雪中キャンプで使うアイテムに防水スプレーしてみた

この時期は雪中キャンプの記事ばかりになってしまいますが、今日も雪中キャンプに関連する記事でございます。

先回の記事で、雪中キャンプでは上着を濡らさないのが重要、みたいなことを書きました。

雪中キャンプで着る予定のピオレットジャケットはGORE-TEX®が使用されているので、撥水性能の高いジャケット……でした、かつては。

しかし今は、雪が降る中、娘と外遊びしているとものの15分ほどでぐっしょり濡れてしまうほど、その性能は失われてしまっています。

この動画、再生する必要はありませんが(笑)、すごい雪の中で遊んでいたことはお分かりいただけるかなと。

びしょ濡れになったPatagonia ピオレットジャケット

多くのユーザーが知っているとおり、GORE-TEX®の撥水性は回復させることができます。GORE-TEX®が推奨している方法※1は「洗濯 → 吊干し/乾燥機で乾燥 → 20分間、乾燥機にかける」というものです。

僕のピオレットジャケットは購入から12年経っていて、かなりの回数着用していること、そして今まであまり丁寧にメンテナンスしてこなかったため先述のとおり撥水性が失われており、残念ながら上記の方法でも雪中キャンプで安心して使用できるほど回復させることができませんでした。

そこで今回は、防水スプレーを使用してピオレットジャケットに撥水性を与えてやることにしました。

ついでに、グローブやブーツなど、雪中キャンプで使う濡れやすいアイテムたちも同様に処理します。

GORE-TEX®に適した防水スプレーとは

一般的に、防水スプレーは、フッ素系とシリコン系の2つのタイプに分けることができます。

GORE-TEX®にはどちらを使えばいいのでしょうか。

GORE-TEX®撥水性のほかに透湿性を持っています。内側に生じた水蒸気は外に逃すという性能です(若い頃、GORE-TEX®の「雨は弾くけど、汗は逃す」というこの防水透湿性能を初めて聞いた時は本当に驚いたものです。しかもそれが僕が生まれる前からこの世に存在していたことも)。

フッ素系は繊維そのものに浸透して撥水する一方、シリコン系はスプレーした表面を膜で覆うことで撥水性が生まれます。つまりシリコン系防水スプレーはGORE-TEX®の透湿性を弱めてしまう可能性があるんですね。

というわけで、ピオレットジャケットにはフッ素系の防水スプレーを使います。

一緒に撥水処理したいグローブやブーツにはレザーが使用されているので、レザーにも使える(シミができにくい)フッ素系防水スプレーが吉、ということで「コロニル ウォーターストップ」をチョイス。

コロニル ウォーターストップ
防水スプレーの定番ですね

200mlよりも400mlの方が価格が安いというバグが起きていたので、400mlを購入しました。

スプレーしてみた

今回防水スプレーするピオレットジャケットとグローブ、ブーツです。
0570-066-881

Patagonia ピオレットジャケット

アークテリクス グローブ

L.L.Bean スノーブーツ

やり方は、コロニルのWEBサイトを参照しました。

対象素材・製品表面のホコリや汚れを布やブラシで落としてください。
容器を良く振り噴射口を水平にし約20cm離して表面が軽く湿る程度(30cm四方に4秒を目安)に2回スプレーしてください。
スムースレザーは乾いた後、ポリッシングクロスで乾拭きしてください。
— 引用: コロニル「ウォーターストップ

防水スプレーは基本的に屋外での使用が強く推奨されています。この時期はちと辛いですが、庭で作業することにします。念のためマスクと、プラスチックグローブを装着しました。

さて、まずはピオレットジャケット。ハンガーで吊るして、全体にスプレーしていきます。

外に吊るしたPatagonia ピオレットジャケット

フードの上部や袖口など、特に濡れやすい部分には気持ちしっかりめにスプレー。フロントフラップの裏側も忘れずに。

続いてグローブ。吊るした状態でスプレー。

外に吊るしたアークテリクスのグローブ

グローブの特性上、濡れやすく、レザーが使用されている内側はややしっかりめに。

最後はブーツ。

L.L.Beanスノーブーツ

ブーツ本体、インナーブーツ、紐と分けて、それぞれにスプレーしました。

3アイテムへの防水スプレー、所要時間は20分ほどでした。

防水スプレーが先か、クリームが先か

さて、ここで疑問が生じます(ふつうの人なら「ここで」ではなく、防水スプレーをする前に生じますが笑)。レザー製品には欠かせないクリームの塗布についてです。

そう、防水スプレーはクリームを塗る前に使うのが良いのか、それとも後なのかというタイミングに関する疑問です。

しかし僕の場合、もう防水スプレーを使っているわけですから、クリームを塗る前が正解であることを祈るしかありません。

恐るおそる、コロニルのページを開いてみましたら……

1.コロニルの防水スプレーは例外を除き、素材に浸透して効果を発揮するため、上からクリームを塗布しても問題ありません。
2.最後に栄養クリームを塗布して仕上げたほうが、より綺麗なツヤ感が出ます。
—- 引用: コロニル「クリームを塗布した後に防水スプレーを使うと思っていたのですが、違うのですか?

防水スプレーが前、クリームが後※2、良かった!(笑)

防水スプレーの結果は

さて、コロニル ウォーターストップをスプレーし、しっかり乾かしたあとのアイテムたち。

どれぐらいの撥水性を備えたのか、試してみたいと思います。

撥水性能を復活させたPatagonia ピオレットジャケット

撥水性能を獲得したアークテリクスのグローブ

撥水性能を獲得したL.L.Beanのスノーブーツ

ウン、弾いてます!

が、まあ、正直コレくらいなら防水スプレーをする前から水を弾いてましたし、本当のところは長時間、水分に接するようなアクティビティで使用してみないと分からないですね。結論は雪中キャンプの記事に譲りたいと思います。

このアイテムたちがしっかり撥水性能を発揮して、雪中キャンプをサポートしてくれますように。

  1. GORE-TEX 「撥水性の回復
  2. 防水スプレーのメーカー、シューズメーカーによっては推奨する順序が逆のこともあるようです。製品によって特性が違うから、というのが理由のようです。参考記事 → デテログ 「革製品のお手入れ手順の正解は?クリームが先か、防水スプレーが先か

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