったのだなと気づかされました。

考えてみると、包丁だけでも凄まじい種類のある日本で、ノコギリが用途によって細かくつくり分けられていないわけがないですよね。

そんな数あるノコギリの中から今回は、「キャンプで使う」という用途に絞って見ていきたいと思います。

電動工具や大工道具、住宅資材を取り扱う会社を経営している友人にSILKY(シルキー)のノコギリを借りて、サイズ感や使用感などを現物で確認しつつ、以下の3つについてチェックしてみることにしました。

  1. 形状
  2. 刃渡り
  3. ピッチ

友人の会社の通販サイト

ノコギリの形状

携帯性を考えると、二つに折って収納できる「折込みノコ」、あるいは「専用ケース(鞘・サヤ)付きのノコ」、あたりになると思います。

使い勝手は専用ケース付きで刃渡りの長いノコギリですが、携帯性を考えるとやはり折込み式ですかね。

ノコギリの刃渡り

次は刃の長さ、いわゆる刃渡りを考えます。

折込みノコだと、刃の長さが携帯時の長さとほぼ同じになります。携帯性を考えれば当然、短ければ短いほどいいわけですが、短過ぎると作業性が落ちて切断できるものの幅がかなり狭まってしまいます。

刃渡りは、切断する対象物の直径の3〜4倍を目安とするのが一般的なのだそう。

僕の場合キャンプでは倒木を切断して薪にするといった使い方がメインになると想像しているので、倒木が直径10センチほどと考えると必要な刃渡りが30センチ。かなりの大物になってしまいます。

携帯性と作業性、操作性をどうバランスをとるか。実際に現物を持ってサイズ感、使用感を確認してみることにします。

写真は130ミリのノコギリ(SILKY ポケットボーイ)。

折り畳めばその名のとおりポケットにすっぽり入るサイズ感は好印象。

が、実際に使ってみると使いづらいんです。直径7〜8センチの木の切断を試してみましたが、ハンドルと木がしょっちゅう接触して切りづらい。実際、メーカーも「直径2〜4センチの木の切断がおすすめ」としているので、汎用性はそれほど高くないようです。

同じポケットボーイの170ミリを試してみたかったのですが、借りたノコギリの中に含まれていなかったので、続いてはゴムボーイの210ミリを試してみました。

持ってみた感じ、「ん〜、ちょっと長いかなぁ」という印象だったのですが、使ってみると先に130ミリの短いノコギリを使っていたこともあってか、かなりの切りやすさ。これ、いい感じです。

刃渡り200ミリ前後が、携帯性と作業性のバランスが良さそうな気がしますね。

ノコギリのピッチ

最後に考える要件は、ノコギリのピッチ。どんな状態の木を切るかによって選ぶノコギリのピッチが決まってくるわけです。

ピッチとは、刃と刃の間隔のことで、日本式だと「寸○枚目」、外国式だと「TPI(Teeth Per Inch)」などと表示されます。いずれも寸(30.3mm)とインチ(25.4mm)という規定の長さにどれだけ刃が含まれるかという単位で、数が大きくなればなるほど刃が細かくなっていきます。

例えば、今回見ているSILKYブランドの製品群では、乾燥した木材であれば20〜9枚目、生木であれば細枝で14〜8枚目、太枝で7.5〜3枚目、竹なら22〜10枚目といった具合で分類できます。


上から13枚目、10枚目、7.5枚目

これを自分の用途に当てはめるわけですが、僕が想定しているキャンプでの使い方—倒木を切断して薪にする—の場合、木の状態としては生木と乾燥木材の中間のような感じになります。

先述のSILKYで言えば、乾燥した木材と生木の両方にある数値=14〜9枚目あたりを狙う感じでしょうか。

要件まとめ

  • 形状:折込み(折り畳み)式
  • 刃渡り:200ミリ前後
  • ピッチ:14〜9枚目

さきほど試用したSILKYのゴムボーイ210ミリがまさに条件に合うわけですが、調べてみると万能目に加えて細目、荒目と合計3つのピッチがあるようです。

細目
(290-21)
万能目
(121-21)
荒目
(294-21)
刃渡り・
目数/30mm
14枚目 10枚目 7枚目
切り幅 1.1mm 1.2mm 1.3mm
重量 230g 230g 235g

ゴムボーイとは種類は違いますが、上の写真にあるようにちょうど13枚目、10枚目、7.5枚目の3種類のノコギリがあったので実際に木材を切断してみましたが、万能目(10枚目)が最初に買うノコギリとしては無難かな〜という印象。

というわけで、さっそく購入してみます。あ、もちろん、ノコギリをたくさん貸してくれた友人のお店で。

友人の会社の通販サイトにもSILKYのノコギリも豊富にラインアップされてます! 要チェック

初心者のためのDIY工具、用具の紹介
鋸、ノコギリの使い方、選び方、手入れ【図解】

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