最近思ったことなどを徒然に
日の出と日の入りを見る生活は良い
毎朝5時半から6時まで、マシュー(ミニチュア・シュナウザー)と30分の散歩にでかけます。この時期は日の出が6時半前後。その1時間前は、空が少しずつ白みはじめる、いわば夜明けの時間帯です。
鳥の鳴き声も聞こえてこないこの時間は、まだ1日がはじまっていない、はじまる前の今日だ、そんな感じがします。まだはじまっていない1日をマシューと一緒に歩いている感じ。少しずつ空が明るくなってきて、鳥が鳴きはじめて、歩く人走る人の姿が見えてきて、自動車や単車が道路を走りはじめ……世の中が動きはじめるこの時間帯がすごく好きです。
夕方は娘を児童クラブに迎えにいきます。10月終わりの鳥取の日の入りは、夕方5時過ぎ。朝と反対で、世界がだんだんと闇に包まれていく時間帯です。夕焼けが美しい日もあります。
東京で忙しく働いていた頃、オフィスを出ると外は真っ暗で、「仕事している間に今日もすっかり1日が終わってしまった」と、寂しいようなもったいないことをしたような、そんな気持ちになっていました。時間の流れに置いていかれたような感覚。
暗くなっていく空を見上げる時間は、1日が終わっていくのを見届けているような、自分もしっかり今日という1日と同期して過ごすことができた、そんな感覚を僕に与えてくれますね。QOL上がります。
EVを選択肢に、を再考
我が家のファミリーカーVOLVO XC40が、あと数か月で初めての車検を迎えます。予定では2回目の車検、購入から5年目を目処に次の車に乗り換える予定です。乗り換える理由は、5年後は安全性能がより確実に、より充実したものになっているだろう、より安全に自動車に乗れるならそちらを選択したい、と考えているからです。
車検が数か月後に迫ってきたということは乗り換えまでの期間は2年とちょっと。つまり、これまでXC40に乗ってきた時間よりも短いわけです。そろそろこの事について考えはじめておかないといけないなと感じています。
これまで僕が乗り換え先として考えていたのは、同じXC40のPHEV(プラグイン・ハイブリッド)。VOLVOは2030年までに全ての車種をEV化すると宣言※1しているメーカーですし、時流的にもEVを選択肢とするべきなのかなあと思っていましたが、テスラに乗っていた友人からEVのデメリットについて聞いていたこと、自分自身収集した情報からEVの導入は時期尚早だと思えること、環境負荷や経済的理由などからPHEVが現時点で最善の答えだろうと考えていました。
ところが最近になって、XC40のPHEVがVOLVOのHPから消え、代わりにピュアEVモデルがラインアップされたんです。
出典: VOLVO
先にも書いたとおりEV化を全力推進するVOLVOですから、PHEVがラインアップに戻される可能性はおそらくゼロ。移行期間の選択肢として残されているのは、XC40においては、このピュアEVモデル以外にマイルドハイブリッドしかありません。
PHEVのXC40を中古車で買うという選択肢もありますが、先述の購入理由「最新の安全技術が搭載された車に乗りたい」が果たせないので却下。次の5年間、あまり気のすすまないマイルドハイブリッドに乗るのも何だかなぁと。それで、EVを頭ごなしに否定して選択肢から除外するのではなく、もう一度きちんと見てみようと考えたわけです。
EVをファミリーカーの選択肢から外す最大にしてほぼ唯一の理由は、「長距離のドライブが不安」、コレです。
EVの導入に際して検討すべき点として必ず挙げられるこの問題は、満充電時の走行可能距離以上の移動が必要な旅行にその車で出かける場合、滞在先や経路上の充電設備の有無、仮にあったとしても待ち時間なしで使用できるのか、使用できたとして十分な充電が可能なのかという、ガソリン車に置き換えて考えると、常にガス欠の恐怖に晒さていれる状態となるもので、楽しい思い出をつくるために出かけたのに、頭の中は充電設備のことでいっぱいといった残念なことになりかねません※2。
XC40のEVモデルの走行可能距離はメーカー公表のもので500km。当然そのまま鵜呑みにできる数字ではなく、上限70%ぐらいで旅程を立てる必要があります※3。つまり出発時満充電で往復350kmの範囲内であれば無充電で帰宅可能、先述の心配はほぼないであろう、しかしそれ以上の旅程となると充電設備について事前に十分に調査・確認しておく必要があるわけです。
と不安材料ばかりを書きましたが、じゃあ実際のところXC40で往復350km以上のドライブに出かけたことがあるのかと振り返ってみてみたら、一度、神戸灘区(往復340km前後)まで日帰りで行ったくらい。コロナで遠出を控えていたとはいえ、年に一度あるかないかの事案に重きを置き過ぎて選択肢から排除するのは正しいことなんだろうか? 今はここに立ち返って考えているところ。しばらく悩んでみる予定です。
ちなみに車繋がりの話をしますと、今年の2月に注文したスズキ ジムニーシエラ、納車まで2年かかると言われていましたが、最近になって「プラス3年ね♪」と言われたので、つなぎでハスラーを買うことにしました。
娘に与えられるものは何ですか
先日、娘と一緒に絵本をつくっていました。物語の軸となるメッセージと主要な登場人物は娘自身で考えるというので、画用紙に一生懸命何かを描き込んでいる娘を少し離れたところから眺めていました。
しばらくして彼女が持ってきた画用紙には、何人かのキャラクターと一緒に、こんなことが書いてありました。「未来のことは今、決めなくてもいい。でもできる準備はしておこう」(実際はひらがなで、もう少しくだけた文章が書かれていました)。
幼い子どもはよく「将来、ぼくは/わたしは○○になる!」といったようなことを言うと思うのですが、これについて娘と話し合っていた時に、「お父さんが今やっている仕事は、お父さんの小さな時にはなかったんだよ。君が大人になる頃には、今は想像もしていない仕事がたくさん生まれてるだろうから、今、将来なりたい仕事を無理やり考えたり、決めたりしなくてもいいんだよ。でも何かやりたいことが見つかった時のために、準備はしておいた方がいいかもね」みたいなことを話したことがあるんです。娘が「準備って?」と聞いてきたので、「勉強したり、本を読んだり映画を観たり、いろんなところに行ったり、あとは、たくさんの初めてのことに挑戦するのもいいんじゃない」と答えました。
「ふーん」くらいの反応だったのでそんなに響いてないかなと思ったんですが、意外と彼女の記憶として残っていたようです。
子どもがつくる絵本のテーマとして適切かどうかは微妙な気がしますが笑。
少子高齢化や急速な円安、物価高といった国内問題に加えて、コロナの長期化、戦争、中国独裁化の進行、拡大する経済格差、気候変動などなど、新聞を開けば不安要素ばかりが並んでいて、幼い子どもを育てている親として暗澹たる気持ちになります(だから僕はこんな本ばかり読んでしまうのか)。
この先のほんのわずかな見通しでさえ得るのが難しい状況で、そこをこれから生きていく娘に何を与えてやれるか。
親としては、学ぶこと知ることを大切にできる環境を整えてあげたり、できるだけ多様な環境で多くの経験を得られるよう働きかけること、最も重要な健康のために運動・食事・睡眠が大切であることを普段の生活を通じて伝える、えーと他にはぁ……
早朝から元気に大手を振ってマシューと歩いている彼女を見て、そんなことを考えていました。
- VOLVO Car Japan Press Information 「2030年までにすべてのボルボ車をEVへ」
- 「【トヨタbZ4X】2022年最新EVのリアルなバッテリー消費と充電インフラの問題点」など、EVで遠出した際の問題点を実地検証した動画がYouTubeにたくさん上がっています。
- 実際の走行状態に近い環境・条件で測定されるEPA換算で、XC40 Recharge Plus=402km、XC40 Recharge Ultimate=387kmと、かなり目減りします。また同じプラットフォーム(CMA)を持つVOLVO C40 RechargeのCd値(空気抵抗係数)が0.329とかなり高いことを考えると、やはり実際の電費はそれほど良くないのかなという印象ですね。さらに言えば、VOLVOはEV化を推進してはいますが、外部設備を使用した充電に用いる充電認証カードをメーカー独自のものとしては発行しておらず、納車後のUXにまではまだ手が回っていないという印象です。