訳あって、ひと晩ハンモックで寝てみた
僕は夏のキャンプしません。暑いので。
ただ、日本海に沈む夕陽を眺めながら飲むビールは最高ですし(今はお酒は飲みませんが)、常に風が吹いていて暑さを感じないので、海辺(波打ち際)でのグルソロ海キャンは毎年欠かさずやっています。
で、今年の海キャンはどうする? 同じ場所でする? という話になった時、今年は海ではなく、前も雨を理由に撤退した場所でリベンジしたらどうか? という話になりました。
そう、僕が撤退時に10メートル近い高さの堰堤脇から滑落した、あの場所です(と言っても、殆どの人は知る由もない話ですが笑)。
で、なぜ滑落したのかと言いますと、もともと渓流脇の小さな河原にテントを設営してキャンプしていたわけですが、雨が降ってきたうえに、下界(平野部)では大雨警報が出たほどの猛烈な雨が降っているという情報が入ってきて、ここにいたらマズいことになる可能性が高い、となり。
すでにウィスキーを飲んで酔っ払っていた我々ですが、テントを撤収して荷物をまとめ下山を開始。その途中、先に書いたとおり、堰堤脇から雨でぬかるんだ地面に足をとられて滑落したわけです。
ここでのキャンプはハンモック泊が最適解
そこでキャンプするには、キャンプの当日および少なくとも前日から好天(または曇天、要は雨が降らず川が増水していない状態)が続いている必要があります。条件が整ってキャンプできたとしても、山の中ですから天気予報とは違う状況 — 例えば、夜寝ている時に急に雨が降って川が増水とか — になる可能性も十分考えられます。
そんなリスキーな場所であえてキャンプしなくてもいいじゃないか、と感じる方も多いと思いますが、アプローチ中の面白さや景観の素晴らしさ、泳げる渓流、山の奥地で感じる静けさなど、そこでしか経験できないこともたくさんある、素晴らしいキャンプ地なんですよね。
ゆえに、リスクをできるだけ下げる対策をわざわざ考えてでも再度トライしてみたい、そんな場所なのです。
まず考えられるのは、以前のように川の水位に影響を受ける河原ではなく、別の場所に寝床を設けた方が安全なのでは、ということ。
この河原のすぐ隣は急傾斜の法面になっているので、テントを張るのは不可能。しかしたくさん木が生えているから、ハンモックなら問題なく張ることができます。
残る懸念点は、僕がハンモックを使ったことがないのでそれを使って寝ることができるのか — 文字どおり眠ることができるか、眠ることができたとして朝起きた時に腰が痛くなっていないか — あたり。
山の上でぶっつけ本番やって朝起きたら腰が痛ェ、でも帰らなきゃいけないから重い荷物背負ってさァ帰ろう…… 滑落 ……なんてことになってはヤバい!
これは事前に試してみるしかありません。
ひと晩、ハンモックで寝てみた
というわけで、友人にハンモックを借りて自宅で寝てみることにしました。自宅ならいつでも中止してベッドに移動できるので安心です。
借りたのは、DD Hammocksのフロントライン ハンモック。ちょうど自宅にハンモックを設営していたので、柱に巻き付けているツリーストラップを活用するかたちで設営しました。
ハンモックの中はキャンプの時に使おうと思っているアイテムと同じ、インフレータブルマットとフリースシュラフ、枕を使いました。
借りたハンモック
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確認する点は先述のとおり、1)眠れるかどうか、2)腰を痛めないかどうか、の2点です。
で、実際に寝てみたところ、1と2ともに問題なくクリア! けっこうぐっすり眠れたし、腰の痛みや張りは一切なし、首や肩も問題なしでした。
別ブランドのハンモックを借りることができそうなので念のため試してみようと思っていますが、いずれにしてもハンモックの購入を検討してみたいと思います。
テントはソロ用とファミキャン用をそれぞれ幾つかと、そして今年は車中泊環境を整えたのでキャンプのお泊まりスタイルの選択肢は充実してきていますが、ハンモックを加えることでさらに良くなると思いますので、導入に面白さ、意味はあるのかなと感じています。
3シーズンしか使わないつもりなのでそれほどハイスペックな製品+関連用品は必要ないと思っていますが、ハンモックの沼は深そうなので滑落しないように注意しなければ……(笑)。