ホストファミリーになることにした話

今年の8月末から、スイスから日本にやってくる留学生を受け入れます。

今から3年前の2019年に、留学を支援する組織「公益財団法人AFS日本協会」にホストファミリーを申請、鳥取支部の担当者と面談し、DIYで部屋を整えエアコンを設置するなど準備を進めてきました。

よーし、次のタイミングで受け入れ開始だ! と考えていたところにやって来たのは、留学生ではなくコロナ……。

それから3年が経ち、日本でのコロナの扱いも我が家の事情も変わり、ようやく今年からホストファミリーとして動けそうだな〜なんて考えていたところに、AFSから「そろそろaw家でホストファミリーどうでしょう」とメールが。なんというタイミング。

トム(妻)と娘に相談してみたところ、「やろうよ!」と即答もらいまして、その旨AFSに通知。その時点ではまだどの国から留学生がやってくるのかは決まってなく、「どの国から来るんだろうね〜」と話していたら、「スイスの生徒さんです」と連絡が。

というわけで、冒頭にも書きましたが、8月、我が家にスイスから留学生がやってきます。




ホストファミリーになろうと思ったワケ

そもそも、なぜ我が家がホストファミリーになろうと思ったのか。

僕たちがAFSにコンタクトをとった2019年、娘は5歳でした。外の世界を感じさせてあげたいし、そろそろ家族で海外に行きたいねなんて話していたのですが、トムから「自分たちが海外に行くのもいいけど、我が家に海外から来てもらうのもいいんじゃない?」というアイディアが提案され、目から鱗と言うか、「おお、その手があったか!」と。

言葉や文化、生活習慣の異なる人と寝食を共にすることは、娘にとってはもちろん、僕たちに大人にとっても学び、刺激になるし、なかなか得難い経験になるのではないかと思います。

良い関係を築くことができれば、留学生が母国に帰った後でもメールやSNSでやりとりすることもあるでしょう。娘が学校で習う英語に小さいながらも具体的な目的、用途が生まれる可能性もあります。

また、自分のやりたいことに正直にまっすぐに取り組む、そのために自分の住み慣れた家や国を飛び出して海外で学び、生活するという選択をした人という存在を身近に感じることで、自分にもそういう選択肢があること、自分も望めば選択できることを知ってほしい、僕たち親としてはそんな風に考えたりしています。

今回のチャレンジが成功すれば、今後も可能なかぎり定期的に留学生を受け入れていきたいですね。たくさんの国に濃いつながりのある友人ができると思うと、ワクワクします。

受け入れのためのTo Doリスト

さて、留学生の受け入れが現実のものとなった今、あらためて我が家を見てみると、手を入れなければいけない箇所、準備しなければいけないものがたくさんあることに気づかされます。

特に家については、ふだんここで生活している僕たちには当たり前で慣れていたとしても、初めての人にとっては不快な場所になってしまう可能性もあるわけで、「明日、お客さんが来るから家を綺麗にしておこう。足りないものは買っておこう」みたいな最低限の準備はしておこうと。

それに、8月にやってくる女の子は15歳と思春期真っ只中。僕らの娘は7歳、まだまだ少女になりきれていないところも多分に残っているんですが、いつかは彼女も15歳になるわけで、15歳の女の子が気持ちよく暮らせるよう整えておくのは無駄ではないだろうと。

ついでに「面倒だな」「お金かかるな」とやっていなかった点についても重い腰を上げる良い機会になるのかなと思い、そうした点を踏まえて以下のようなTo Doリストを作成しました。

1階の和室 1 畳の表替え
2 照明器具の追加設置
食堂 1 椅子を一脚追加
2 箸や茶碗などを揃える
脱衣所 入口に目隠しを設置する
2階の寝室 現在、僕と娘が寝ている4畳半の寝室を留学生用に変更。期間限定で3人で寝る(※僕と娘の寝相が悪い&僕の歯軋りでトムの安眠を妨害しないよう、平素は寝室を分けております笑)
1 シングルベッドだけにする(現在はダブル+シングル)
2 カーテンを新しくする
3 テーブルと椅子を置く
4 押入れを整理して、留学生の荷物が置けるようにする。洋服をかけられるようにDIY

まだ気づいてないものもあると思うので、リストに加えつつ、留学生がやって来る8月までにしっかり準備を進めていくつもりです。

・・・

AFSから届いた留学生の資料です。

名前や年齢、身長、使用する言語、趣味、宗教などが細かく書かれた書類とともに、「Dear future host family」というA4用紙にびっしりと書かれた手紙が添えられていました。その内容には驚かされるばかり。あまりにしっかりしているのです。

もちろん、実際には幼さもあるだろうし不安定な部分もあると思いますが(なんせ50近い自分が幼いし不安定ですからね)、自分の良いところ、頑張っているところ、考えていることをきちんと表現できるのは素晴らしいこと。将来、僕たちの娘も自分のことをこんなふうに紹介できるように導いてあげられたらいいなぁ……。

そして、留学生のご両親からのお手紙も入っていました(正確にはParent Statementと言って、保護者が記す推薦状です)。なんかこれを読んでてジーンとしてしまって、思わずほろっと涙が出てしまったんですよね。本当にお子さんを誇りに思い、勇気を持って送り出したんだなと(親には子ども以上に勇気と決断を求められるでしょうから)。

「お子様の良いところを書いてください」 — 思えば1年前、娘が小学校入学時に同様の書類を提出しましたが、左記の設問でたくさんの項目を書きました。特にトムがたくさんの点を挙げてくれたと記憶していますが、僕たちはこうした質問を受けずとも、いつも子どもの良さ、強みを探し、理解し、心に留めておかなければいけません。そしてそれを土台にして子どもと接する必要がある。そうでなければ、「将来、僕たちの娘も自分のことをこんなふうに紹介」できるようになるはずがないと思うからです。

・・・

8月にスイスからやってくる留学生との生活、どんなものになるのか分かりませんが、楽しみながら進め、その日を待ちたいと思います。

aw

Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

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