ソロキャンプの収納について久しぶりに熟考してみた(後)
前回のまとめです。
- これまでソロキャン(特にアイテム数の多くなる冬季)での収納に不安、不満があったがその原因がよく分かっていなかった
- それゆえ、大きなバックパックやソリなどを買ったり作ったりして、収納力や運搬力を高めてみたが、解決しなかった
- 根本原因は、アイテムを分類ごとにパッキングできていなかったこと。必要なのは大きなバッグではなく、小さなオーガナイザーだった
どうですか、この基本的な内容……。これに気づくために長い記事を書かねばならない頭脳の持ち主、それがawという男(僕)です。
というわけで後編の今回は、分類ごとの収納について考え、実践でどうだったかについて書いていきます。
オーガナイザーを検討してみた
僕はソロ/ファミリー、春と秋/冬といった感じで形態や季節によって異なるアイテムリストを作成しています(このおかげで僕の代名詞=忘れ物はほとんどなくなりました)。
このリストはアイテムを用途ごとに分類しているので、これを元にどのような収納具が必要かを考えていきます。
実際には多少アイテムの出入りがありますが、冬季ソロキャンプのアイテムリストはだいたい次のような感じです。
テント | Hilleberg Namatj3 GT |
---|---|
タープ | Hilleberg Tarp 10 UL |
照明 | OLIGHT S1R BATON II |
テーブル | キャプテンスタッグ アルミローテーブル |
チェア | Coleman フォールディングチェア |
サーマレスト Zシート ソル | |
料理器具 | ガスストーブ(snow peak 地) |
OD缶 | |
防風 | |
ロッキーカップ | |
カップ | |
箸・カトラリー (スプーン、フォーク) |
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カッティングボード | |
クッカー | |
コーヒー用品一式 (バネット、ペーパー、コーヒー豆) |
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調味料 (塩、胡椒、サラダ油) |
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クーラーボックス | |
寝具 | シュラフ (ダウンハガーダウンハガー#0、バロウバッグダウンハガー#0) |
スリーピングマット (KLYMIT Static V) |
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ピロー (サーマレスト コンプレッシブルピロー) |
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洗面具(*) | 歯ブラシ・歯磨き粉 |
耳栓 | |
フェイスタオル | |
携帯ウォシュレット | |
トイレットペーパー(生分解性) | |
ホッカイロ | |
焚き火 | 着火セット |
火吹き棒 (Breath to Fire) |
|
グローブ (Grip Swany G-3) |
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衣類 (悪天候時) |
レインウェア(上下) |
防寒インナー (ダウンジャケット・パンツ、フットウォーマー) |
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替えの下着 | |
その他 | エマージェンシーセット |
グランドシート | |
ガイライン | |
デジタルカメラ・三脚 |
* 洗面具は就寝前に使うアイテム、という意味合いで分類しています。
これらを実際に並べてみるとこんな感じ。
一部、写真に含まれていないアイテムもあります
上記リストのうち太線で囲っている分類、「調理器具」「洗面具」「衣類」のアイテムは、どうしても小さな物が多くバラバラになりやすいので、これらの分類収納を検討していきます。
まず、比較的簡単に収納できそうな「洗面具」と「衣類」について。
もともとパタゴニアのダッフルバッグを検討していた流れもあり(前編参照のこと)、これらアイテムの収納具としてダッフルと同じブラックホールシリーズのキューブ(6L)という製品を使ってみるつもりでいました。
画像出典: Patagonia
がしかし、5000円オーバーとなかなかのお値段ですし、キャンプ道具とはいえハードな使い方をしない「衣類」「洗面具」の収納具として考えると、オーバースペックなのは明らか。
そこでひとまず、週末に家族で立ち寄った時に見かけた無印商品の仕分けケースという、正に衣類を仕分けるためのソフトタイプの収納製品を使ってみることにしました。
画像出典: Amazon
これを2つ購入したので、「洗面具」と「衣類」を収納してみます。
うむ、キャンプ感はないものの違和感もなし。
電動歯ブラシや携帯用ウォシュレットなどを収納する「洗面具」(写真内、上)はハードタイプの収納具でも良さそうな気もしますが、でも全然これでOKです。
ちなみに「衣類」は、レインウェア上下とダウンジャケット・ダウンパンツのみ納めています。着替えは「洗面具」の仕分けケースに、ダウンブーツは就寝時にしか使わないのでシュラフと一緒にパッキングしています。
これで「洗面具」と「衣類」の収納は完了。
次に、一番の懸念点となっている「調理道具」ですが、さまざまな製品を見ながらコレでもないアレでもないと色々と考えていました。
そんな中、ポチる寸前までいったのはこちら。
画像出典: Amazon
かなりの大容量で、現在のリストからさらにモノが増えたとしても問題ないような気がします。
と、考えてハッとしました。また本当に必要かどうか分からない大きな収納具を考えている……。
これは後で気づくことですが(と言うか、これを書きながら気づきました笑)、現在使っている調理器具に過不足はないか、そもそも自分は満足していて、これらのアイテムたちでキャンプを十分に楽しめているのか、しっかり考えていませんでした(少なくとも最近は)。
まずはそこをしっかり考えて必要ならアイテムを買い足し、交換し、自分の調理器具のラインアップはこれだと思えるまで検討してみる必要がある、ということで専用の収納具を購入するのは見送りました(先述のとおり、現況に気づいたのは今なので、収納具購入を見送ったのは単に決めきれなかったからです笑)。
リストに書いている僕のソロキャン用の調理器具はこんな感じで、一番サイズが大きいのが(滅多に使うことのない)A4より少し小さいサイズのカッティングボード。
思いっきり映えませんね(笑)
これをA4サイズのブリーフケースに入れてみました。
う〜ん、さらに映えませんね(笑)
見た目はどうあれ、だいたいの調理器具が入りました。ストーブとOD缶はクッカー内部に詰めたので、調理器具はこのA4サイズのブリーフケースとOD缶の2つにまとまりました。
以上の内容でアイテムを整理し、先日、森キャンプに行ってきました。
結論としては、かなり良かったです。
上記の3つ「調理器具」「洗面具」「衣類」がしっかり分類、収納されているだけで何がどこにあるかハッキリ分かったし、メインの収納具がバックパックでも困ることはなく、みなと食事する場所と自分のテントを行ったり来たりすることもありませんでした。
ただ、改善点がないかと言えば全くそんなことはなく。
例えば、調理器具を入れていたブリーフケースは必要十分ではあったものの、(見た目も含めて)最高の収納具ではなかったという小さなこともあれば、今回の森キャンプのようにクルマ乗り入れでできるキャンプと、バックパックを背負って歩いてサイトにアプローチする必要のあるそれと全く同じアイテム、収納である必要はなく、もう少し状況によってアイテムや分類を最適化できるといった、もう少し大きめの課題も見つかりました。
前後編と大袈裟に二つも記事を書いて思い出したことは、僕にとってキャンプの楽しみの半分くらいはこうしたことを考えて、出てきたアイディアを実行してキャンプで試すということだった、でも最近はそれをすっかり忘れていた、ということでした。
あと、最近は力点がファミリーキャンプに偏っていたこともあり、思考面でのソロキャンプとの線引きがうまくできておらず、道具や必要な収納の選定がゴチャゴチャになっていたことにも気づきましたね(これが結構影響デカい気がします)。
本音で言えば、「調理道具の収納に、こんなにイイ感じのオーガナイザーが見つかったよ! 実際にキャンプでも使ってみたけど上々でした!」みたいな記事が書きたかったのですが、ワケのわからんおっさんのグダグダ思考についての書き殴りとなってしまいました(笑)。
まあでも、これはキャンプに限った話ではないですが、色々と考えてみる、それを試してみるというのはとても楽しいもんですね。
引き続き、ソロキャンプの分類・収納に取り組んでいきたいと思います。その結果を次回の雪中キャンプの記事でまた共有できれば幸いでございます。
後編待ってました!ブリーフケース、自分も便利で使っていた一方で、チープで映えないし素人感丸出しじゃないかなぁと少々不安でいたところ、awさんもチョイスされたことを知ったら急に最高なアイテムに見えてきました。笑
これからは堂々と(少々ドヤりながら)使っていこうと思います!
無印の衣類ケースも良さそうですね。参考にさせていただきます!
kyuさん、コメントありがとうございます😊
ブリーフケース、使えますよね!笑。もう少しマチが広いもの、1つくらい仕分けがあるものがより使いやすいかな、など考えましたが、これくらいアイテムが少なければキャンプでも全く問題なくいい仕事してくれました。そしてブリーフケースを使うことで、先述のような改善点に気付いたり、そこから出発して「こんな収納具だったらより使いやすいのでは?」というアイディアが生まれてきました。イメージしたものを探すなり作りなりして、次のステップに進んでみたいと思ってます(しばらくこのままブリーフケースになりそうな気もしてますが笑)。
無印のケース、価格も手頃で汎用性高いですし、キャンプ以外でもバンバン使えますので、持っておいて損はないかな〜と思います。ぜひお試しください👍
いつも楽しく拝見させていただいております。
キャンプ用品の小物収納の件、私も毎回考えさせられます…(笑)
ブリーフケース、いいな!と思ったのですが、キャンプ用品って水分を含んでしまうものであったり、濡れてしまう物が多いため、メッシュタイプのブリーフケースがあればもっといいのになーって思いました(笑)(欲を言えばカーキカラーなど)
camyさん、こんにちは! コメントありがとうございます😊
なるほど、メッシュタイプのブリーフケース! はっきり覚えているわけではないのですが、100均ショップなどで見かけたような見かけてないような……笑
僕の場合、ブリーフケースの収納先がバックパックになるので、メッシュだと他のアイテム(シュラフなど)に水分が付着してしまう可能性があるのかな、と想像します。それを防ぎたい場合は、今回使用したビニール製のブリーフケースの方が中に入れたアイテムが濡れていても外には漏れてこないので、都合が良いような気がしました。
ただ、使用したアイテムは水で流して拭き取ってからバッグにしまうので(野営の場合は水場がありませんので、この程度にして帰宅してから洗うことが多いです)、例えば洗ったアイテムを濡れたままメッシュタイプのブリーフケースに放り込んでおいて、寝ている間はテントの全室に吊るしておく、といった使い方ができるかな〜と思いました。あ、そして乾いてからバックパックに入れたらいいのか😅
ふむふむ、、今度メッシュのブリーフケースを見かけたら購入して試してみたいと思います。
気づきとなるコメントをくださり、ありがとうございます!
今後もどうぞよろしくお願いいたします〜🤲