ues デッキジャケットを買ってみた

久しぶりに(多分、2013年のBarbour以来)、アウトドアぽくないアウターを購入しました。

ues(ウエス)のデッキジャケットです。

ウエス デッキジャケット/ues deck jacket

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トム(妻)のクリスマスプレゼントを買うために入った洋服店で出会ってしまい、そこでスルーすれば良かったのですが試着してしまい、そこでサイズも合わなければ良かったのですがジャストフィットしてしまい……。

予定していない買い物(つまり衝動買い)はしない方針を打ち立てている僕は、いつものように、ひとまずその場は買わずに帰宅し、頭を冷やしてから、メーカーや製品の情報をチェックすることに。

でも、いつもそうなんですけど、帰宅後にいろいろ調べるところまでいくと、たいてい遅かれ早かれ、買っちゃうんですよね。調べているのは、結局のところ「買う理由」だったりするわけで。

ues

ues(ウエス)は1977年に創業した株式会社オナーズが展開するアパレルブランド。こだわりのデニム(ジャケットやパンツ)、シャツやベルト、バッグなど、いわゆるアメカジな製品を提案しています。

uesというブランド名はそのホームページにもありますが、「ウエス」になるまで着倒してほしいという願いが込められたもの。ウエスとは、着古した洋服を細切れにし雑巾のように使う布切れのことです。

デニムなどコットン製品の魅力のひとつは、経年変化。経年変化とは、単に新しいものが古くなっていくのとは異なり、丁寧にケア、時にリペアしながら長年使っていくなかで、汚れや傷みが味わいとなってその製品が唯一無二のものとなり、また使う人にフィットしていくその変化と魅力を指す言葉です。

uesの製品は、丈夫に作ってありつつも、経年変化が生じた時に、より自然な風合いとなるように素材が選ばれ、デザインされています。

例えば、縫製に使用する糸もコットン製のものが使用されています。現代の主流はナイロンスパン糸で、強度はコットン糸の5倍以上ですが、デニムとは全く異なる特性を持つ素材であるため、例えば、デニムが色落ちしているのに糸だけが色褪せていない、といったことが生じるわけです。

それがuesがコットン糸を使用する理由ですが、どうしても強度が必要な場所には、コアヤーン(Core Yarn)と言われる、中心部のナイロンをコットンで被覆した糸を使用するなど、長く愛用するための強度と経年変化のバランスが考慮されています。

こうしたこだわりは、しかし実際に使用していない僕が語るのはどうかと思いますし、こうしたカテゴリーにはすごい知識を持ったマニアがいますので、これ以上語るのは止めておきます。。

uesのデッキジャケット

デッキジャケットとは、アメリカが第二次世界大戦時に艦艇乗員のウェアとして支給したジャケット。通称、N-1。

ゴリゴリのミリタリーレプリカでは、表生地は光沢のあるコットングログラン、内側にはアルパカとコットンの混紡ボアが使われていますが、uesのデッキジャケットは、表面にはウィップコードと呼ばれる厚手のコットン生地、内側にはアクリル製ボアと袖口にマイクロフリースが使用されています。

これによって、少しカジュアルな雰囲気となり、また家庭の洗濯機で気軽に洗濯ができるので、デニムのように定期的に洗え、清潔さを保ちながら味わいを深めることができるわけですね。

写真で簡単にご紹介しますね。

アクリル製のボア。とても肌触りが良く、暖かいです。

ウエス デッキジャケット/ues deck jacket

胴体の内側は、このボアで覆われています。

ウエス デッキジャケット/ues deck jacket

襟は立たせて、ストラップで留めることができます。

ウエス デッキジャケット/ues deck jacket

このストラップの形状は、実際のN-1よりも丸みを帯びていて、襟をしっかりホールドしてくれます。

袖部分の内部は、マイクロフリース。

ウエス デッキジャケット/ues deck jacket

なぜ胴体部分と袖でインナーの素材が使い分けられているのか。僕の勝手な想像ですが、胴体部分はそれほど動きがなく、しかししっかりと暖める必要のある部位なのでボア、腕(袖)部分はよく動かすのでそれを妨げないようにマイクロフリース、ではないかなと。

ポケットの内部はチェックの生地。こういうディテール、大切ですよね。

ウエス デッキジャケット/ues deck jacket

uesのデッキジャケットは、最初から少しくたっとした感じに仕上げられています(写真では少しわかりづらいですが)。

ues deck jacket/ウエスデッキジャケット
いちおう、43歳男性です。いちおう……

それゆえ最初から着心地が柔らかで違和感がなく、またこなれた感じで着ることができます。

uesのデッキジャケットをなぜ買ったか

今回、uesのデッキジャケットを、(自分のポリシーに反して)ほぼ衝動買いとも言える買い方をしたのはなぜか。

僕の中には、次の2つの理由がありました。

焚き火に強い上着を探していたから

僕はキャンプをする時、たいてい一番上にナイロン製のシェルを着ています。

これは雨や風を凌ぐという目的からすればベストなアイテムなのですが、焚き火をする時に関して言えば最悪のそれになります。

小さな飛び火で穴が空いてしまうからです。

穴が開かないにしても、小さな火の粉が飛んでくるとこまめに払いのける必要がありますし、つまり気が休まらない。

それで「キャンプの時に着る、コットンの上着が欲しいなぁ」と思っていたんですよね。

もう少し着る季節を選ばないカバーオールを検討していましたが、こいつに出会ってしまったもので。カバーオールはまたおいおい探すことにします。

田舎に暮らしているから

Barbourの記事でも似たようなことを書いたんですが、どうも僕の中には、その地域性、生活様式、気候や風土、それに合った機能を持つファッションこそがおしゃれという固定観念があるようで。

このデッキジャケットを見た時に思い浮かべたイメージは、「アメリカの片田舎のガソリンスタンドに停まっている古いピックアップトラック、その横に立つ、薄汚れたキャメル色のカバーオールとブルージーンズを履いた地元のヒゲ面のおっさん」でした(笑)。

さらにそれから転じて、「日本の片田舎(鳥取)のホームセンターの駐車場に停まっている古いジムニー、その横に立つ、キャメル色のデッキジャケットとオーバーオールを着た地元のヒゲ面のおっさん(僕)」でした(笑)。

その絵が僕の頭の中でハマッタというか、ピーン!ときたので、ものすごく欲しくなってしまったんです。

もちろん、同じデッキジャケットでも都会的に着こなせる人もいるでしょうし、人それぞれ、様々なんですけどね。

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将来、自分たちの理想の家、キャンプハウスに暮らすことになるその日まで、大切に着続けていきたいと思います。10年後、20年後にどんな風合いになっているか、とても楽しみです(ウエスになってたりして……)

aw

Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

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3件のフィードバック

  1. こぐまさ より:

    ウエスn-1、最近欲しくてたまりません。
    170CM,64キロでサイズ1か2で迷ってます。
    参考までにサイズ感を教えて頂けますか?
    写真の着こなしカッコイイ良いですね。

    • aw より:

      こぐまささん、コメントありがとうございます 🙂

      僕は身長168cm、体重65kg、胸囲100cm、腰回り75cmくらいですが、uesのN-1のサイズは「1」です。

      Tシャツだけだとかなり余裕があり、中に1枚(シャツやトレーナーなど)を着てジャストサイズ、というサイズ感です。写真のはシャツ+インナーダウンを着ていて多少パツってる感じですね(笑)。

      お役に立てましたら幸いです。

      uesのN-1、カラーや素材の違うバリエーションもありますよね! 僕はヒッコリー好きなので追加で欲しいなぁと思っているところです。

  2. こぐまさ より:

    情報有難う御座います。
    私もタイト気味に着る方が好きで、中に着込んだとしても、ロンT+スウェットなのでsize1がベストだと想いました。
    いつかキャメル色を購入したいと思います。
    参考になりました。

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