薪ストーブの設置を妄想してみた
冬って、寒いですよね。当たり前のことなんですけど(笑)。
加齢のせいか、年々、寒さが身に沁みるようになりました。ズボンの下はダウンパンツが欠かせません。
その一方、朝早い時間にスパッと起きて1階に降り、着替えてマシューと散歩に出かけることは何の苦もなくなりました。
朝の起床を妨げるもの、これには気温も影響するのかも知れませんが、睡眠不足でないこと、夜しっかり眠れていることの方が大切なんだなと、早寝早起きが習慣になってあらためて思います。
ところで、昨今の原油高の影響で、灯油が信じられないくらいの値段になっています。
我が家はこれまで、一斗缶3つ分ぐらいの灯油は常備するようにしていました。リフォームする前は食堂にエアコンがなく、冬は石油ストーブが頼みの綱だったので6つは置いてましたかね。ですが、灯油価格高騰のため灯油をできるだけ使わないことにしたので、今年の備蓄は先日のキャンプのために買った残りが家の奥に閉まってあるだけです(全く無いというのは停電や災害時に不安なので、最低限の備蓄は必要ですよね)。
でもやっぱりエアコンだけだと暖かさが足りないんですよねぇ。
炎が恋しいッス。
庭の物置小屋に薪ストーブの設置を考えていたが
さて、我が家の庭にある古い物置小屋には、たくさんのモノが置かれています。
この家に引っ越してから5年経ちますが、僕らが暮らす母家同様、物置小屋も少しずつ不要なモノを廃棄して整理してきました。今ではかなり片付き、雨に濡れたテントを天井から吊るして干したりする余裕も生まれました。
ですが、未だに大量の木材が一角を占めています。おそらく昔の住宅を取り壊した時に出た廃材だと思うんですが、これが結構なボリュームで残っているんです。
以前、木材は短く切って紐で結えればゴミ収集に出せたと記憶してるんですが、今では「厚さを20cm未満、長さを50cm未満に切って、指定袋に入れて出してください。」(鳥取市HP)とあるので、有料のゴミ袋に入れて出す必要があります。つまりお金を出して廃棄しなきゃいけない。
これまで母家と物置小屋の不用物廃棄に決して少なくないお金を使ってきたし、木材ぐらいうまいこと処分できないものか。キャンプの焚き火に使うにはすぐ燃え切ってしまうような材だし……あ、そうだ、薪ストーブを買って物置小屋に設置すれば、火遊びしながら(笑)木材が処分できるんじゃない?
そう考えたのが2年前ぐらいの冬です。
しかし、木材が物置小屋に大量に積まれていても、単に僕の片付けたい欲望が満たされないだけで日常生活への影響はゼロ。僕の腰は上がらず、和室の大改造案と同じく、考えるだけで何もせず2年が経過しました。
どうせなら、自宅内に置いたらいいんでない?
で、今年も冬になり寒くなってきて、物置小屋に薪ストーブを置く件を再び考えはじめたんですが、その時に思ったんですよ。
薪ストーブを物置小屋に置くくらいなら、母家に設置したらいいんじゃないか? と。
場所は縁側の奥、いつも家族で過ごしている食堂と、週末や友人たちが来た時に使う和室、両方を暖められる場所です。今その場所はマシューが占有しているので、彼に別の場所で寝てもらえるか相談する必要がありますが。
縁側の奥、柵で仕切られた先の辺りです
実は、薪ストーブについてかなり前に検討したことがあります。
その時は様々な点から導入すべきでないという結論に達しました。理由は100万円以上を要するあまりに大きいコスト、そして燃料となる薪の収集コスト。つまり初期費用と運転費用(または労力)です。
しかし、物置小屋に設置する前提で見ていた薪ストーブはみな高くても数万円という価格。であれば出費も最小限で済みますし、補助的な暖房器具として使うのであれば常に十分な量の薪を備蓄しておく必要もないので、問題にならないのではないかと考えました。
というわけで、具体的に妄想を膨らませていきます。
薪ストーブと必要なアイテムたち
物置小屋に置く薪ストーブは、ホンマ製作所の製品を考えていました。
同社の製品は屋外での使用を前提に製造されているものと、屋内でも使用が可能なものとがあります。
こちらの「黒耐熱 窓付時計型薪ストーブ ASW-60B」は屋内での使用が可能な製品のうち、もっとも安価なモデル。
画像出典: Amazon
これを屋内に設置する場合、おおむねこのような構成になるようです。
画像出典: ホンマ製作所 ハゼ折り煙突設置ガイド
本体以外に必要な部品を整理します。
薪ストーブ本体の色が黒いので、屋内で使用する煙突類も黒で統一します。
.
この黒い耐熱塗料で塗装されているアイテムは無塗装の製品と比べて高いので、外で使う部分については安い方をチョイス。
.
そして重要になるのが 炉壁と炉台。
こんな製品も売ってはいますが、我が家の場所にあわせてキッチリ作った方が良さそうです。
薪ストーブと関連部品を全て合わせても5万円弱。昨今はなんでも値上がりしてますので、仮に今後値上がりしたとしても、炉壁や炉台の材料費などを合わせても7〜8万円ほどでお釣りがくる予算感です。
今は寒過ぎて体が動かないので、今年の夏ぐらいに家族や友人と楽しみつつ設置作業ができたらな〜なんて考えております。
もちろん、主体者が僕である以上、妄想が妄想で終わる可能性も高いですが……。
お久しぶりです。
薪ストーブ導入妄想、いいですね!
私は、一昨年に母屋が築100年の古民家に移住して念願の薪ストーブを導入しました。
まだ2シーズンの新米薪ストーバーですが、実際導入してみた感想などお伝えしてみます。でも概ね、以前awさんが薪ストーブ導入について考察されていた通りでした。
まずネガティブな面ですが、まず①イニシャルコスト。専門業者に全て依頼しましたが、本体以上に煙突部分・工事その他に費用がかかりました。特に屋内部分はシングルタイプの煙突ですが、屋外はメインテナンス頻度や煙道火災のリスクを低減させるため二重タイプで、煙突の屈折角度(最大270度以内推奨)出来るだけ少なくなるようにしました。本体は、シンプルな構造で頑丈な物であれば、適切な薪・使用方法と定期的なメインテナンスで30〜50年は働いてくれる様です。(それなりの手間や費用が入りますね。)
②薪ストックスペースが想定以上必要だった。こちらはまだ温暖な気候なので一日中炊くような事は少ないのですが、それでも理想的には二年分の薪ストックとなるとそれなりのスペースが必要で、まだ一年分のスペースしか確保出来ていません。(寒冷地だと更に…)
③薪の調達。やっと近所の方々や造園業者さんから譲って頂いた物でほぼ自給できる目処がつきました。でも常に薪調達のことを考える様になっています(一年中!)。
④暖房効果に即効性が無い。(我が家は古民家なので外気導入がなくても炊き始めは隙間風が入ってきて、寒いことも)、そしてストーブの温度を維持して巡行運転中も薪の追加や空気量の調整とか意外と忙しい。(反面、炎を弄れる楽しさはあるのですが…)
⑤ストーブ下付近の炉台は、灰や薪くず等で汚れて(想定外)頻繁に掃除が必要です。
(土間に設置されている方が羨ましい。)
⑥近隣との関係。私の場合は関係ないですが、薪ストーブのSNSグループの中でたまに話題に上っており、住宅街で設置されている方の中には、細心の注意を払いながら夜間のみ薪ストーブを使用されている様です。(巡行運転になるまで、どうしても多少の煙が発生するので、近所トラブルを避ける為に特に洗濯物ある日中は。)
一方ポジティブなところですが、
①その圧倒的な熱量ですね!遠赤外線の効果で、まるで温泉に浸かっている様に身体を芯から暖めてくれます。(寝る時も冷たい布団に潜り込むのも苦になりません。サウナでの水風呂状態。極めて個人的な感想です)風情はないですがサーキュレーターや扇風機を活用すれば部屋全体が満遍なく温まります。高機密・高断熱の家に設置している知り合いは、「屋外は氷点下でも、半袖の室内で、冷たいビールやアイスクリームが楽しめるよ!」と豪語。
②ストーブトップでの煮物料理や炉内でのピザなどは、アウトドアでの調理と一緒で間違いなく美味しい気がします。ストーブで沸かしたお湯で淹れるコーヒーも格別です。(遠赤外線効果!?)
③炉内で揺らぐ炎に癒される。(何時間でも眺めていられます。)設置された空間は間違い無く家族団欒の場になって、癒しのコミュニケーションで満たされると思います。
④斧での薪割りがストレス解消と運動になって楽しい。(休みの日に小1時間くらい)
⑤天気の悪い日でも、洗濯物の室内干しがよく乾いて助かる。
結論としては、単なる暖房設備として見れば手間もコストもかかり、諸々全てを込み込みで楽しめる方でないと価値を見出せないかもしれません。ただ、効率やコストだけではないプライスレスな体験を手に入れることが出来ると思っています……
でも色々と妄想している時が、無条件で一番楽しいかもしれませんね!
実は、私も今は遊びのパートナーとして犬を迎えたいなぁと妄想中です。
長文失礼しました。
piropossibleさん、
お久しぶりです! Instagramを休んでいることもあってpiropossibleさんの最近の活動を把握できておりませんが、コメントいただけて嬉しいです。ありがとうございます。
薪ストーバーでいらっしゃるんですね。コメント、非常に納得感をもって読ませていただきました。
僕が意識していなかったのは、ネガティブな点の5番ですね。なるほど、ストーブの下は土間状になっているのが掃除に便利、なんですね。なるほど、ある程度の汚れは予想していましたが、頻回となると確かに掃除しやすさはそのまま薪ストーブのイメージに直結しますね!
以前の考察記事執筆時には気づいていませんでしたが、自分も50歳近くなってきて体力の衰えを感じる今日この頃、果たして10年後、20年後に、体力を要求される作業に今の自分と同じように取り組めるだろうか、という懸念点があります。油圧の薪割り機を使って薪作りしている友人たちでさえ、同じことを口にするので、なかなかの重労働であろうと想像しております。記事にも書いているとおり、僕の場合は薪ストーブは補助的な暖房器具として時々使う程度に抑えるつもりではありますが、将来、今の家を出て妻と暮らす小さな家(CAMP HOUSE)を建てるとなった時には、しっかりした薪ストーブを導入したい気持ちもあり、そのあたりが引っ掛かっています。若い力(つまり若者笑)のあるコミュニティを形成しておく必要があるかも知れません(腹黒)。
piropossibleさんも書かれているとおり、また僕の友人たちも口を揃えるとおり、丸木の調達から玉切り、薪割り、薪の保管場所づくり、掃除、オフシーズンのメンテナンスなどなど、これらの手間を苦労や面倒としてでなく、一種の楽しみとして取り組める人じゃないと、単なる金と手間のかかる暖房器具になってしまいますよね。
僕もそのあたりを具体的に想像しつつ、しばらくはお気楽な妄想タイムを楽しみたいと思います笑。
海を一緒に泳いでくれるワンコでしょうか?笑 Instagramもたまには覗いてみるようにしますね!